
遺憾ながらふたたびコロナにおびえる日々が始まりそうな気配です。
しかしながら、きょうの都心繁華街はたいそうな人出で、飲食店も賑わっていました。

所属する音楽サークルでは、毎年春に行っているオペラ公演の来年度分について、早々と見送りにしました。オミクロンなどが出てくるはるか以前、10月だったかだと思います。
公演には舞台装置その他、準備すべき項目が多く、関係者の方に相当前からお願いしていかないといけない。日本は例外的に感染者が著しく抑えられましたが、それが半年先まで続くという確証が持てない。プロの集団なら練習の度にPCR検査するなどの対策が取れるが、弱小アマチュアにはそれも無理。
先日は友人が2年ぶりにブラレク公演を実現させたし、うちも内輪の発表会はやれたが、やはりコロナの脅威はなかなか払しょくできないですね。。。
N響の第九演奏も、奏者が来日できなくなって代役を起用したようです。第九も、ちょっと聴きに行けなさそうだな。。

という前振りをしながら、さいきん買ったふたつのオペラCDの話です。
内輪の発表会ではタンホイザーの、有名なアリア、いわゆる「夕星」を歌いました。
それで、久しぶりに新宿Disc Unionに行ってこれを買ってきました。
ドミンゴがタンホイザーをやっているのが変わっています。シェリル・スチューダーのエリザーベト、ヴェーヌスがアグネス・バルツァで、この二人の声がとてもきれい。ドミンゴはいいのですが、「夕星」はなんかそっけない感じでいまいちかも。
じつはタンホイザーって、筋ををあまりしらないのです。買ったCDは美品で、ブックレットも読んだ跡がないくらいだけど、輸入盤なので英語の歌詞で見るしかない。
とはいえ、なんとなくCD聴いているだけでも十分気持ちよく聴いていられます。やはりシノ―ポリの指揮が巧みなんだと思います。

カルメンのほうは逆に、うちの公演でも数回取り上げたのでよく知っています。ラテン系で情熱的、それでいてどこか哀調を感じさせる音楽がたまらない。
ショルティのこの盤は、30年近く前にハイライト版を入手したのが最初の出会いです。以来、全曲盤を折に触れ探していたのですが、ネットで見つかったので手を出してしまいました(っても、今年の春ぐらい)。
FM番組で以前プロの方が曲紹介の際に、このショルティ盤はおかしな癖もなく、歌手たちのレベルも総じて高い模範的な演奏で、参考にすべし、と音大の先生に紹介されたことがある、と語っておられました。マリア・カラスの盤も有名ですが、だいぶ癖があるようです。
カルメンはタチアナ・トロヤノスという方で、比較的若く、50代で亡くなっています。
思い出すのは仕事帰りの中央線で、読んでいたFMfan誌に訃報が載っていたことです。なぜか高円寺ー阿佐ヶ谷間で読んだことまで覚えています。