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ルネ・ヴァンダール氏の本からです。
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17世紀のイングランドのセッジリーという村には白魔女が
住んでいて、彼女に聞くと盗難品の隠し場所がアッという間に
わかるだけでなく、その犯人の顔さえ鏡に映して見せ、真犯人は
この人だと教えて、何人もの無実の人を救い、この村を疫病が
襲った時は、その力で疫病の進行を食い止め、お陰で一人の
死者も出さずに済んだと伝えられています。
この話を聞くと、あなた方はいかにも「テクマクマヤコン」なんて
おまじない一つで何でも叶える漫画の魔法使いを思い浮かべる
かもしれません。
もちろん白魔女は厳しい訓練の末に人より優れた知覚、感覚を
手に入れるものなのですが、これは恐らく、その超感覚にプラス
して、鋭い観察眼・そして自然科学や医学の知識などをしっかり
修めた結果であったろうと思います。
このように、「魔女」として断罪されかねない時代に、敢えて人々を
救おうと立ち上がったその勇気こそ「白魔女」の名に相応しい
ものと言えるでしょう。
そう見てみると「白魔女」って、まず本当に人間としてステキな
存在なんだと思いませんか?
この「白魔女」が生まれたのも、もちろん古代の魔法の誕生に
遡ります。
古代の魔法世界では、女性がとても大きな役割を果たしていました。
魔法は当時、大界の秘法、天使の技と呼ばれていました。
その証拠と言うか、その名残が古代の神秘のカード、タロットの
中に隠されています。
「女教皇」というカードがそれです。
教皇どころか司祭さえも女性には縁のない位とされた後の世の
男性専制の封建主義に比べて、魔法の世界がどんなに自由で、
男女同権がキッチリされていたかが、この事一つとってもわかって
もらえると思います。
白魔術は全ての悪霊の王を降伏させたソロモン王を頂点として
この世にはびこる悪しき霊と戦う術です。
ですから白魔女は、自分達が「明日の扉を開く者」という強い誇りを
持って、自分自身を鍛え、人々を幸福に導く修行を積んでいかねば
なりません。
魔法を身につけた者は、完全な自己コントロールが出来ますから、
男女とか、老若といった区別を超えて、人々を導く事が可能です。
言ってみれば努力と能力だけの世界です。
これはどの道よりも公平で、純粋な世界と言えるでしょう。
白魔術は人の心に住む貪欲、贅沢、高慢、エゴ、虚栄、劣等感
などを追い出して、宇宙と調和する精神と肉体を作る秘法です。
常に穏やかでバランスの取れた精神を持ち、決してマイナーな
発想にとらわれる事なく、いつも前向きに輝く光の中にいて、
周りの人達をリードし、助けていける知識と力の持ち主、それが
白魔女なのです。
人間には誰しも同じ程度の数の幸運と、不運とに出逢う運命が
あります。
修行を積んだ白魔女にも、不運は必ずやって来ます。
でも白魔女はコスモスの調和を自分でコントロールして、
もっともっと大きな視野で物事を見る事が出来るので、気まぐれに
やってきた不運に動揺せず、次にチラッと頭をもたげた幸運を
いち早くつかむ事が出来ます。
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昔なにかの本で、タロットカードが中世のキリスト教会の中で
徹底的に排除された理由の一つが、この「女教皇」のカードの
存在であったという事を読みました。
タロットカードを御持ちの方でしたら御存知と思いますが、
「女教皇」は2番、「法王」は5番となっています。
ローマ教皇の権威というものは、一つの国の国王に勝るほど、
中世ヨーロッパでは絶対のものであり、その教皇(法王)を
シンボルにし、更にカトリック教会では絶対にあり得ない「女教皇」
という表現がある事が強く非難され、異端視されたとの事です。
ルネ氏の言われる通り、この「女教皇」のカードが太古の一つの
神秘的な流れの一つの名残であるのか、わたくしにはわかり
