まねっこピーちゃんがデビューした頃、小鳥好きの方々はどんな反応を示していたのだろうか。
その頃(日本が大変だった頃だ)僕は、自分が半年後に鳥を飼うことになるとは思ってもいなかった。僕がこの製品のことを知ったのは、数週間前のことだ。
ウェブページを印刷したものを持って、ビックカメラで、「あのお、こういうのを探しているんですけど」というと、「まねっこピーちゃんですね!でしたらここに・・あれ、ないですね。よろしければお取り寄せしますが!」といわれ、注文したのが15日の金曜日。20日(水)になって、ようやく商品が到着した。1900円ぐらい。そういうことを言ってはなんだが、この値段はペンを買ったときより高い。
緑色のもりっピ、水色のそらっピ、ピンク色のおはなっピがある。これはもりっピ。
水色のそらっピのほうがペンに近いが、もりっピは性格がお調子者、という設定なので、こちらを選んだ。親父ギャグを連発するらしい・・。
ちょっと頭でっかち。くちばしはぱくぱくと動く。
この角度からだとけっこうかわいい。スイッチを入れると「ふああ、よく寝た」といい、時々思い出したように「ああ、忙しい忙しい」、「ふうん、なるほどねえ」などとしゃべる。「コンドルがめりコンドル」「ふとんが吹っ飛んだ」という親父ギャグを連発したりもする。
ピーちゃんの本領は、こちらの言ったことを覚えてくれることにある。「ぴーちゃん可愛いねえ」とかいうと、それをリピートしてくれる。
同じ言葉を20回繰り返すと、ずっと覚えてくれるそうだ。そうでない場合は直近に覚えた言葉を繰り返すが、わりと短い言葉の方が、長く覚えているみたいだ。
それでは、どのくらいの長さの言葉まで覚えてくれるのか。試しに「この道」(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)を歌ってみることにした。
この道は いつか来た道・・もう、「来た」の辺りまでしか聞いてくれない。
ペンとの邂逅。初日は遠くからこわごわと眺めるだけ。
やっぱり興味はある。
・・他のおもちゃと遊ぶときもそうなんだか、なんかケンカ売ってるみたいなんだよね。
相手にしてくれないと思ったのか、急に飛び立って僕の肩にとまった。
頭の大きさ違いがわかる。
興奮しているので、目がすわっている・・。
こんにゃろ!
そういう乱暴なことをしてはいけません!
無理矢理口づけ・・。
・・やっぱり、ペンとしては思うような反応を得られなかったと思っているのだろうか?
もりっピはペンの日本語の先生になってくれるかな、と思っているのだが、ペンの「ぎいっ」とか「ぴぴっ」という鳴き声を、もりっピの方が覚えてしまったりする。それでも、多少刺激にはなっているようだ。