うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

しょうわレトロ

2022年03月27日 | 音楽

先週は遅い時間に仕事の予定が入ったり、その前も休みの日が続いたりして、全体に生活が夜型になった。それと同じなのか別なのかわからないが、どこか疲れがちで家事などはのろのろとしか進まない。

3度目の接種のときも延々眠っていたが、今日もどうも眠くて。。昨夜は10時半ぐらいに横になってそのあと1,2度目が覚めたが結局12時間寝ていた。
参るのは夢の世界でも仕事をしていることだ。これが実に多い。
そして、夢の中の仕事は、あれやらなきゃ、と思いながらなかなか進まないことが多いのだ。。

そういえばぶろぐの記事書くのも、先週は書き終わったら夜2時とか数回やったな。目が冴えちゃうので、やらないようにしているんですけどね。何しろ世相が悪くて、考えただけでも疲れてしまう。。

てなわけで、ちょっとたいちょうふりょう。
せいかつを、なんとかします。


というわけで、現実逃避のためにふるい音楽を聴くことがあります。
もっとも、古いというのは相対的な概念でして、そうでもないかもしれないです。
しばしば、17世紀から19世紀ぐらいの音楽も聞いてますからね。それに比べるとあたらしい。

しかし、以前同い年のみんなとカラオケに行ったら、みんなから「(選曲が)先生(の世代)みたいだ」と言われました。。

友達と飲んだ時、こういうの聴いていると昔、親の運転する車のなかでラジオから聞こえてきたときのことを思い出すんだよ、と語ったことがあります。
でも、友達にはそういう経験はないのだそうです。

結構記憶に残っているんですよね。。ロイ・ジェームズさんのDJとか。

南沙織さんはファンも多いし、今聴いても歌唱力はそうとうのものです。
初期の曲が有名だけど、歌唱の完成度でいったら比較的なじみの薄い、後年の曲のほうが優れています。個人的には『街角のラブソング』(1977.7.21リリース)が好きです。こういうタイプのコケットさというのは、たぶん今では絶滅していますね。なぜなのかはわかりません。

歌手としての実力はこれから、というところで引退し、90年代に復帰後も声に衰えは感じられない見事な歌いぶりでしたが、往年のムーブメントは戻りませんでした。
アイドル歌手としてのアイコンが強すぎて、ある意味でそれが制約になってしまったのかもしれません。別の言い方をすると、24歳で引退したのは、本人の人生を考えると見事な決断だったのかもしれないです。

知人の若い子('80年代半ばの生まれ)は沙織さんでしたが、自分の名前の説明をするときに、年配の人には「南沙織の沙織です」というのだそうです。それだけ多くの人々に知れ渡った人だったわけです。


子供の頃から「いま」の音楽と同時に、少し昔の音楽にも興味津々で、よくラジオを録音して「勉強」していました。

昔から鉄ちゃんだったので、鉄道雑誌を開くと少し昔のSLとか、失われたローカル線とかの写真が掲げられていて、そういう時代(戦前から1970年代初め頃)にある種のあこがれを持っていた、みたいな面もあります。
それと、大人の世界にたいするあこがれもあった。

もっとも、ハイファイセットはその意味では「いま」の音楽でした。
『フィーリング』が流行したのはリアルタイムで知っていますから。ちょうど今ぐらいから初夏にかけて流行ったかな。
ひじょうに大人っぽい世界ですし、山本潤子さんの歌唱も、今聴いても素晴らしいです。。当時から外国の歌のカバーだとは知っていましたが、今調べたらブラジルの音楽だったんですね。フランスかと思ってた。。

「卒業写真」も、今の季節にちょうどいいですね。これは、ユーミンには悪いけど、歌の実力がすごくものを言っている感じがあるな。。

「冷たい雨」は歌唱もさることながら、荒井由実の作詞と曲が心に刺さります。救いがないんですよね。主人公が自分の置かれた状況に全然納得していない。


もうそういう経験なんて自分には関係ないけど、歌の時代感から言ったら主人公たちの生きた時代と、自分がそういう経験をしてきた時代は比較的近い。
今の若い子たちも同じような思いをして、それを歌にしているのだろうけど、それは彼らの世界であって、自分とはシンクロしない。。たぶん。

とはいえ。

たまに聴いて、ちょっと懐かしく思うぐらいがちょうどいいですね。
あまり毎日聴いていると、どこにも行かない思いが心にたまってきて、それはそれでしんどいです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・シンフォニエッタみよし 第9回特別演奏会

2022年03月21日 | 音楽
咲き始めました。

掲題のザ・シンフォニエッタみよしは、日本センチュリー交響楽団と名古屋フィルの首席客演コンサートマスターを務め、東京音楽大学教授でもある荒井英治氏を中心としたオーケストラで、メンバーは国内オケの首席奏者やソリストたちで構成されているようです。指揮者はおらず、コンマスの荒井さんが弾き振りという形で演奏しています。

どういういきさつでこのオケが作られたのか、寡聞にしてしらないのですが、国内の精鋭が集まったオーケストラのように見受けます。今回開演されたホール(コピスみよし)は音響的に優れているという評判らしく、時折レコーディングにも使われているそうなので、その関係もあるのでしょうか。

今回の演奏会は地元のFM放送で知りました。もとは2年前に開かれるはずが、コロナの影響で直前10日前に中止。今回ようやく日の目を見たのだそうです。
ベートーヴェン生誕250年を記念したオールベートーヴェンプログラムです。

プロメテウスの創造物序曲作品43
ヴァイオリンと管弦楽のロマンス第2番作品50
ピアノと管楽の五重奏曲作品16
交響曲第5番
(アンコール:バッハ 無伴奏ヴァイオリン組曲から弦楽合奏編曲版)

チケット予約したとき(先月上旬)、かなり席が埋まっていたのですが、会場はほぼ満席でした。昨年のN響公演も満席でしたが、このところクラシック人気、高いですね。。?

ホールに着くまでの車中、NHKで「クラシックリクエスト」をやっていたのですが、工藤アナウンサーが「以前はコンサートで楽章の間に咳ばらいをするひとが多かった。ところがコロナ以後はだれもしなくなった。そういうところに時代を感じます。。」と言っていましたが、本当ですね。だれも咳とかしてなかったです。

コピスみよしは音響が良いと書きましたが、残響がきれいというよりは割とデッドで、15列目ぐらいでも楽器の音がかなりストレートに聞こえてきます。その辺は好みがわかれるところかもしれません。

第五は10型ぐらいの小さな編成なので、見通しがよくすっきりした演奏で気持ちよく聴けました。冒頭の休符をどうするのかと思いましたが、荒井さんが弓を高く掲げて合図していました。そのあとは自然に演奏が流れていきました。よく合うものですね。。

まんぼうも今日で終わり。引き続き注意は必要ですが、少しずつコンサートなども以前のように盛んに行われるようになることを期待します。海外からのアーチストの行き来がまだ不自由かもしれませんし、世相的にもちょっとあれですが、芸術は世界の心をつなげるものですからね。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たこ

2022年02月28日 | 音楽

在宅勤務です。

今(28 Feb. '22 at 23:45 JST)、ウクライナとロシアは停戦協議中ですが、内容に関する報道はありません。もうすぐ国連総会の緊急特別会合が始まるはずです。
ハルキウ(ハリコフ)で都市無差別攻撃が始まったというツイッター情報が気になるところです。

