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・・梅雨らしい雨です。
令和に入ってからいろいろと波乱万丈な日々が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は雨なのですこし家でゆっくり。。
さいきん恒例になりつつある、鼻風邪っぽい感じを引きずりながらこれを書いています。
さいきん買ったCD、といっても先月のことで、色々あったので先月のいつ頃買ったのか忘れてしまい・・。
と思って記憶をたどってみると、旅先でスマホの充電器をわすれてきてしまい、代わりのものを買おうと、それもヨドバシのポイントカードが失効しないようにと、さいきん行っていない新宿まで行き、それならついでにCD屋を見てみようと、という経緯で行ったことを思い出した。
あのとき、携帯用品売り場を見たらUSB-Cという端子の充電器が結構置いてあって、選びかけてこれはうちのに合わない、と気がつきUSBミニのに取り換えた。その数日後、機種変更したらそのスマホの端子がUSB-Cだった、というタイミングの悪い経験をしたのであった。。まあどうでもいいですね。
さてCDですが、ひとつがこの有名な、ベームのブル4です。
ジャケットが良く知っている、し~っとやっているやつとは違いますね。。
ブルックナーでよく聞くのは8番、9番とこの4番ぐらいで、それももう長いこと聞いていない感じがします。。シャイ―の8番をたしか最近買ったんだよな。。4番は全集は別として、ヨッフム BPOのCDを持っていてよく聞いていました。なんというか、こんなものだという感じで聞いていましたけど、今聞いてみると第1楽章なんて、随分と癖のある演奏ですねこれ。勢いが強くてシャキシャキしているというか。跳ねているというか。落ち着きがないとも。
ベームのほうは図書館とかで借りて聴いたことが何度もあって、あとたぶんカセットかMDに落として繰り返し聴いたことがあると記憶していますが、自分的には決定版的な印象があります。ヨッフムは、たぶん間違えて(^^;買ったと思うんですよね。同じデッカのジャケットだし。
これ、リマスタリングがうまく行っているのか、音質がとてもいいです。うさ耳でそう聞こえるのだから間違いない?
4番は色々聞き比べするのにはちょうど良いというか、手ごろというか。。8番も9番もちょっと深淵な世界に引きずり込まれて、あまり比較する気になれないです。。ほかにもハイティンク(お元気そうですね)とか、ムーティとか、色々ありそうなので、また買ってこようかという感じが今しています。。
カリンニコフの交響曲1番、2番。
昔「朝比奈隆 わが回想」という本(中公新書)という本で、朝比奈氏がカリンニコフを演奏してみたい、みたいなことを書いていた記憶があって、店頭でCDを見て買ってみた。もっとも家に戻って本を読んだけど、カリンニコフのことを書いところは見つからなかったというか、、もしかしたらグラズノフと勘違いしてたかしら。。
1番はよく聞く。。たぶんラジオのN響定期公演あたりで何度か聞いたような。2番は全く初めて。
それほどしょっちゅう聞きたいとは思わないけど、たまにはロシア物も、というときに。。さいきん同じようなものばっかり聞いてしまって、だめなんですよね。。
そんなわけで、雨もあがってきたかな。。
追記:まだふってた
昔はグレープとかかぐや姫とかはそんなにぴんと来なかったのですが、月日が流れ、色々な経験をしてくると、時折妙にあの世界が懐かしく思えるときがあります。
特に夜の国道を車で流しているときなんてのは、昭和歌謡とか70年代フォークはよくにあいますねえ。。前にも何度か書きましたが、夜中にトラックの間を縫って運転しているとき、北原ミレイ「懺悔の値打ちもない」が流れてきたときは、しびれました。。まるで風景が変わって見えるような。
北原ミレイさんの歌の女性はちょっと過酷すぎますが、神田川の女性は、貧しくて辛そうに見えて、ちょっと普通は得られないような幸せをかみしめています。
今手元にないと思うけど、村上春樹氏が昔のエッセイに、若いころ貧乏することは全然苦じゃなかったけど、最近の若い人はどう感じているのかな、という意味のことを書かれていたことがある。村上氏が若い子と貧乏の話をした時の、貧乏への世代的なギャップを感じた驚き、のような話しだったと思うが、ここで最近の若い人、というのは僕たちの世代のことを指している。村上氏ぐらいの世代の人は、若い時代の貧乏が苦にならなかったというか、それを懐かしむような感覚があるらしい。
かぐや姫の歌に「赤ちょうちん」というのがあるが、こちらもよく似た若いカップルの歌で、雨が続くと仕事せずにキャベツばかりかじっていて、そんな暮らしがおかしくて、あなたの横顔見つめていた、という歌詞がある。
じつはこの歌詞を改めて聴いて、うわなんだかすごく羨ましい感じ・と思ってしまった。いくら気持ちが若々しくても、じっさい見かけが若い感じでも、暮らしぶりが未熟というか羽目をはずした暮らし方をすることは、実年齢を重ねるとなかなか難しい。それなりの分別をつけていないと、社会の中で浮いてしまう。
まあ、そんな世間体をかなぐり捨てて生きられたら、それこそ本物なのかもしれませんが。。
