一昨年の暮れに、配当の余りでオンキヨー(6628)の株を買った。この銘柄を選んだのはほとんど趣味のようなものだ。ところが、どうやら高値でつかんでしまったらしく、その後株価はずるずると下がり続けた。昨年末、いわばナンピン買いで、追加購入した。その日の安値だった。
その翌日から売買高が急増した。そのときはパソコンの店頭販売をやめるというのがニュースだった。年が明けて、今度はギターの名門、米ギブソン社との提携話が持ち上がった。5日は株価が急上昇した。これで損をせずにすみそう・・。
でも、その後株価はずるずるとまた下がり始めた。僕は翌朝、成り行きで売った。そのときはもう収支とんとんか、手数料分ぐらいの損だった。一応、ナンピン買いは成功ではあったが、もう少し判断を早くしたほうが良かったというのが、今回の反省。
オンキヨーはオーディオの名門だ。日本にはかつてきら星のようにオーディオメーカーがあったが、多くがなくなってしまうか、部門を撤退させた。オンキヨーはその中でたくましく生き残った数少ないメーカーの一つだ。ただ、オーディオ専業で生き残っていくのは、この先なかなか大変なことかもしれない。何とか頑張って欲しい。
我が家にあるオンキヨーのスピーカー。既に17年ほど使っているが、まだ現役。写真は4年前のものだが、写真に写っている多くの機器は既に引退している。