それで、在宅勤務しながら、ちょっと確定申告もできるかな、と良からぬ考えを起こしていたのですが、色々設定に手間取って。。

そういえば、海外の事務所(ITセキュリティ管轄)から、サイバーセキュリティに十分気を付けてくれ、ちょっとヤバそうだぞ、というメッセージが来たそうです。うちのIT担当者は最初、冗談かと思ったが本当らしい。
それで、さっきつい仕事PC開けてメール返していたら、ちょっと届かなかったりしている。。


それはともかく、このところニュースジャンキー気味でもあり、いささか行き詰ってきました。

ふとCD棚を見てたら「おお、そういえばタコ、さいきん聴いてないな」と思い出して、探し出してみた。

こないだスクリャービンのことをちょっと取り上げましたが、そのとき「法悦の詩」を聴いて、そのあとパハマンのショパンとかを聞きました(きれいです)。昨日はプロコフィエフ聞きながら、これ書いてました。

プロコフィエフが亡くなったのは1953年3月5日ですが、同じ日にヨシフ・スターリンも亡くなっています。もうすぐですね。。

プロコフィエフはわりと好きなのですが、『タコ』ーショスタコーヴィチーはめったに聴きません。ラフマニノフもプロコフィエフも、どこかに色気があるんだけど、タコはどうも・。聴くと圧政時代のソヴィエトのイメージがむわあっと広がってくる気がする。。

しかしながら、時節まさにロシアに注目が集まっているということもあり、たまには聴いてみようかと。

いっときバラバラで買っていった、7番と8番と10番の交響曲が見つかりました。前から持っていた、5番/9番のCDが今見つかりません。だいぶ並びがおかしくなってて、一回整理しないといけないのですが。。
ちなみに9番が一番好きかもしれません。

7番は「レニングラード」と呼ばれ、ナチスによるレニングラード包囲戦の最中に作曲されたとされています。ファシズムへの抵抗を歌い上げた、と宣伝されましたが、作曲家は(それに加えて)ソビエトの恐怖や屈従、全体主義を暗に描いた、と後日語っていたとかで、今はそういう視点から評価されているようです。
ちなみに、7番の初演は1942年3月5日だそうです。

というわけで、いまこれを聴いていても敵性音楽、などとはいわれませんが😅 、こうして世の中を憂いながら音楽を聴くのはなかなか・・楽しくないですね。。やはり音楽は洒落たものでないと・。



敵性音楽で思い出すのは、昔朝ドラ「雲のじゅうたん」だ(と思うけど、ちょっと自信がない)。
たしか船越英二さんだったと思ったけど、ちょっと反骨精神のある貴族で、主人公のパトロンというか後見人みたいな人だったのかな。
洒落者で、戦時下でもジャズを聴くのを止めなかった。

特高のコンビがこれを見はっていて、路地で窓ごしに聞こえる音楽を調べている。先輩格のほうはしっかりトッコオさんで、後輩に「おい、ちゃんと見はっとけ!」というのだが、その場では「わかりました!」と答える後輩は、路地に立ちながら小声で「トミ・ドーシー(ニヤリ)・・」、「グレン・ミラーだ!😍 」みたいな感じでつぶやいたり、実はいっしょに聴きながら楽しんでいた。

この、おたっきーなトッコオさんが子供心にかなり好きで、他の登場人物やストーリーはぜんぜん覚えていないのに、そのシーンだけは覚えている。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョニ・ミッチェル Turbulent Indigo , Taming The Tiger

2022年01月09日 | 音楽
ジョニ・ミッチェルやジョーン・バエズのことを知ったのは大人になってずいぶん経ってからだ。年代的には親戚のおばさんぐらいの世代の方々なので、接点がなかった。とはいえ、キャロル・キングは同世代だが昔から親しんでいる(つづれ織り)。ポピュラー音楽を聴くのに、別にテキストがあるわけではないので、後から学んだアーチストの場合、知識にムラがある。

ジョーン・バエズはピート・シーガーと共にラジオ深夜便の特集でその名を知った。ジョニ・ミッチェルはどこで知ったかよくわからない。ジョニ・ミッチェルは90年代ごろ、CMで使われていたような記憶がある。それでかな。

何のCMか忘れたけど、SUNNY SUNNY / YVETE IN ENGLISHをどこかのCMで使ってたような。

こちらTubbulent Indigo が94年、次のTaming The Tigerは98年のリリースだ。僕にとってジョニ・ミッチェルとはこの2枚が代表作で、他は良く知らない。他の曲、サークル・ゲームなどは後から聞いてはいるが、2枚に共通する、不思議なエレクトリック・ギターの演奏と、少し太めの低い声質こそがジョニ・ミッチェルという感じがある。

同時に、この2枚を聞くと、90年代後半から2000年代前半の自分のことが思い出されてくる。とりわけ旧宅に住んでいた90年代の終わりから10年ぐらいの日々。

別にやってることは今と変わらない気がする。。平成半ばの、ちょっと出口の見えない世相。デジタルが生活に浸透つつあり、日々の情報をPCのモニター越しに知るようになってきた時代。賑やかな音楽の流れる家電量販店で、欲しい商品の価格とポイント還元の数字を、見比べながら歩いていた新宿西口とか、そんなことを思い出す。。



テイミング・ザ・タイガーは、ちょうど18年前の、正月明けの今頃、図書館でCDを借りてきて自宅PCにリッピングした。それを、ソニーのソフトを使ってMDに転送し、通勤時に聴いていた。

Net MDと言ったかな。。それまでならCDプレーヤーからケーブル(アナログまたは光/同軸による、デジタル転送)で録音していたものが、パソコン経由で転送できるようになった。

たしか、ジョニ・ミッチェルとジョン・レノンのStarting Over、あとヴァン・モリソンとかもこの手法でMD転送したかな。
昼休みに外に持ち出して、今日みたいなキラキラした青空のもとで聞いたような記憶がある。が、もしかしたら音楽を聴いた経験と、昼休みの光景は別の経験なのかもしれない。。

Taming The Tiger(とらを飼いならす??)は、なんだか寅年のはじめに相応しい感じ。はともかくとして、この中に歌詞がとても気になる曲があり、ためにわざわざ国内盤の中古を購入した。
*ちなみにTigerとはartのことだ、とジョニは語っていた、のだそうです(解説より)。

気になる曲は5番目のNO APOLOGIES だ。

僕は実はリスニングが苦手で・・。聞き取れる単語を基に、想像で内容を把握する悪い癖がある。

聞き取れる歌詞はJenifer (is) --  offered no apology  -- The soldiers -- to the outraged Japanese-- No sorry -- というもので、こりゃもしかして、慰安婦問題みたいな歌詞なの?と直感的に思った。

ただ、どう考えても腑に落ちないのはfrom ではなくてto the outraged Japaneseであることだ。ここからは日本人兵士が謝罪しなかったのではなく、日本人がoutrageされたというふうに考えざるを得ない。それで、どうももやもやが消えなかったのだ。

ブックレットには平田良子さんの対訳が載っているが、それを読むと、まず僕がなぜかThe General(将軍)をJeniffer (女性の名)と聞き違えていたことが分かった。大意としては将校は暴行を受けた日本人に「すみません、お嬢さん」という言葉をかけることはなく、兵士は判断を誤った、売春婦でも雇えばよかったのだと述べた、というものであるらしい。

