宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「月の光とつげの櫛」

2008年03月30日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

画像の方は、開催日を約4ヵ月後に控えた北京オリンピックの
シンボルマークを皮肉ったイメージで、ネットを通じて世界中に
配信されています。

80年代に出版された「おまじない入門」という本の中の「おまじない
ビューティー」というコーナーで、「髪を美しくするヘアリンス」
というものがあったのを見つけました。

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用意するもの:椿油、月光、つげの櫛

(やり方)

洗髪した後、月の光の差し込む窓辺で、水を張った洗面器に
月の影を映し、その水に椿油を一滴落とすんだ。

そしてその月影につげの櫛を浸し、君の髪を月の光に
なびかせながら、その櫛でブラッシングしてごらん。
きっとつやつやした、長い黒髪になれるはずだよ。

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この本の著者は男性なので、恐らくつげの櫛を使用した事が
ないのだと思いますが、つげの櫛は水気厳禁で、水に浸したり、
髪が濡れた状態の時に使用してはいけない事になっています。

また日本で最近「椿油」で髪を手入れする事が見直されつつ
あるようですが、椿油を使用してつげの櫛で髪を梳かす事を
繰り返すだけで髪の状態は良くなるので、「おまじない」と
呼ぶほどの事でもなさそうです。

「月」と「水」と「櫛」という要素における観念的な効能と実際との
違いの一例みたいなものですが、つげの櫛を濡らすと最悪の
場合は櫛の歯が狂って使用に適さなくなってしまうとの事です。

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