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ノーシスの続きです。
ノーシスでは、ロックやポップス、ジャズや演歌という音楽を
聴く習慣を推奨せず、クラシック音楽を聴く習慣を持つ事を
強く奨励しています。
クラシック音楽であれば何でも良いのではなく、ここでもまた
別の注意点がありますが、音楽には見えない次元での色調や
香り・波動などを有し、それが人間の霊的面に影響を与える
というのが一つの理由で、この点に関しては、また別の
機会に詳しく書かせて頂きたく思います。
ノーシスにおいては特にベートーヴェンの音楽と人生に関して
注目し、彼は隠れた精神的な一生を送り、その死後に、霊界に
おける高位の界の中の、音楽的に高く洗練された霊魂だけが入る所に行き、
今も地上に生きる人々に対し精神的な援助などを与えていると
教えられます。
以下、ミゲルさんの言葉です。
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ベートーベンは生涯、結婚する事がなかった。
前世から引き継いできた多くの汚れを洗浄しなければならず、
彼はそれを自覚していたからだ。
だから若い頃から、この世の楽しみは自分とは関係がない事を
知っていた。
人生の目的を見定めていたからである。
それは15歳の時に書いたという、次の言葉からも知る事ができる。
「死ぬ事を知らない人間の中に、尊さは無い。」
という言葉である。
この「死」は、肉体的な死と同時に、神秘的な死をも指している。
神秘的な死とは、欲望を根こそぎ退治してしまう事だ。
彼は15歳の時に、自分の魂を縛るエゴの存在に気づいており、
それをやっつける為のワークを始めていた。
彼は肉体があるうちにエゴを根絶しなければならない事を、
はっきりと知っていた。
そして勇敢に戦って勝利を収めた。
だから、ベートーベンの音楽は、私達がエゴをやっつける為の
戦いを行う時、大変勇気を与えてくれる。
自分の悪癖を正そうと努力しながらも時折挫けてしまう時、
ベートーベンの音楽は、もう一度立ち直る為の気力を蘇らせて
くれるのだ。
ベートーベンは耳が聞こえなくなっても作曲していた。
なぜそんな事ができたのだろうか。
音の記憶に基づいて作曲したのでは、とてもあれほどの曲はできまい。
なぜだろう。
理由は簡単だ。
彼は音楽を聴いていたのである。
どこの音楽か。
天上の音楽である。
アストラル・トリップ(幽体離脱)すれば、肉体には拘束されない。
肉体の耳が聞こえなくても、四次元での音楽は聞こえるのである。
彼はその音楽を譜面に写したのだ。
だからこそ、ベートーベンの音楽はあれほど素晴らしく、また一つ一つの
シンフォニーがユニバーサルなメッセージを持っているのである。
音楽はそのバイブレーションによって、特定の色と光、そして香りまでも
発散させる。
また、味も持っている。
高次音楽のそれは素晴らしいもので、私達の進化を助けるパワーを
持っている。
反対に低次音楽の場合は、私達をメランコリックにさせたり、妙に自分を
甘やかして感傷的な涙を誘ったり、逆に情欲的にさせたりする。
ベートーベンの音楽が発するバイブレーションは、大変素晴らしいものである。
例えば、「月光」という曲が演奏されると、銀色のバイブレーションが
発されて、一面を包む。
銀色という色は、まさしく月のバイブレーションの色だからだ。
また「英雄」というシンフォニーは、赤い色を発している。
この曲はナポレオンに捧げるために作曲されたものだ。
ナポレオンは精神的進化がかなり進んだ人物であったし、イニシエイト
(霊的奥義参入者)に近い段階まで上昇していたからである。
しかしナポレオンは、途中で転落した。
人類の為に献身する代わりに、虚栄心に負けてしまったからである。
彼が皇帝としての王冠を受け、権力の座についた時、進化は終わり、
退化が始まった。
高い段階にまで昇りつめた人ほど、受ける誘惑も魅力的なものだし、
またそれに負けた時、転落する段階も低次のものとなる。
ベートーベンは、ナポレオンが王冠を受けた事を知った時、「英雄」という
曲の解説書が書かれた楽譜の表紙から、彼の名前を消してしまった。
そして、ナポレオンも普通の人物と同じだ、と言い捨てたのだ。
その瞬間から、ナポレオンの下降が始まった。
彼のパワーは無くなり、セント・ヘレナ島へ送られた。
そこで彼は毒殺されたと言われている。
虚栄のエゴに命を与えてしまった為、進化は一挙に退化へと変じた
のである。
イニシエイト・ベートーベンが肉体をあとにした情景は、大変象徴的な
ものだ。
自然界が、この宇宙的な出来事を、嵐として表現した。
すなわち、ベートーベンが死の床についている時、外は嵐が吹きすさんでおり、
彼が息を引き取った瞬間に雷が落ちた。
ベートーベンの魂は、その後高次へと昇っていった。
そして高次の世界での音楽のコロニーに入っていった。
そこには音楽的に洗練された霊ばかりが集まっており、「エメラルドの館」と
呼ばれている。
彼はこの館の門番としての役割を与えられ、今でもイニシエイトとして、
私達を援助する為に、そこに存在しているのである。
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「ベートーベン:月光」
http://www.youtube.com/watch?v=w2cFEHM9yMw
音楽と共に、色々な美しい月の映像も見られます。