その先の歌詞もよくわからないが、どうやらこれは’95年に起きた沖縄米兵少女暴行事件のことを批判した歌らしい。The Generalとは当時のアメリカ太平洋軍司令官のことで、彼が後に更迭、降格となる原因となる発言('for the price they paid to rent the car [used in the crime], they could have had a girl ' - (暴行犯罪のために)車を借りるんだったら、その金で女性を買えたのに)のことを示しているようだ。。今回ウィキで調べて分かった。

そりゃあ、重い話だな。。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィンダム・ヒル系CDコレクション2

2021年12月21日 | 音楽
追加で購入した3枚です。
ウィンダム・ヒルと言うよりは、今回は全部ジョージ・ウィンストンのソロ・ピアノですね。

SUMMER
最初のリリースは1991年だそうです。
僕がこれを(配信で)聞くようになったのはここ数年のことですが、通勤時の定番になっています。
近頃の日本の(世界のか)過酷な暑さではなく、穏やかな夏、という感じです。

WINTER INTO SPRING
なんだかヴィヴァルディみたいですが、Autumnに始まって四季を網羅しています。これは1982年のリリース。別途Decemberもありますけど。

僕が聞き始めたのは2010年のこと(当時ダウンロード版)で、CDもこのとき再リリースされたようです。上のSUMMERもそうですが、紙ジャケットにプラのCDホルダーを組み合わせた形で、輸入盤ながら日本語の解説、タスキがついていました。

波(Ocean Wave)などは演奏時間が7分もあるなど、自由な曲想が連なっています。なんかキラキラした春、という感じです。

BALLADS AND BULUES 1972
タイトル通り1972年のリリースで、ジョージ・ウィンストン最初のアルバムのようです。

Autumn以降とはちがう、かなりファンキィなピアノ、アップテンポな曲と、のったりとしたムーディな曲どちらも、アメリカンな雰囲気が横溢しています。ジャズとも違うし・。僕には知識がなくて、何のジャンルなのか説明できません。

前2者よりさらにジャケットが凝っていて、完全にLP風になっています。
右のポケットにCDを入れます。

これを最初に聞き始めたのは1986年のこと。
ちょっと個人的に辛かった時期で、これを聞くとそれが思い出されます。
心に浮かんでくるイメージは、冷房のきいた車の中から、穏やかな夏の青空を眺めている、みたいな感じ。


暮れも押し詰まってきましたが、感染者数もじわじわと増えては来ていますね。日本にもオミクロン株は少しずつ入りこんでいますし。
しかしまだ大丈夫だろうという感じで、街は連日にぎやかです。

この先、来年はまた感染者うなぎ上りで大変になるかもしれない、だから今のうちに、という気持ちがあるのでしょうね。海外は今、まさにすごいことになっているのに比べれば、やはり幸いと言うべきでしょうな。。

本当に、猖獗を極めていた今年の夏ごろから考えると、この安心感はすごいです。あの頃、連日ネット空間は呪詛のように政府とか、IOCとか、いろんなものにかみついている言葉でいっぱいでした。あの人たちはいま、どうしているのかな。。
まあ、ものが言えない社会よりは、なんでも発言できるほうが良いですからね。

それならば、ここではやり今の日本社会、頑張ってるじゃん!と言ってあげましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィンダム・ヒル系CDコレクション

2021年12月12日 | 音楽


いまはニューエイジ、という言い方、使われているのだろうか。80年代半ばには結構人気があって、ちょっとしたブームになっていた。

僕はたぶん、クラシックやジャズを聴き始めるよりも前に、ニューエイジの音楽に親しんでいた。クラシックのほうははっきりはしないが、ジャズよりは明らかに先だ。キース・ジャレットを聴き始めたきっかけは忘れたが、ジャレットのソロ・ピアノには少し、ニューエイジっぽいテイストがあるなと思っていた。
ただ、今もう手元にはないけど昔読んだ「キース・ジャレット」という本の中で、ジャレットは自分を(ニューエイジの旗手である)ジョージ・ウィンストンと同一視されることに拒否感を示している。彼の理解では、ニューエイジは自分たちの取り組んでいる音楽よりは「低い」位置づけにあるもの、と思っているようだった。


最初に知ったのはやはりジョージ・ウィンストンの「Autmun」だが、その後も折に触れというか、着かず離れずというか、時折関心を持って聞いたりはしていた。
ここ10年ほどは、通勤時、朝にはだいたいいつも、ウィンダム・ヒル系の何かを聴いている。昔はウォークマンにダウンロードして、今は配信されたものをスマホで。

ウォークマンではソニーが提供していた「Mora」という配信サービスを使っていた。12年ほど前、一時的にソニーがウィンダム・ヒル系のアルバムを安く配信していた時期があり、何枚か購入した(=タンジブルなCDを買うのではなく、ダウンロードした)。

7年ほど前、PCがクラッシュして音楽データも消えてしまった。購入したデータは、ログインして手続きすれば再度DLできる。そう思って、数年間アクセスしていなかったソニーのサイトにアクセスした。
そしたら、自分が購入した時期のサービスは旧規格ということで配信が終了していた。古い規格のデータは、一定期間内に新規格に更新しておかないといけなかったらしい。

アルバムを何枚買ったか忘れたが、数千円分のデータが消えてしまった。。

こういうのは何度か経験した。パナソニックも昔、配信サービスをしていて、一度買ったことがある(ノーラ・ジョーンズの当時の最新アルバム)。そのうちサービス終了の案内が来て、DLデータを保存しておけ、と言われた。
たしかウィンドウズもDLサービスをやっていた。一枚か二枚、買った(そのうちの一枚はジョージ・ウィンストン)。今は、どうなってるのかわかんが、たぶん使えなくなってると思う。


はなしが飛んで、変なほうに行ってしまった。

とにかく、自分の中ではっきりムカついたとか、がっかりした記憶はないのだが、以来ネット企業が提供するサブスクみたいなサービスにには、ある種の不信感を持っている。配信のサービスは使ってはいるが、本当に大切なものはCD等形のあるもので手元に残しておきたい。
だから、聴きなれたものであっても、機会があればせっせと買っている。

というわけで・

ウィンダム・ヒル系の、今通勤時に聴いているアルバム3枚を、買ってみました。冒頭のTHANKSGVINGは、このままアルバムとして聴いてるわけではありませんが、タイトルロールはジョージ・ウィンストンの有名なピアノ曲です。
TOUCH Windom Hill 25 Years of Guitar
Alex de Grassi , Michael Hdges など。レーベルを作ったウィリアム・アッカーマンの曲も入っています。

Spring Carouselはジョージ・ウィンストンが2017年に出したアルバム。
このアルバムもかなりのお気に入りで、響きがすっかり頭の中に沁みついています。

ついでなので、手持ちのウィンダム・ヒル系のアルバムをまとめて紹介してみましょう。
ブームが下火になったのか、昔のアルバムで今は入手が難しいものが結構あります。新品で店頭に並んだものも、高価なものが少なくありません。
なので、目についたら折に触れ買っています。

これ、去年ここでも紹介しました「Autumn」のロング・バージョンです。

これも、ここで以前紹介しています。
聴いているとストーリーが浮かんでくるような、そんなアルバムです。


これは25年ぐらい前に買った、ウィリアム・アッカーマンの「It Takes a Year」
ウィンダム・ヒルシリーズの白眉というか、このアルバムにすっかりやられてしまい、以来30年聞き続けています。

