SNSでやはりこの記事を引用して「ちかごろの日経はむちゃむちゃ情けないことを言う」と、苦言を呈するコメントを書いたが、誰も反応をしてくれない(泣)。
それはまあいいのだが、日本経済が自動車産業に負う部分は今でもかなり大きくて、今それが変化しつつあるという危機感は理解できる。
情けないというのは、結論が「政府は何とかしろ」だったから。そこで国に頼るのか、という。。
かつてこの国はなんでも自分で作っちゃう国でー洋服、機織り機械、ピアノ、機関車、軍艦、テレビ、パスターお手本にした国の製品に追いつけ追い越せと、熱心な努力を重ねていた。
単なる模倣品という批判を受けることもあったが、ビデオテープやCD.DVDなど、日本の企業が世界標準に直接関与しているケースも少なくない。
貿易が不均衡だといわれ、首相が国民に「輸入製品を買いましょう」と呼びかけたこともあった。あのとき自分の身の回りを探して、持っている海外製品はたしか万年筆だけだったと記憶している。。
何でもDIYする家庭が必ずしも効率的とは限らない。そもそも交易とはお互いの得意なものを交換し合うことだから、無理に自製にこだわることはない。
とはいえ、半導体や家電などの業界の栄枯盛衰を見ていると、不安を感じるのも通りだ。。日本て、ある分野にたくさんのメーカーがうわっと集中して、そのときは競争が働いて市場を席巻するのだが、やがて過当競争になってダメになってしまう。デジカメなんて、最盛期には一体何社が参入してたのやら。
だいたい、外国から安い製品が入ってきて、日本の得意なモノづくりー値段の割に品質が良い―ができなくなってしまう、というパターンを踏むのだが、不思議と自動車はそこまでいっていない。マーチやミラージュはタイ、マレーシアの製造だが、全体の中では一部であり、依然として輸入車は少数派だ。
などと、考えているうちにふと思ったのだけど、日本には軽自動車がベーシック部門を担っていることが大きいのかもしれない。。あれは日本独自の規格で、他国が参入するには設計からやり直さないといけない。かつてスマートが参入を試みて諦めたと聞くが、わざわざ狭い日本市場に、専用設計の車を投入する海外メーカーもいないのだろう。
例え参入できても、日本の軽は超高品質で安価、かつ激戦マーケットなので、とても太刀打ちできない。
これがなかったら自動車も、ほかの家電やなにかと同じように安い海外製品に蝕まれて、いまよりずっと空洞化してたと思う。
なので、既に国の制度で守られている、ということになるのかもしれないです。今更気が付くのもあれですが。。