今日、クリニックに行ってペンを見てもらった。昨日、今日はもう、数日前のような元気のなさはなくなり、特に朝は元気に跳ね回っているが、食が細い気もするし、やはり多少気になるところが残る。
お医者さんはケージを開けずにじっと見ていたが、やがて、ペンの呼吸の様子があまりよくないと言った。ずっとはあはあしている。もし暑いなら、翼を広げる動作をするが、そうはしない。しっぽの動きから見て、命に関わるような急性のものではないが、慢性の呼吸疾患の疑いがある、ということだ。
呼吸が苦しいから、飛ぶことにも慎重になってしまったり、餌を食べるのも、ちょっとためらいがあって、それが食を細くしているのではないか、という。
また、筆毛(ぼくは「ひつもう」と呼んでいたが、先生は「ふでげ」と発音されていた)が、換羽が始まってから1ヶ月ぐらいたってもまだ残っている。若い(1歳)のに、これだけ筆毛が残るのは、体の中の栄養のバランスが取れていないからかもしれない。換羽は7月の終わり頃、突然始まった。もうかれこれ数週間たっている。今年は何度も換羽する子が多いそうだが、ペンもこれで何回目だろうか?換羽で体力を使うし、エアコンが強くて体調を崩すという事情はあったかもしれない。
ペンは小柄なことが特徴だが、餌に問題があるのでしょうか、という問いに対し、先生は殻付きの餌、ペレットであれば特に問題はないはず、たしかにもう少し筋肉があるといい気はするが、痩せすぎで病気が疑われるような状態ではない、ということだった。戻ってから量ったが、30.7gだ。
薬は、呼吸を整えるというものと、栄養剤(ビタミンA,B,Eだそうだ)をいただいた。
栄養剤は赤い液体で、水に混ぜて使う。爪楊枝の先につけて、すこしずつ、もしいやがるようだったら少し少なめに、とおっしゃっていたが、家に帰って開けてみて、意味がわかった。楊枝の先ほどの量でも、かなり赤くなるのだ。
水気のものは他にとらせてはいけない。このため、小松菜をあげること、アウタードバスで水浴びをさせることを中止した。どちらも大好きなので、少しかわいそうだが。
先生のおっしゃるには、もし動くのがしんどそうなら補助のえさ箱を、いつもとまっているところにおいてあげると、食欲不振の防止に役立つかもしれない、とのことだった。戻ってからすぐに、小松菜を外して葉っぱ差しの容器に、ペレットを入れてみた。どんなものかと思ったら、意外とペンは興味を示し、どんどん食べようとする。ペレットはいつもそんなに好きじゃないのに。
ただ、これではイソップの寓話みたいで、食べやすくはない(それでもひっくりかえっちょになって食べようとしていたが)。夕方、ちゃんとしたボレー差しというものを買ってきて入れ替えたが、容器が見慣れないもののためか、まだ手を出していないようだ。
赤い水の方は、何度か飲んでいるのを見たので、大丈夫なようだ。
お医者から戻ったペンは、食欲も旺盛で放すと良く飛ぶし、それほど問題がないようにも思える。家からクリニックまでは自転車で20分ぐらいかかり、その間小さな移動用のケージの中にいたので、お医者の前では興奮して息が荒かったのかな、とも思う。が、元気がなかったのも事実だし、筆毛も残っているし、お医者さんは信頼の置ける方だ。やはりこれからは気をつけて見てあげないといけないだろう(今までもそのつもりだったが)。
正確な生年月日は知らないが、8月上旬の生まれと言うから、ペンは今1歳。家に来てから11ヶ月になる。今週は、命を預かるものの重みみたいな事を、あらためて実感したような気がする。