冒頭のThe Bricklayer's Beautiful Daughter, ブリックレイヤー家の美しい娘、というタイトルは、これも前書きましたが、今まで聞いた曲タイトルのなかで最も印象深いものです。すっごく浪漫をかきたてられるぅ。。

ポップス系ではThe Days of Pearly Spenser って曲も印象的でしたが、あの曲聞くと反射的に「嵐が丘」を思い出すんだよね。関係ないけど・。
December, ジョージ・ウィンストン。
先の、データが失われたとわかった時に、手に入るウィンダム・ヒルのCD買ってこようと勇んで新宿タワレコ行って買ったもの。結局これしか買えなかった。
これ、クラシックやクリスマス曲からの引用も入っていますが、まとまりはいまいちという感じです。

PLAINS ジョージ・ウィンストン。
ウィンダム・ヒルって、乱暴にいってしまうとアメリカの田舎の音楽という感じで、このアルバムなんかはその典型です。

今年封切られた(日本)映画「ノマドランド」とかが好きな人はこの気持ち、わかってくれると思います。

そうなんです。僕の心のどこかには、アメリカの大自然の厳しさ美しさに対するなんというか、惧れ、愛情のようなものに共鳴する何かが、染みついているような気がします。

否その美しさ、厳しさは、日本の大自然からも、感じ取ることができるんですよ。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オペラCD 2題

2021年12月03日 | 音楽

遺憾ながらふたたびコロナにおびえる日々が始まりそうな気配です。
しかしながら、きょうの都心繁華街はたいそうな人出で、飲食店も賑わっていました。


所属する音楽サークルでは、毎年春に行っているオペラ公演の来年度分について、早々と見送りにしました。オミクロンなどが出てくるはるか以前、10月だったかだと思います。

公演には舞台装置その他、準備すべき項目が多く、関係者の方に相当前からお願いしていかないといけない。日本は例外的に感染者が著しく抑えられましたが、それが半年先まで続くという確証が持てない。プロの集団なら練習の度にPCR検査するなどの対策が取れるが、弱小アマチュアにはそれも無理。

先日は友人が2年ぶりにブラレク公演を実現させたし、うちも内輪の発表会はやれたが、やはりコロナの脅威はなかなか払しょくできないですね。。。

N響の第九演奏も、奏者が来日できなくなって代役を起用したようです。第九も、ちょっと聴きに行けなさそうだな。。

という前振りをしながら、さいきん買ったふたつのオペラCDの話です。

内輪の発表会ではタンホイザーの、有名なアリア、いわゆる「夕星」を歌いました。

それで、久しぶりに新宿Disc Unionに行ってこれを買ってきました。
ドミンゴがタンホイザーをやっているのが変わっています。シェリル・スチューダーのエリザーベト、ヴェーヌスがアグネス・バルツァで、この二人の声がとてもきれい。ドミンゴはいいのですが、「夕星」はなんかそっけない感じでいまいちかも。

じつはタンホイザーって、筋ををあまりしらないのです。買ったCDは美品で、ブックレットも読んだ跡がないくらいだけど、輸入盤なので英語の歌詞で見るしかない。
とはいえ、なんとなくCD聴いているだけでも十分気持ちよく聴いていられます。やはりシノ―ポリの指揮が巧みなんだと思います。

カルメンのほうは逆に、うちの公演でも数回取り上げたのでよく知っています。ラテン系で情熱的、それでいてどこか哀調を感じさせる音楽がたまらない。

ショルティのこの盤は、30年近く前にハイライト版を入手したのが最初の出会いです。以来、全曲盤を折に触れ探していたのですが、ネットで見つかったので手を出してしまいました(っても、今年の春ぐらい)。

FM番組で以前プロの方が曲紹介の際に、このショルティ盤はおかしな癖もなく、歌手たちのレベルも総じて高い模範的な演奏で、参考にすべし、と音大の先生に紹介されたことがある、と語っておられました。マリア・カラスの盤も有名ですが、だいぶ癖があるようです。

カルメンはタチアナ・トロヤノスという方で、比較的若く、50代で亡くなっています。
思い出すのは仕事帰りの中央線で、読んでいたFMfan誌に訃報が載っていたことです。なぜか高円寺ー阿佐ヶ谷間で読んだことまで覚えています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素顔の私

2021年11月03日 | 音楽
八神純子 1979年4月5日発売

大ヒット曲「みずいろの雨」が収録されていますが、これを買った目当てはB面4曲目の「渚」です。

この曲は昔、ラジオに流れていたのをテープにエアチェックしました。伊藤強さん(音楽評論家)のDJのあと、2曲連続で放送された後の方で、1曲目は町田義人さんの「白いサンゴ礁'79」でした。

のですが、実はそのテープ、後から上書きしてしまい、前奏と、ギターソロの始まる後奏部分だけ残して、消えてしまいました。ちなみに上書きした録音は奥村チヨ「終着駅」(部分。そのあと交通情報)です。なんなんだそれ。

なので実は、後から何の曲かわからなくなっていたのです(テープには曲の前に伊藤強さんのナレーションで「なぎさ。」という紹介が入っていたのですが、曲名とは気がつかずにいました)。さらに言えば、八神さんの曲だともわかっていませんでした。


曲名が分かったのは、今年9月のある土曜日の午後のことです。

車の中で「ラジオマンジャックショー」を聴いていたら、あの非常に印象的なギターソロが聞こえてきました。

ちょうど駐車場に車をとめるところだったので、早速スマホを取りだしてシャザりました。

ら、八神純子「渚」だとわかった。

んだったのかあ。

調べたら、この曲がシングルカットされたということもないみたいですね。その時のラジオマンジャックのお題が何だったか忘れたけど、ずいぶんマイナーなタイトルを選んだものです。

御蔭で数十年来わからなかった曲のタイトルがわかって、すっきり。
感謝です。


テープに入っていた「白いサンゴ礁'79」の、オリジナルは'69年に発表された、ズーニーブーというグループの曲(町田義人氏はそのメンバーだった)ですが、こちらは時代を映しているのかやや重めのアレンジでした。

'79バージョンは対して非常に軽快な印象を受けます。間奏、後奏のサックスも、自由で気持ちよさそうに流れていく。

「渚」も同様で、ひじょうに軽いタッチの仕上がりとなっています。伊藤強さんは、その辺の共通項を感じて、ラジオで続けて流したのかもしれません。

言ってみればトロピカル・ムードなのですが、これはこの時期、時代の基調として、流行っていたのではないかな。今思うと。

時代をさかのぼると、これより少し前はもう少し重め、暗めの色調の曲が出ていました。一時期の研ナオコさんとか、桜田淳子さんとか。やっぱり中島みゆきさんとか、受けてましたから。
当時新しく出た人でも、渡辺真知子さんとかは、ちょっと重いですよね。

その基調もしばらく続くのですが、一方で竹内まりやさんとか、杏里(は最初はしんみりしてたけど)さんとかも出てきて、少しずつ変わってきた。久保田早紀異邦人とか、ちょっとエスニックなものも出てきた。

自分達くらいの世代は、当時その辺はよくわからないまま、受け止めていた気がします。ただ、このふわあっとした、軽い感じは、いまどきの若い子たちはどう思うのかしら。

このあと、更に時代が進むと今度は、暗いものが否定されていくんですよね。松田聖子さんが「性格は 明るいはずよ・・」と歌ったり、イリアちゃんが「あれ? 私って 暗い性格なのかな?」と歌うとか。



