”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

美・清水白桃

2019-07-31 09:19:40 | 果物

昨夜、岡山のハーブ研究家さんから、

とっても貴重な桃が届きました。

   

まず、この白さに驚きました!!

清水白桃という品種です。

  

岡山県が果物大国だということは知っていましたが、

静岡で見かける高級な桃と言ったら山梨県産のものがほとんど。

「岡山の桃は絶品!」と言われていますが、

こんなに間近で見たのは初めて!!

 

 

清水白桃は岡山県が発祥の果皮が白い桃です。

誕生したのは1932年(昭和7年)。

岡山県の育種家である西岡仲一氏によって、

「白桃」と「岡山3号」が植えられている桃園で

成熟の早い偶発実生として発見されました。

清水白桃という名前は、桃園があった当時の地名「芳賀清水」が由来だそうです。

  

私、何気に「果皮が白い桃」と書いてしまいましたが、

そのまま育てれば白い桃になるというわけではなく、

これは、熟練農家の技によるものです。

ひとつひとつの果実に袋がけをします。

この袋があるおかげで直接太陽の光を浴びないため、白いまま熟します。

日があたると皮が赤く、厚くなってしまうため、

この絹のような触感は生まれてきません。

  

私も最初、見た時は「まだ熟していないのかな?」と思ってしまいましたが、

白くてもちゃんと熟しています。

  

ひとつの重さは300gくらい。

果汁が豊富で、口当たりはとってもなめらかです。

まるでクリームを食べているかのよう。

酸味はなく、甘みに気品を感じます。

普通、酸味がなくて甘い果物って、食べ飽きてしまうのですが、

清水白桃は、甘みに品があり、香りが豊かなので、

手が止まらぬおいしさです。

  

この繊細な清水白桃は、収穫から選果、箱詰めまで

すべて人の手で行われます。

こちらが、桃の女王が入っていた箱です。

   

この箱の青い色、2年前に訪れた岡山の青い空と

ガラス温室にいるようなキラキラと刺す日差しを思い出しました。

  

農産物と呼ぶのは申し訳ないくらい、美しい清水白桃。

これは、岡山が生んだ芸術作品だと感じました。

 

ごちそうさまでした。(^-^)


 

コメント (2)
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