少し日がたってしまったが、NHKでイチローが2011年を振り返っていた。
僕は野球のことは正直全然わからないのだが、イチローだけは好きだ。番組は録画していないので、正確な語録ではないかもしれないが。
- 僕の目標は、凄い野球選手になることではない。野球選手としての成熟ではなく、人としての成熟を目指している
- 結果が出ていないと、自分を甘やかすようになってしまう。でもそうすると、僕は壊れてしまう。そのためにも、自分をひとりで守るしかない。
- 好きなことをやって、お金をもらっているからこそしんどい。好きなことを仕事にしていない人はそこまでは行かない。
最初の言葉は、なぜそんなに自分に厳しいのか、という問いに対する答えだった。
こういう言葉を説得力を持って言える人は、一体どれだけいるだろうか?
技術の優れた人は他にもいるかもしれない。しかし、それを目標としたらそこで終わってしまう。人としての成熟を目指すなら、自分の人生のあらゆる事が反省の材料となる。
僕自身好きなことを仕事にはしていない。しかし、好きなことではないからしんどい事はしたくない、と言うことにはならないだろう。仕事は割り切るべきところは割り切り、しかし水準を保って行かねばならない。好きなことは、プロよりもむしろ割り切ることはできない。本当はその方が厳しいのではないかと思う。たいていは適当に妥協するか、バランスの悪い状態(マニアっくなひと)になってしまう。だが、それを目指すしかない。