八神さんの曲は当時もその後も、ひじょうに熱心に聴いていた訳ではありません。ただ、一世を風靡しましたから、それなりに聴いてはいる。いま聴き返すと、やはり大したものだと思います。

世代のずれ感によって受け止め方が違うと思いますが、僕から見ればすごい大人の女性で、なんだかお金持ちのお嬢さんで、もし目の前にいたら、自分が野暮ったく思えて恥ずかしくなるような感じ・・あくまで歌から来る印象ですよ。本人と会ったことないし、インタビューとか聞いたわけでもない。
ちょっと不愛想な第一印象だけど、実は良い人、みたいな。

そういうのが、音楽を聴いて伝わるのはすごいことです。。レコード(絵画も映画もそうですね)って不思議で、時代、世代が超越するんですよね。フランソワーズ・アルディもすごく女性っぽいし、ジェーン・フォンダもいい。

八神さんにもどってこのアルバム、既にちょっとラテン風なリズム感が全体的に感じられますが、それが品よく収まっている感も同時にします。どこかに日本の清潔感が感じられる。
ちょっと飛躍するけど、島耕作みたいな、とてもスマートなんだけど日本人、みたいなものを感じるんですね。。

車で言うとトヨタって、CMで西洋人がハンドル握っててもなんか日本、だけど、(一時期の)ホンダなんかはまんまアメリカ、みたいな。トヨタは日本人の感覚で完全に消化されている。だからというか、ニューヨークでもバンコクでもカブールでもモスクワでも、あ、トヨタ車、ってすぐわかりますよね。。

というようなことを、音楽聴きながらつらつら考えてみたりします。。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1939回N響定期公演 

2021年10月17日 | 音楽

東京芸術劇場での公演。指揮はヘルベルト・ブロムシュテット、ヴァイオリンレオニダス・カヴァコス。
曲目はブラームスのヴァイオリン協奏曲と、ニルセン交響曲第5番。

コンサートに行くのは2年ぶりです。最後に行ったのは2019年12月の第九です。
2020年以降、コロナ禍で休演が相次ぎましたが、その後N響も対策を取って公演を再開したことは聞いています。が、なんとなく行く気になれなかった。
感染が怖いというより(それもあるが)あれやこれやの対策を見ているとどうも気が重くなってきそうで・。コンサートだけではなく、美術館にも行っていません。まあ、先生の個展には行ったけど。

今回の公演は、前のように間隔を開けて少人数、ではなくて、ホールがほぼ満席の状態でした。対策としては休憩中の喫茶、CD販売、チケット販売がない、終演後の退室は、フロアごとに少しずつ指示されて、など。細かいところではチケットのもぎりを自分でしてほしい!という。。
まあこの位は仕方ないでしょう。




ブロムシュテットさんの公演も2年ぶりです。同じブロムシュテット指揮、N響の組み合わせで、19年11月にモーツァルトを聴いています。

このときも既に92歳で、当時のインタビューでは明快なやり取りをされているのが印象的でした。
昨年春の公演自粛の時期にも、Eテレでファンにメッセージを送っておられました。

そして今、94歳になられた指揮者は、約2時間の公演をしっかりとこなされています(10月後半にはいくつもプログラムが組まれています)。

いや、ものすごいことですね。。

割とすっきりとした、スマートな演奏が特徴で、今回のブラもそんな感じでした。うちにはムター/カラヤンの盤があるだけです(だと思う)が、あの方がねちっぽいですね。
カヴァコスさんは、アンコールで無伴奏のヴァイオリンソロを披露してくれましたが、曲名がわかりません。バッハではなさそうに思えました。。

ニルセンの交響曲は、実は寡聞にして初めて聴きます。
この曲は作曲からほぼ100年(ウィキによると完成は1922年1月)とのことです。作曲家苦難の時代の作品で、第一次世界大戦の影響が色濃く残る問題作、ということらしいです。

じっさい、聴いてみると単調な小太鼓のリズムや、不穏な印象の絃の響きなど、どうしても戦争の傷跡を想起せざるを得ない印象があります。

考えてみると、20世紀以降の作曲家ってー19世紀もそうですけどー自分の頭の中では作曲家別に作品名は浮かんできても、時系列に見て何年になにが作曲されたとか、そういうのって全然わからないですね。
機会があれば、もう一度勉強しなおしてみたいです。。

雨で外が全く見えない。。
よく見ると、先日閉店した丸井が見えます。。


これはコロナの影響なのか、指揮者の都合なのかよくわかりませんが、演奏家たちの入場の仕方が少し変わっていました。。

以前ならよく、開演前に何人かの管楽器奏者が音出ししていて、一度引っ込む。開演になると拍手とともに楽隊が入ってきて、オーボエがAを出して音を合わせる。やがて再び拍手とともにソリストと指揮者が入ってくる。
てな感じでした。

ところが今回は、管の人はそのまま先に座っていて、開演で指揮者もソリストも絃とかの人も、ぞろぞろと一緒に入ってきた。最初は様子がわからなくて、何が起きたのかと思っていました。

終演後も、確かに指揮者、ソリストは何度も舞台に呼び戻されるけど、楽隊はてんでに帰って行った。交響曲の後は、何故かティンパニの人が最後まで残っていました。
そこへ、何度目かの呼び出しで出てきたブロムシュテットさんが手で奏者のほうを示したのですが、奏者は下向いてて気がつかなかった。。

楽器配置も少し変わっていました。
色々な配置の仕方があると思いますが、おおまかにいって普通と逆の配置でした。cb(コントラバス)が一番下手側にいて、上手にはチェレスタや小太鼓、トライアングルなどの打楽器が配置されていました。チェロは指揮者のほぼ正面、ヴィオラは上手側でした。

オーケストラに造詣が深いわけではないので、これが良くあることなのかどうか、わかりません。今回打楽器の人、小太鼓はニルセンのとき、1楽章の終わりの方で舞台袖に移動して、舞台袖で演奏していました。そういう、演奏上の都合もあったのでしょうか。。



東京芸術劇場は、実は行くのは初めてです。
もともと、そんなにしょっちゅうコンサートに行ってるわけではないけど、前宅からも今の家からも近いはずなのに、意外と来たことがなかったのですね。。

さて、次の公演は何を聴こうかしら。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Be Yourself Tonight

2021年09月26日 | 音楽


Eurhythmics 1985
ユーリズミックスはアニー・ㇾノックスとデイヴ・スチュアートの二人組で、主に1980年代半ばに活躍しました。代表的なアルバムはこのBe Yourself Tonightで、なかんずくシングルヒットしたThere Must Be An Angel が有名です。

僕がこの人たちの事、というか上記のシングルを最初に聞いたのは、音楽番組とかじゃなくて、当時よく見ていた「カーグラフィック・TV」という、自動車の番組です。

何の車だか忘れたけど、前振りでなにか別のシーンが流れたあと、場面が変わって、あの素晴らしく印象的なスキャットと共にその車が大写しで紹介される、みたいな感じだったと思います。

