百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
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目は閉じていても
耳は心で。

ResilienceとResignation

2011-04-01 | Weblog

AP通信のケリー・オルセン記者は少ない食料を分け合い、

自分より他者を気遣う被災者を見て、こう書いた。

「日本を過去の様々な苦難から立ち直らせてきたのは、

このResilience(打たれ強さ)とResignation(忍従)だ」

レジリエンスとは金属なだを曲げても折れずに元に戻る「弾性」、

そして「立ち直る力」を意味する。

日本はレジリエンスな人々がたくさんいる国だから、きっと立ち直るに違いない。

日本民族は危機に強い民族である。

それだから一度も外国の植民地にならずに生き残ることができた。

明治天皇は、御製(和歌)で

 しきしまの 大和心の をゝしさは

 ことある時ぞ あらはれにける

「日本国民の大和魂は雄々しいものである。たとえ平時には現れなくても、

一朝事のある時には自然と外に現れるものではある。」

と詠まれた。

「日本人の勇気は、日本国家に一大事がきた時に発揮される」といったほうが

分かりやすいかも。

 天皇陛下は3月16日、東日本大震災の被災者や国民に向けてビデオメッセージを寄せられた。陛下がビデオでお考えやお気持ちを人びとに述べられるのは初めてだという。私はNHKテレビでメッセージを謹聴していたが、すべての方面への気配りと激励にあふれたお言葉に感動したのは私だけではないだろう。

 犠牲者を悼まれた後、陛下は多くの人びとの無事を願われ、被災者の状況が少しでも好転し、復興への希望につながっていくことを願望された。「何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています」
 これは誰にも不平不満を言わず、全力で試練に立ち向かっている被災者に対する国民の敬意を代弁されたものともいえよう。

 さらに、原発関係者の修復努力、自衛隊・警察・消防・海上保安庁の救援、外国人と日本人ボランティアが「余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力」に感謝され、労を深くねぎらっておられるのだ。そして、世界各国の元首の相次ぐ見舞いが届いていることを紹介され、各国国民の気持ちが被災者とともにあると添えられた言葉に触れられ、被災者を激励することをお忘れにならない。
 陛下は、海外でも日本人が「取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多い」と述べられた上で、「これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えること」を心から願われた。

 そして、メッセージの掉尾(ちょうび)を国民のすべてにとって励みとなる素晴らしいお言葉で結んでおられる。
 「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」

 これほど見事なバランス感覚に富んだ文章を私は知らない。歴史にも長く残ることであろう。陛下のメッセージが私たちの心を打つのは、少しも飾らない文章が誰にも分かりやすく、お心のうちを包み隠さずに吐露される誠実さが人を感動させるからであろう。

 

衆角維多一鱗足

漫然と多くの人と付き合うより、一人の心の友がいればいい。

ごく少数でいい、心を許した友を持て。

風雪に耐えた友情のみが揺るぎない絆になることを身をもって味わう。

コメント
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