ませんが、個人的に非常に興味深く思います。
ルネ・ヴァンダール氏の本からです。
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17世紀のイングランドのセッジリーという村には白魔女が
住んでいて、彼女に聞くと盗難品の隠し場所がアッという間に
わかるだけでなく、その犯人の顔さえ鏡に映して見せ、真犯人は
この人だと教えて、何人もの無実の人を救い、この村を疫病が
襲った時は、その力で疫病の進行を食い止め、お陰で一人の
死者も出さずに済んだと伝えられています。
この話を聞くと、あなた方はいかにも「テクマクマヤコン」なんて
おまじない一つで何でも叶える漫画の魔法使いを思い浮かべる
かもしれません。
もちろん白魔女は厳しい訓練の末に人より優れた知覚、感覚を
手に入れるものなのですが、これは恐らく、その超感覚にプラス
して、鋭い観察眼・そして自然科学や医学の知識などをしっかり
修めた結果であったろうと思います。
このように、「魔女」として断罪されかねない時代に、敢えて人々を
救おうと立ち上がったその勇気こそ「白魔女」の名に相応しい
ものと言えるでしょう。
そう見てみると「白魔女」って、まず本当に人間としてステキな
存在なんだと思いませんか?
この「白魔女」が生まれたのも、もちろん古代の魔法の誕生に
遡ります。
古代の魔法世界では、女性がとても大きな役割を果たしていました。
魔法は当時、大界の秘法、天使の技と呼ばれていました。
その証拠と言うか、その名残が古代の神秘のカード、タロットの
中に隠されています。
「女教皇」というカードがそれです。
教皇どころか司祭さえも女性には縁のない位とされた後の世の
男性専制の封建主義に比べて、魔法の世界がどんなに自由で、
男女同権がキッチリされていたかが、この事一つとってもわかって
もらえると思います。
白魔術は全ての悪霊の王を降伏させたソロモン王を頂点として
この世にはびこる悪しき霊と戦う術です。
ですから白魔女は、自分達が「明日の扉を開く者」という強い誇りを
持って、自分自身を鍛え、人々を幸福に導く修行を積んでいかねば
なりません。
魔法を身につけた者は、完全な自己コントロールが出来ますから、
男女とか、老若といった区別を超えて、人々を導く事が可能です。
言ってみれば努力と能力だけの世界です。
これはどの道よりも公平で、純粋な世界と言えるでしょう。
白魔術は人の心に住む貪欲、贅沢、高慢、エゴ、虚栄、劣等感
などを追い出して、宇宙と調和する精神と肉体を作る秘法です。
常に穏やかでバランスの取れた精神を持ち、決してマイナーな
発想にとらわれる事なく、いつも前向きに輝く光の中にいて、
周りの人達をリードし、助けていける知識と力の持ち主、それが
白魔女なのです。
人間には誰しも同じ程度の数の幸運と、不運とに出逢う運命が
あります。
修行を積んだ白魔女にも、不運は必ずやって来ます。
でも白魔女はコスモスの調和を自分でコントロールして、
もっともっと大きな視野で物事を見る事が出来るので、気まぐれに
やってきた不運に動揺せず、次にチラッと頭をもたげた幸運を
いち早くつかむ事が出来ます。
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昔なにかの本で、タロットカードが中世のキリスト教会の中で
徹底的に排除された理由の一つが、この「女教皇」のカードの
存在であったという事を読みました。
タロットカードを御持ちの方でしたら御存知と思いますが、
「女教皇」は2番、「法王」は5番となっています。
ローマ教皇の権威というものは、一つの国の国王に勝るほど、
中世ヨーロッパでは絶対のものであり、その教皇(法王)を
シンボルにし、更にカトリック教会では絶対にあり得ない「女教皇」
という表現がある事が強く非難され、異端視されたとの事です。
ルネ氏の言われる通り、この「女教皇」のカードが太古の一つの
神秘的な流れの一つの名残であるのか、わたくしにはわかり
ませんが、個人的に非常に興味深く思います。