曲名をどうやって知ったのか覚えていないけど、これは貸レコード屋さん行ってテープにダビングして聞いていたな。いまだに、このアルバム以外の曲とか、しらないです。。

ぜんたいには、当時風のエレクトリック・ポップみたいな感じですね。。今聞くと新しくはないけど、さいきんの子たちが聞いたらどんな印象持つのかねえ。

ちなみにこの頃は、日本の供給元も邦題とか無理につけなくなったのかな。「カーマは気まぐれ」みたいな・。
ウィキ見ていると「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル(プレイング・ウィズ・マイ・ハート)」と書いてあるんですね。ほとんど寿限無なみ・。


このアルバムを聞いて思い出すのは、これをよく聞いていた頃のことです。
個人的にこのアルバムには初秋の季節感がある。これは、自分にしかわからないことですね。。

ちょうど、母校に戻って教育実習をやっていたのです(中学)。
大学生なんだから今思えばものすごく若いんだけど、なんかすごい先輩になったような気がして。

気がして、授業に臨んだんだけど、制服着ている生徒たち見ていると、いつの間にか、どこかに自分の友達がいるんじゃないか、と思ってきたり。

という、自分の話はとりあえずいいのですが(そうとう恥ずかしい経験です)、同時に思い出すのは自分の恩師の死のことです。

それも葬儀に参加したとかじゃなくて、会報か何かに、関係者の人たちが追悼文を寄せていたのを、教員室なのか、自宅に持ち帰ってかして読んだのを覚えているのです。

英語の先生でしたが、僕が習ったのは3年生の一年間だけで、担任(主管と呼んでいた)とかもしておらず、それほど交流する機会はありませんでした。たしか、副読本の授業だったのかな・・。

割といかつい感じの先生で、僕もよく予習をしていないで怒られた記憶はある。
ただ、理不尽な怒り方はしなかった印象でもありました。英語の先生によくある、西欧的な合理主義の持ち主だったのかもしれません。

よく教壇の席に座って自分もテキストを広げながら、生徒を指名して訳させるる、なんていう授業スタイルでした。

追悼文を読んでいると、数年前から体調を崩されておられたようです。同僚だった先生が、修学旅行だかの下見に一緒に行かれて、ふとした時に「ぼくはもう、長くないよ」ともらされていた事を紹介されていました。

この先生はまた、(亡くなった先生が)すごい偏食家で、肉が大好きで野菜は一切食べない方だった、とも書かれています。

OBの方も追悼文を書かれていました。
僕らよりも10年ぐらい先輩の方のようでしたが、そのころから授業は厳しかったようです。

当てられた生徒がつまってしまい、「あ~・・」とか言っていると、「areは複数だよ」と言われたり、「え~と・・」というと、「エイトは八だよ」とか、突っ込みを入れられていたとか。

ある日、いつものように当てられた生徒が、vegetableという単語を「ばげてーぶる」と発音したのだそうです。

先生はすぐに発音を訂正しましたが、そのあとテキストで顔を隠しながら必死で笑いをこらえていて、しばらくの間授業が中断してしまったとか。


とか。
こんなの書くと色々思い出すね。

一緒に実習受けた仲間たち、史学科で院に進んだ友達や、打ち上げでちょっと意気投合した、日航に内定した子のこと、その1年後に再会したときのこととか。

まあ、こうして埃かぶってたのを、音楽聞いて思い出して・。
どうなるってわけでもないけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性ヴォーカル 6枚

2021年09月15日 | 音楽


今日明日在宅勤務ですが、どうも流れが悪い感じです。なんか、悩みます。

しかしながら、外は良く晴れて爽やかで、2階で昼寝でもしていたい気分ではあります。

さて、爽やかと言えば、さいきん集まってきた女性ヴォーカルのCDもなかなかであります。

1フェアグラウンド アトラクション
 The first of a million kisses

海外勢はどちらもベスト・アルバムで2枚組です。

グループ名が難解で、何度聞いても忘れてしまいます。

Fairground  (しばしば~sで時に単数扱い)共進会場:共進会・市・競馬などを催すための場所(ランダムハウス)

だそうで、余計わかりません。が、ネットではこれは移動式の遊園地のようなものだ、という説明をしている方がいました。ドラマ「ダウントン・アビー」で、ヒューズさんがお祭りみたいな場所で、昔の恋人と出会ったようなエピソードがあったけど、あれかな。
もしかして日本語でいうと「縁日」でしょうか。。

土曜日の朝、NHK FMでピーター・バラカンさんがDJをつとめるウィークエンド・サンシャインという番組がありますが、この番組でよくかかっていて、それで知りました。
とりわけ「パーフェクト」が有名です。

エディ・リーダー(女性です)はグループ解散後もソロで活躍していますが、ライブなどで繰り返し「パーフェクト」を歌うように求められるので、もう歌うのが嫌になった、みたいな話を、バラカンさんが取り上げていました。もうずいぶんと前のことだけど。

「パーフェクト」は、私は妥協なんかしたくないのよ、完璧をねらうわ!みたいな歌詞です。この、はじけている若い女性っぽさというのは、当時(1980年代末)世界共通の感覚だったのでしょうかね。。日本はバブル最盛期で、中尊寺ゆつことか岡崎京子とか、活躍していた時代です(どちらも漫画家だけど)。


ちょっと捉えどころのない、ひょうひょうとした感じは僕のとても好むところです。。あの時代って、なんか束縛から抜け出しているような開放感を感じさせる女性が、ときどきいたんだよね。
今はもう自分があれだから、同じ立場で世間を見られないけど、当時はそういう女性に憧れるというか、なんか気持ちが解き放たれるような気分になったもの。

2トレイシー・ウルマン
Move Over Darling

この方はもともとコメディエンヌとして活躍されている方ですが、若い頃に2枚ほどアルバムを出して、かなりヒットしました。
曲の感じは60年代のガールズ・ポップスを80年代風に焼き直したもので、私見ですがとても洗練された歌い方でレヴェルが高いです。


昔友達がYou Caught Me Out(「ハ~イ!トレイシー!」)をテープに入れてくれて、愛聴していたのですが、なにかの拍子に上書きしてしまいました。
以来機会を見つけてはレコード屋さんで探したりしてたのですが、見つけられませんでした。

こうしてネットで検索できるようになって初めて、アルバムを手にすることができました。。。ただですね、Give Him A Great Big Kissなんかは、当時聞いていたのとはちょっとアレンジが違うような気がします。。

3竹内まりや
Quiet Life
Denim



竹内まりやさんはベスト盤でも2枚組でもなくて、それぞれ違う時期に出たアルバムです。

Quiet Lifeのほうはむかしむかし、恋人未満っぽい感じだった子にテープをダビングしてもらいました。当時話し合った感想では、それ以前のアルバム「Request」に比べると、よく言えば大人、別のいい方をするとちょっと色気がなくなって、刺激が足りない(「Request」は不倫の歌とか、もうちょっとで恋人、みたいな歌詞の歌が入っていた)というものでした。

Denimはネッ友さんから紹介されたというか、会話の中で出てきたアルバムで、興味を持ったもの。

どちらも春頃購入したのですが、今回改めて聞いてみると、一曲、一曲のメロディ、アレンジのレベルが高くて、ひじょうに耳に残ります。
一人でもくもく仕事しているときなど、頭の中で曲の断片が聞こえてきて、何の曲か思い出せないのですが、帰宅してこれらのCDを聞いていると、あ、これだ、と気がつくみたいな感じです。。

というわけですが、今日はこの季節に相応しい、別のCDも注文しました。
配送は結構先みたいですが、またそのときに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

