日本のGDP(ドル換算ベース)がドイツに抜かれて4位になるかもしれないとIMFが予測しているというニュースが流れてきました。
こういう指標は往々にしてひとり歩きする傾向があるので、あまり気にするのもどうかと思うが、オリンピックでメダル何個取った!という次元で見ると気にはなりますよね。
当時はGNPですしドイツは東西統合前ですが、日本がGNPで西ドイツを抜いて世界2位になったのは1968年(計算がまとまったのは翌年)だそうです。以来長年その地位を保っていて、中国に2位の座を譲ったのは2010年頃と記憶しています。この時はまあ国土も人口もちがうからしかたないねえ、とかおもってました。いま中国のGDPは日本の4.2倍あるそうです。。
それで、人口世界一になったインドがそろそろ追い付いてきて、こちらも日本を追い越して日本は5位になるとか。
ドル建てGDPなので為替が影響します。ドル円下がったからなあ、と思うのですがユーロドルも17%下がってるらしい(ドル円は同じ時期で23%減価)。
考えてみると、1968年は1ドル360円ですから、現在レートに換算したらその頃の日本、もっとすごいなあと。
ドイツの人口は今8400万くらいだそうなので、現時点で日独GDPおおむね同じとすると、一人当たりあちらは1.5倍稼いでることになります。まあ改めて計算しないでもわかってますけど。生産年齢人口が減れば稼ぎも減るでしょう。
なので、なるべくしてそうなってるということになるのかな。GDPはフロー値だけど、個人金融資産2000兆円あるし。
長い目で見て、やはり1960年代から90年ごろまでの日本は幸運が重なってああなっていた気がします。あれは再現できない。ドイツも内情は東西格差とか、移民問題とか、問題山積と聞きます。日本だけがいろんな問題を免れる理由などない。
なので飛躍するようですが、あと30年もすれば日本も日本人の感覚も、今の自分たちとは相当変わっているのだとは思います。自分たちだって昔とちがいますからね。。