(画像はクリックされましたら拡大します。)
80年代から90年代初頭にかけて、ジプシー占いや魔法に
関する本や記事というものは比較的多く見られましたが、
それ以降は目にする機会が殆どなくなったように思います。
画像の児童書は平成二年に一時期出されたもので、この本では
ジプシーに関する簡単な紹介と幾つかの占いが掲載されています。
以下、この本の中のジプシーの紹介です。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
フランス語でジタン、ドイツ語でチゴイネル、スペイン語でヒタノ。
これらはすべてジプシーを指す言葉です。
ジプシーとは英語ですが、国々によって様々の呼び習わされて
いることからも、彼らジプシーが国々や街々を渡り歩いている
ことがよくわかります。
ジプシー自身は自分達のことを、自分達の言葉で『ロム』とか、
『ロマニー』と呼んでいます。
街から街へと渡り歩き、決して定住しないと言われるジプシー。
彼らジプシー達、特に女性達の中には、占いや魔術を
職業としている者が大勢います。
彼らは、母親から娘へと代々受け継がれていく秘法を身につけ、
立派な占い師・魔術師へと成長していくのです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ジプシーの占いには様々な種類のものがありますが、日常生活の
中で偶然起こる物事によって未来の変化を予測する、いわゆる
「ジンクス」も伝えられています。
以下、この本から一部抄掲させて頂きます。
………
●右の耳がかゆくなったり、耳鳴りがしたら、誰かに誉められる
前兆です。
しかし左の耳だったら、誰かに悪口を言われたり、噂の的に
なっている証拠です。
その相手を知るには、知っている人の名前を一人ずつ、大声で
呼んでみましょう。
かゆくなくなったり、耳鳴りが止んだ瞬間に呼んだ名前が、その
相手です。
●何気なく左右の靴を履き違えた時は、用心しましょう。
災難がふりかかる前触れとされています。
●服や靴下を裏返しに身につけた時は、着直す前に願い事を
唱えましょう。
きっと近いうちに実現します。
●誰かが話しをしている時に、あなたがくしゃみをしたくなったら、
その話しは本当だと信じていいでしょう。
お昼から真夜中にかけてのくしゃみは、嬉しいことの起こる
知らせと言われています。
しかし夜中から午前中いっぱいにかけてのくしゃみは、
アンラッキーなことが起こる前兆とされています。
●部屋にかけている絵やポスターが落ちたりはがれたりすると、
家族に悲しいことがあるかもしれません。
●親指がチクチク痛む時は、アクシデントが近づく前兆です。
念には念を入れて用心して下さい。
●誰も座っていない椅子をガタガタさせたり、揺らしてはいけません。
その後に座った人が病気になると云われます。
●ベッドの上に傘を置いてはいけません。
友達と喧嘩することになってしまいます。
●エプロンを裏返しにつけているのに気づいたら、用心して
下さい。
誰かに騙されてしまうかもしれません。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++