REQUEST

2021年05月22日 | 音楽
(ちょっとながくなります)
なんでいまこの話題かというと、今週月曜日に在宅勤務していたらふとこのアルバムが聴きたくなって、YouTube Musicをさがしてみたら、なかった(アルバムとして)。

YouTube Musicは往々そういうことがある。あといったんスマホにDLしても消えてたり、曲の途中から始まったりする不具合がある。。Google Play Musicが終了しちゃったので仕方なく移行したが、そろそろ何とかするか。。

なので自然と手が動いてアマゾンでぽちってしまった。
在宅勤務しているとあれですね。そのつい、が増えますな。

さて、ふとこの時期に曲が思い浮かんだのは偶然ではない。
30数年前、貸レコード屋さんからレコード借りてきて、テープに録音したのがちょうど今頃だったのだ(と思う)。
アルバム自体の初リリースは1987年8月とあるが、自分の中での季節感は初夏―梅雨期にあるアルバムだ。

コンセプトアルバムとかではなく、竹内さんが楽曲提供したもののセルフカバーを集めたものなのだが、不思議と歌詞に雨が出てくるものがおおい。

「恋の嵐」は、心の動き始めちゃった友達と 車で雨の街を駆け抜けてるし

「消息」では、雨音悲し気な真夜中のベッドで まだ心が痛むことに気がつく

「駅」では、偶然電車でみかけたあの人に、声はかけずに後ろ姿を見送るなか、雨がやみかける

・・あれか、10曲中3曲だけでしたね。


竹内さんは、こないだ友達とちょっとチャットしたんだけど、デビューが’78年で杏里さんとほぼ同時期だった。当時「オリビアを聴きながら」の杏里はしっとりと大人しい感じで、竹内さんの方がカラッと明るい感じがして好きだったんです。なのでどちらかと言うと竹内派でした(なんか経世会みたいですね)。
ただ、杏里さんはその後ひじょうに派手な感じになって印象変わりましたね。。

竹内さんはその後もそれなりに活動していたけど、どちらかというと寡作なほうで(結婚したせいもあるけど)、「REQUEST」の前が’84年の「VARIETY」、後は'92年の「Quiet Life」まで間が空いている。どちらかというと結婚前の曲よりもVARIETY以降、というより、VARIETYとREQUESTの2枚が大好きだ。ほとんど、この人生で出会った最高の邦楽Popsと言ってよいほどだ。

「Quiet Life」の頃は同僚の子ととても仲が良くて(恋人までいかなかったんだよな、Unfortunatery)よく音楽の話もしてた。その子がCDを買ったのでダビングさせてもらったけど、前よりも少し大人しくなったね、というのが共通した感想だった。そのとき僕の感想は「REQUEST」はすごい色気がつよいんだよね、Quiet Lifeはその辺が少し抜けてきている、というものだった。

「恋の嵐」はあとちょっとで友達から恋人になっちゃう ふと手が触れた 雨の中一緒に車に乗って、誰もいない駐車場にとまって・・
だし、
OH NO OH YES!」はかんぜんに不倫の曲で あたしはいけないことしている、と思いながら あなたに惹かれていく
歌だ。

これ、wikiを見ると;

 ”アーバンな曲調と舞台設定を意図して作られた作品で、昔、日比谷にあったアメリカン・ファーマシーという、竹内が好きだった店の界隈を舞台に、そこを歩く夜の孤独なOLをイメージしている ”

となっているが、当時からこの歌詞、有楽町から三信ビルあたりを抜けて帝国ホテルにいくのかしら、と思っていた。。当時勤め先が内幸町だったので、よくこの辺通っていたんだよね。。
2005年12月

アメリカン・ファーマシーはもうなくなっていた



今はこの音楽聴いて懐かしいと思っているが、実は昭和の最後の頃の自分って、もうぐしゃぐしゃになっていて、色々な人たち、もしかしたら家族にも迷惑かけてたかもしれない。
ただ、それゆえにというか、このアルバムのところどころにある、いくつかの言葉が、妙に心に沁みていたことを思い出す・。

その辺の個人的な事情は別としても、わりと若い子(主に女の子でしょうけど)を応援するような歌詞の曲がいくつか入っていますね。「元気を出して」とか、「色・ホワイトブレンド」「夢の続き」などは後年繰り返しテレビ等でも使われた。。

人生はあなたが思うほど悪くない
いいことだけを信じているうちに すべてを許せる自分に会える・・


あの頃でも自分の周りは、同年の男の子より女の子のほうがずっと元気で前向きに生きてた印象があった(これには功罪があるけど)が、今の若い子たちがこれらの曲を聞いたらどうなるんだろうね。『うっせぇわ』の世代だもんな。。

世相が変われば人々の考えも当然影響を受けるわけで。。

自分たちが直接バブルの恩恵をうけてはいないにしても、頭の中お花畑だと言われて、それはちがう、とは反論はできないかもしれない。
とはいえそれは、もう変えることはできないし、必要もない。自分の物差しを振り回すことさえしなければ。

今から20年たって、世の中を見まわしたら、どうなっているのかしらね。。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チック・コリア 70年代のアルバム

2021年03月18日 | 音楽

去る2月9日、79歳で亡くなったチック・コリアのCDを、いくつか注文して順次聴いてみました。
最近欧米各社でよく見られる、往年のヒットアルバムを紙ジャケット5枚組にまとめたもの(CHICK COREA 5 Original Albums Vol.2)と、国内盤の'Return To Forever'(単品)だ。
5枚組Vol.1も買おうとしたのだが、在庫切れでまだ入手できていない。

ジャズはしょうじきあんまり詳しくなくて、チック・コリアもたぶんどこかで耳にはしていると思うが、こうしてCDを買うのは初めてだ。チックと同世代のキース・ジャレットはそこそこCD持っていて、けっこう好きなんですけどね。ハービー・ハンコックもCDは持っていないです。

それで、上記の人たちなんですけど、割と上の世代の、ジャズをよく聴きこんでいる人たちにはあまりストレートに評価されないような印象がありますね。。

ジャズの本も出している村上春樹氏はキース・ジャレットがあまりお好きではないようで、実際、趣味ではないようなことをどこかで書いていました。

有名なジャズ喫茶のオーナーである寺島靖国氏も、Return To Foreverをちょっと色物というか流行りものみたいな書かれ方をしていたし、同じく喫茶店オーナーの後藤雅洋氏は著書「ジャズの名演・名盤」(ちょっと古いけどリファレンスとしてよく参考にしています)でチック・コリアを「好きではないタイプ」と断じています(ただし、Return To Foreverのことはかなり評価しています)。ハービー・ハンコックはわりと評判がいいみたいです。。

この辺のニュアンスは率直に言ってよくわからないものがあります。そういうと、お前はジャズのことがぜんぜんわかっていない、とか言われそうですけど。
僕らの若い頃、ジャズ喫茶やCD屋のジャズコーナーにいたおじさんたちは、たぶん今の僕ぐらいの年配だったのでしょうけど、50年代のコルトレーンとかマイルスとかを聴きこんできた世代で、その辺の人たちから見ると(チック・コリアとかキース・ジャレットは)ちょっと違う、と思えるのでしょうね。

対して僕らは70年代半ば以降の、フュージョンとかその辺の音楽の雰囲気を、生活の中のどこかで耳にしているせいか、この時代の音楽のほうがすっと心に入ってくる気がします。初めて聴く曲だけど、馴染みがいい感じがするのです。