かぐや姫の歌の出た時代、僕らは物心ついてはいたけど、当時はちょっと世代的に理解するのが難しくて(同じころ流行った天地真理とかチェリッシュなら受け入れられたけど)、そのあとも僕は素通りしてしまっていて、まあ今頃こうして聞きなおしたりしている。。
あの頃の若者たちのいた世界に、自分もいつか行くのかな、と思いながら、結局似てるけど違うところを通ってしまい、「いつか・・」という思いだけが残ってしまった感じがする。もちろんもう「いつか」は来ない。。んですねえ。。
今の若い子たちの歌を聴くとき、その歌詞に出てくる人たちの世界に「自分もいつか」という気持ちを持ちえないところが、昔の若者の歌をきいたときとの違い、かもしれませんね。
さいきんはロックやらジャズやらに手を出して、クラシック系のCDを買っていなかったのですが、久しぶりにオペラ、オケものに手を出してみました。
フィデリオはこれまで見たことがなくて、全曲盤も持っていませんでした。先日FMで、このオペラの見せ場はアリアよりもむしろ合唱、と評ているのを聞いたのがきっかけ。中古店で思いついて買ったのですが、ネット上でショルティ盤について言及している人、いなさそうですね。。
プロコフィエフという名前は、小6の春休みつまり今頃、初めて買ってもらったラジカセであれこれFMを聞いていたときに知りました。その時何の曲をやっていたか覚えていないのですが、なんとなくオケものを数枚買ってみました。バレエのほうはBSで昔見たな。。
キージェ中尉とかこの辺も、去年買ったオネゲルやルーセルよりは親しみやすいですし、聞いたことある感もありますね。
なんか中身が薄い記事で恐縮です。。
シャイ―のブル8。8番は個人的に今頃の季節感がとてもありまして、なんか日差しは春だが空気は澄んで切れるように冷たい、早春の山里、みたいのが浮かんでくるのですね。この曲聴くと。
先日Eテレでマタチッチのブル8をやっていて、久しぶりにこの曲を聞きたくなりました。。ここ10年ぐらいはカラヤンVPOばかり聞いていたかな。。ちょうど30年前の、カラヤン最晩年の演奏で、結構じっくりやっています。シャイ―の演奏はあっさりはしていないが、もう少し若い感じ。録音と演奏等の兼ね合いを考えるに、これが一番バランスいいかも、という予感はあります。まだ1度しか聞いていないのであれですが。。
本屋もレコード屋も経営的には厳しい時代になった。旧宅の近くでは、地元駅前の本屋はもう10年以上前に撤退、前後数駅の繁華街にあった本屋も次々となくなり、今年初めには最後に残った隣の駅の本屋が店を閉めたらしい。
幸い現宅の近くにはまだ駅ビルやモールなどに本屋がいくつかある。なるべくそうした店で買うようにはしているが、かさばる紙の本を買うのは気が進まなかったり、ネットで注文することが多いことも事実だ。
レコード屋は都心の大型店もほとんどなくなった。これも、近所の大型モールにはそこそこの規模のものが残っている(というか、4年前にできた)。機会があればその店で買ってみたいと思っていたが、探し見てると欲しいものがあまりない。先月ジャズを買ってみるかと思い、ようやくその店で買うことができた。
とはいえ、何かジャズを、という気持ちで探したので、選ぶのは結構難儀した。。
『へヴィー・ウェザー』は硬軟2枚(というか、聞きやすいか歯ごたえがあるか)で選んだうちの軟のほうだが、もちろんこちらも聞きごたえ十分です。
1977年のリリースなので、時代的にはほぼリアルタイムで聞けたかもしれないが、そのころは洋楽ロックがせいぜいでこのアルバムのことは知らなかった。ので、後学習となる。77年て、自分のジャズの感じでいうと新しい感じがしますけどね。しょうじき、50年代、60年代の全盛期のジャズは、嫌いではないが聞くのにちょっと覚悟がいるが、この時代の曲はわりとすっと入れる。
若いころ住んでいた街に、将棋みたいな名前の餃子屋があった(回りくどすぎるか。。)太ったあんちゃんが一人、または弟子とやっていて、10人もすればいっぱいになるような小さな店だった。結構面白いというか、自動ドアが壊れて手動と書いてあったり、テレビも前はあったのが壊れてそのままになっていたりと、妙に味のあるみせだった。。それはともかく。
このあんちゃんは、調理の合間に客、または弟子とよくおしゃべりをするのが好きだった。僕が聞き手になることは全くなかったが、店が狭いから良く聞こえる。ちょっとテレビドラマか何かに出てくるような人だった。
そのひとがあるとき、マイルスの話をしていた。このアルバム(『ビッチェス・ブリュー』、1969年)は高校生の頃に出たそうで、「ビートルズが出てきて、すげえな、毎年どんどんすごくなっていく。ジャズもどんどん進化して、このアルバムが出たとき、こりゃすげえ、今がこれだけすごいんなら、この先いったいどうなるんだろう・・と思っていたら何のことはない、あれが一番すごいときだったんだね。。」
こういう話はとても興味深いですね。リアル・タイムでビートルズとかマイルスとか聞いていたら、いったいどういう思いをするのだろうというのは。生憎最近の音楽家でそういう体験ができる人って、思い浮かばないです。
今聞くと、新しいタイプのアプローチであることはわかるが、たぶん昔からよくFMなどで聞くともなしに聞いていたのだろう、それほど抵抗感は感じない。
というわけで、こちらもなかなか結構でございました。。