それなのに検挙率は圧倒的にスピード違反。
理由は稼ぎやすいから。
現実問題として制限速度ピッタリで走る人は ほとんど居ないのだから・・・
事故の原因の多くは
以下の安全運転義務違反なのです。
・運転操作不適
・漫然運転
・脇見運転
・安全不確認
・その他
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交通違反別の2014年度の死亡事故件数ランキング
図1 これによると、スピード違反の検挙数が全体の3割で2位以下を大きく引き離したダントツの1位です。
ほぼすべてのドライバーが制限速度を完全に守った運転をしていないことを考えると、
警察が取り締まりを行えば行うほどこの数字は大きくなります。
図2 これによると、運転操作不適や漫然運転、脇見運転などの安全運転義務違反が圧倒的に多くダントツの1位です。
スピード違反による死亡事故という重大事故は、わずか全体の約5%です。
スピードが出ていれば、死亡事故につながりやすい死亡事故でこの比率です。
死亡事故に至らない人身事故や物損事故などの事故全体から見れば、
スピード違反が交通事故に占める割合はもっと低くなると考えられます。
このように考えると、スピード違反を取り締まるのは何のためかという疑問が湧いてきます。
スピード違反は確かに危険な行為で、これを取り締まるのは合理的と思われます。
しかし、現実はそうではないことがデータが示しめしています。
死亡事故を減らすには、取り締まりが難しいですが別の方策が、ずっと重要であるといえます。
例えば、スピード違反ではなく、ほぼ同数の死亡事故件数の歩行者妨害取り締りは、
ほとんど見たことがないだけにもっとも力を入れて行っても良いのではと思われます。
また、携帯電話使用等違反は、違反検挙数の3位ですが、
漫然運転、脇見運転、安全不確認につながるだけにもっと徹底して行うべきと考えられます。