ジャズ最盛期のあとに生まれた新世代の音楽、なのですが、それにしても40年以上前の話で、当時彼らのコンサートとかに行っていたファンたちももう還暦過ぎているはずです。。

このなかではReturn To Forever (1972)は、かなり作りこんだアルバムに感じますが、若干理屈っぽい感じがしないでもありません。5枚組アルバムは1976年から79年にかけてのリリースですが、適度にポップで、リラックスしたムードが感じられます。

5枚のアルバムは以下の通り;
The Leprechaun (1976)
Secret Agent (1978)
Friends (1978)
The Mad Hatter (1978)
Corea / Hancock (1979)

で、この中ではThe Mad Hatter が最初に良いと思ったかな。もう少し聴きこんでみないと、どれがどうなのかはよくわからないですけど。

チック・コリアは多作な人のようで、近年に至るまでかなりの作品をリリースしているとのこと。機会があればもう少し幅広く聞いてみたい気がします。。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ON THE STREET CONER I

2021年02月01日 | 音楽
山下達郎のア・カペラによるオールディズアルバム。

ほとんどのパートを一人で歌い、多重録音により構成している。
曲は1950年代から60年代にかけての、ドゥ・ワップのヒット曲を集めたらしいが、オリジナルの演奏を聞いたことのある曲は、この中には一つもない。

ウィキペディアを見ると色々なバージョンがあるらしいが、その辺の事情もわからない。僕が知っているのはたしか貸レコード屋(むかしそういうのがあった。今もあるのかな)から借りたレコードを、カセットに録音したものだ。

一時期はこれを繰り返し聴いていた。
特に車の中で聞いていることが多かった。今ぐらいの寒い時期に、よく聞いていた気がする。あと、友達と九州に旅行に行ったとき、車の中で聞いたことは覚えている。

ア・カペラの演奏は、独特の良さはあるのだが、楽器の入ったものに比べるとなんとなくパンチがないというか、いい方を変えると、雑味がなくて澄み切った、というような印象が強く感じられる。

朝のFM「古楽の楽しみ」で、15世紀ぐらいのモテトとかが流れることがあるが、曲調が違ってもどこか共通する清涼感がある。。
あるいは、今頃の季節の関東地方の、澄み切った青空とかに例えることもできる。明るくてきれいで清潔なのだが、どこかひんやりした印象も同時にする。。

さっき、車の中で聞いた話を書いたが、ちょうどこれを聞いていた頃は車好きで、毎月雑誌を買ってきては眺めたり、友達とよく車談義をしていた。

あの頃の少年というのは、往々にしていっぱしの評論家気取りになって、新車が出るとここはよいとかあれは良くないとか、しゃべり倒していることが多かった。
車を買って生活の一部とすることは、まだできなかった。
それだけに将来の希望というか、あるいは大人へのあこがれというか、イマジネーションが色々と浮かんで、楽しかったんだと思う。

もちろん友達の中には、既に車をアクティブに使いこなしている子もいた。
九州に一緒に旅行した友達はその一人で、自分の車ではないけど、お兄さんのいすゞジェミニZZ/Rに乗っていた。ラリーをやっていたのだ。
地方の、兄弟がたくさんいる家庭の末っ子で、都内のアパートでお姉さんと暮らしていた。

旅行の前日はその子の家に泊まり、お姉さんと3人で夕飯を食べた。翌朝早く起きて、交代で大阪まで運転し、夜フェリーに乗って九州入りした。

・・また脱線しているからこの辺にするけど、そのとき、このアルバムを録音したカセットを聞いた。
彼はジャズが好きで、車内でジャズのカセットもだいぶ聞かされた。その頃僕にはジャズは難しくて、高尚な音楽に思えた。
それで、なんとなくユーミンとかかけるのが気恥ずかしくて?持参してきたこの達郎のカセットを一緒に聞いたのだ。

そのときの珍道中については、また気が向いた時に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン 最後のピアノソナタ、その他今年読んだ本など

2020年12月30日 | 音楽

今年はベートーヴェン生誕250周年で、オーケストラもソリストもそれにちなんだプログラムを組んでいたはずですが・・。まあ音楽家の皆さんには特に大変な年になってしまいました。

プロの方々もそうですが、アマチュアの、僕もそうですが、合唱とかオペラとかミュージカルとかやっている人たちには、これからも受難が続きます。
練習ができてないから、しばらくコンサートとかは難しい。コーラスグループのクラスターも結構出たしなあ。。

閑話休題。
せめてこのベートーヴェンイヤーを記念して、ということで今年最後に買ったのは、ポリーニの最新録音、ベートーヴェンのピアノソナタ最後の連作、第30-32番、作品109-111です。正確には作品109が1820年、110,111が1821年から22年にかけて作曲されています。ベートーヴェン枯淡の境地。第9もいいのですが、年末にこの最後のソナタを聞くのも、また趣があって良いものです。

ポリーニは1975年から76年にかけてこれらの作品を録音しており、当時は相当に評判を呼んだようですが、評論家の意見は割れたようです。ポリーニが若かった(当時30代)ことも影響していたのかもしれません。

2019年にポリーニは77歳になっています。ちょっと信じられない感じがしますが、ポリーニも枯淡の境地、となったのでしょうか。

まだ一度聞いただけですが、かなりの快速テンポで演奏されるOps.109、110に、あまり円熟とか枯淡の境地という言葉は浮かんでこない感じがします。

前よくアサヒカメラの月例写真コンテストに、かなり年配の方が意欲的な写真を投稿してくることがあって、選評者の人が「〇〇さん、写真がお若いですね」とコメントしていました。この演奏も「ポリーニさん、ピアノお若いですね」ということなのかもしれません。
と、この辺はうさ耳の戯言ですので、適当に聞き流してください。
今回国内配給版を買いましたが、CDの盤面がずいぶん寂しくなりましたね。。コスト削減でしょうか。ライナーノーツは従来通りという感じで、解説は平野昭さんが担当されていました。

今年ほかに買ったCDというと、多少印象に残っているのはチェリのブル8、たしかバーンスタインのシューマンを買った記憶があるんだけど、あれどこにやったかな。。クラシック以外ではフランソワーズ・アルディの初期5枚組、カーペンターズの未購入のアルバム、この辺はブログには書いていない分です。映画から来たダウントンアビー、ブルースブラザース、昔のフォークから小室等など。CDも買っても忘れてしまうことが多くなった気がして、ちょっと考えないとな。。

書籍は今年は新しいものをあまり読んでいません。再読した高見順の敗戦日記はここに書きましたが、割と僕は同じ本を何十回と読んだりしています。ねじまき鳥を夏に読んだのは覚えてるな。サンデル教授の「これから正義の話をしよう」は、以前途中まで読んで止めてしまったので、夏に再読しました。

あとは時節柄感染症の本とかは読んだけど、あまり参考にならなかったな。ただ、まだ読了していませんが、小松左京の「復活の日」はすごいです。ほかにも「ペスト」も買ったんだけど(電子版)、読み終えてはいない。

通勤中は電車内で本を読むのですが、今年はそれが減ったせいか、あまりこれと言った本が思い浮かばない。そうだ、「あ・じゃぱん」には手こずったな。
お正月にはすこし古い漫画を仕込んであるので、それを一気に読みたいとは思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする