宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「世話のルーン」

2009年01月07日 | Weblog

(画像はクリックされましたら拡大します。)

「ルーンの魔法のことば」からです。

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【伝説と物語】

何年もの間、遠く彼方へ彷徨った私は、兜と鎧の重みにすっかり
疲れてしまった。

丘の砦は忘れ去られていた。
サンザシのイバラは廃墟の周りに育ち、今では小さな土手が
見えるだけだ。
けれど、私は砦を見捨てた訳ではない。
幾夜も危険を冒してイバラに分け入って登り、あなたが見つけて
くれるのを待った。
結局、約束は約束なのだから。

若い頃、私は丘にまつわる最古の話を聞いた。
大地の切実な要求に応え、闘士を呼び出すのだという。
その歌によると、丘を登って、眠っている闘士を呼ぶ。
すると湿った土が盛り上がり、星がまたたき、月明かりに
照らされて、冷たい石の上で文字が輝く。
そして闘士が古代の呼びかけに応え、姿を現す。

そこで、丁度今夜のような夜に、大地が呼吸のように上下する
丘へ、私は歩いて行った。
夜は美しかったが、大地は病み、戦いで隅から隅まで荒廃し、
妖精の国の門は中々見つからなかった。

というのは、生き残った者の中で、探し方を憶えているものが
殆どいなかったのだ。
私はごく少数のものしか知らない道を進んだ。
生垣を抜け、野を越え、オーク林とブナ並木を通り過ぎ、川や
尾根道を渡り、ついに丘に辿り着いた。
頂上に荒廃した壁がある。

丘を登り、朽ちた壁の中で呪文を唱えた。
すると湿った土が盛り上がり、星がまたたき、月明かりに
照らされて、冷たい石の上で文字が輝いた。

私は待った。
夜になってだいぶ経っても待ち続け、真夜中を過ぎて数時間
経った頃、寄りかかっていた石と同じくらいぐっすり眠り込んで
しまった。

目を覚ますと、その石の影が私の顔にかかり、膝の上には
金の剣が横たわっていた。
そう、闘士は呼びかけに応えて現れたのだ。

私は剣を保管し、今でもしっかりと持っている。
古代の守護者は丘に戻り、今は他の者が役割を引き継いだ。

もしあなたも遺跡を訪れ、呪文を唱えた時、湿った土が盛り上がり、
星がまたたき、月明かりに照らされて、冷たい石の上であなたの
名前が輝いたら、どうするだろうか?

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80年代に、北欧神話の魔法入門というものが紹介された事が
ありますが、北欧神話に登場する、豊かな実りや物質的幸福を司る
フレイ神に関するもので、
「お金を必要とする時に、10円でも50円でも土中に埋めて、フレイの
名前を唱えると、必ず何倍にもなって戻ってくる」という魔法が
教えられていました。




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「君たちは太陽さ」
http://jp.youtube.com/watch?v=2zitHNaEWaY&feature=related

「大人は眉をしかめて 時々ため息をつく
大人はいつも一人で クヨクヨ心配ばかり
だけどほら だけどほら
灯し火が見えてる」
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