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ルネ・ヴァンダール氏の本からです。
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昔ウクライナの国に、ヨーシャという貴族の娘がいました。
彼女は隣の国のマリュウトフという騎士に恋をしてせっせと
ラブレターを出しました。
その数が999通になった時、さすがにヨーシャも疲れて、諦めて
しまおうかと思ったのです。
でもこれではあんまり自分が可哀想だという気がして、魔法使い
アルカトバルザンに相談すると、「それはきっと何か理由がある
はず。」と言って、水晶球をのぞいてくれました。
しばらくすると良い魔法使いはカラカラと笑って、「姫、これは
おかしい。
いやはや、マリュウトフは貴女の事が嫌いなのではないのですよ。
ただ、字が非常に下手なので、汚い字を見て貴女に嫌われない
かと心配だし、もし振られた時、汚い字の恋文が残って皆の
笑いものにならないかとそれも気がかり。
そこで騎士は999通の手紙を前にしてウンウンとうなっているのです。
お気の毒な事です。」
と言いました。
今日でも男の子からラブレターの返事がくる確立はかなり低い
ものです。
殆どは、「字が汚い」「手紙を書いた事がない」「めんどくさい」
「ポストが遠い」「手紙は後に残る」などの理由からです。
そこで魔法使いは、ルビーのハートと象牙のハートの二つを
箱に入れ、
「姫、これを騎士に送りなさい。
交際してくれるなら赤いハートを、だめなら白いハートを返送
して下さいという文を添えて。」
と教えてくれました。
彼女がその通りにすると、数日のうちに赤いルビーのハートが
姫のもとに返ってきました。
もちろん二つのハートには魔法使いの魔法がかかっていました。
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今では携帯電話やPCが利用できるので、こうした悩みはまず
ないのではなのではと思っていましたが、「意中の相手からメールの
返事がくるおまじない」までもあったのには、少々驚いてしまい
ました。
真剣に自分の気持ちを文字で伝えるには、やはり手書きの
手紙が一番良いように思いますが、彼女にあやかった
「ヨーシャの文返し」というおまじないでは、赤紙と白紙を二枚重ねて
ハート型に切り抜き、二つのハートが出来たら赤い方を枕の下に一晩敷き、
翌日ヨーシャのように「どちらかを返送して下さい」という手紙を
同封して意中の相手に送るという事をするそうです。
わたくしはこの効果のほどはわかりませんが、言葉で自分の
気持ちを表現しにくい場合もあり、この方法は「気が利いている」
方法と言えるかもしれません。
ルネ・ヴァンダール氏の本からです。
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昔ウクライナの国に、ヨーシャという貴族の娘がいました。
彼女は隣の国のマリュウトフという騎士に恋をしてせっせと
ラブレターを出しました。
その数が999通になった時、さすがにヨーシャも疲れて、諦めて
しまおうかと思ったのです。
でもこれではあんまり自分が可哀想だという気がして、魔法使い
アルカトバルザンに相談すると、「それはきっと何か理由がある
はず。」と言って、水晶球をのぞいてくれました。
しばらくすると良い魔法使いはカラカラと笑って、「姫、これは
おかしい。
いやはや、マリュウトフは貴女の事が嫌いなのではないのですよ。
ただ、字が非常に下手なので、汚い字を見て貴女に嫌われない
かと心配だし、もし振られた時、汚い字の恋文が残って皆の
笑いものにならないかとそれも気がかり。
そこで騎士は999通の手紙を前にしてウンウンとうなっているのです。
お気の毒な事です。」
と言いました。
今日でも男の子からラブレターの返事がくる確立はかなり低い
ものです。
殆どは、「字が汚い」「手紙を書いた事がない」「めんどくさい」
「ポストが遠い」「手紙は後に残る」などの理由からです。
そこで魔法使いは、ルビーのハートと象牙のハートの二つを
箱に入れ、
「姫、これを騎士に送りなさい。
交際してくれるなら赤いハートを、だめなら白いハートを返送
して下さいという文を添えて。」
と教えてくれました。
彼女がその通りにすると、数日のうちに赤いルビーのハートが
姫のもとに返ってきました。
もちろん二つのハートには魔法使いの魔法がかかっていました。
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今では携帯電話やPCが利用できるので、こうした悩みはまず
ないのではなのではと思っていましたが、「意中の相手からメールの
返事がくるおまじない」までもあったのには、少々驚いてしまい
ました。
真剣に自分の気持ちを文字で伝えるには、やはり手書きの
手紙が一番良いように思いますが、彼女にあやかった
「ヨーシャの文返し」というおまじないでは、赤紙と白紙を二枚重ねて
ハート型に切り抜き、二つのハートが出来たら赤い方を枕の下に一晩敷き、
翌日ヨーシャのように「どちらかを返送して下さい」という手紙を
同封して意中の相手に送るという事をするそうです。
わたくしはこの効果のほどはわかりませんが、言葉で自分の
気持ちを表現しにくい場合もあり、この方法は「気が利いている」
方法と言えるかもしれません。