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私が個人的に読みを勘違いしていたことば。「誘拐する」の意味の「かどわかす」を「かどかわす」と思っていました。「角川」から類推したのだと思います。「出張時の定宿(じょうやど)」を「じょうしゅく」、「思惑(おもわく)」を「しわく」などとも。音訓混在の語は難しいですね。
私が聞いた中で「いちばんうまい誤読(?)」だと思うのは、亡くなった中島梓さんが漢字読み書き大会に出場した時に答えたという「混凝土」の読み。「コンクリート」なのですが、彼女は「コンコルド」と解答した。中島さんのエッセイ『にんげん動物園』に載っている話です。 -
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【お願い】あなたは、個人的に勘違いして発音していたことば(誤読など)で、印象に残る語がありますか。あれば、リプライでお教えくださいませんか。後でまとめを作ろうと思います。「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」など傑作もありますが、あくまでご自身の例をお教えいただければ幸いです。 -
飯間は、ことばに正しいも間違いもないと言っているではないか、「誤読を集めたい」とはどういうことだ、と言われそうです。矛盾ですね。私の考えでは、誤読とは、個人的な読みのために、そもそも相手に通じず、聞き返されるようなものです。相手に普通に通じれば、それは慣用読みに近づいています。 -
募集した結果がこちら
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「あなた個人の誤読で印象に残る語」を募ったところ、驚愕するほどの数の実例をお寄せいただきました。ありがとうございます。その中から、にやっとする例をまとめてご覧に入れます。 -
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「誤読一覧」の表の中の「切磋琢磨」を読んだ人は、「せっさぶたまろ」ではなく「きっさぶたまろ」と読んだのですよ。「きっさ」。お店の名前にありそうですね。 -
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何ともいえない語感の良さ。このリズム感。すばらしい。誤読した方に拍手を送りたくなります。お見事!>RT -
この「誤読一覧」には、「誤用」と非難するのも野暮な、ごく個人的な勘違いばかりを集めました。「雰囲気」を「ふいんき」、「月極」を「げっきょく」など、比較的知られているものは省略しました。もちろん、「自分は『げっきょく』と言っていました」という証言は資料としてありがたく頂戴しました。 -
「誤読一覧」を見ると、私たちは、誰にも通じない(コミュニケーションの道具にならない)、自分だけの「ことばもどき」を多く頭の中に持っていることが分かります。そして、実際に人とコミュニケーションしながら、伝わる言い方に修正していきます。つまり、誰しも頻繁に誤読しているということです。
「切磋琢磨(きっさぶたまろ)」他多数… (国語辞典編纂者、飯間浩明氏による「誤読」についてのアンケート結果
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私が個人的に読みを勘違いしていたことば。「誘拐する」の意味の「かどわかす」を「かどかわす」と思っていました。「角川」から類推したのだと思います。「出張時の定宿(じょうやど)」を「じょうしゅく」、「思惑(おもわく)」を「しわく」などとも。音訓混在の語は難しいですね。 -
私が聞いた中で「いちばんうまい誤読(?)」だと思うのは、亡くなった中島梓さんが漢字読み書き大会に出場した時に答えたという「混凝土」の読み。「コンクリート」なのですが、彼女は「コンコルド」と解答した。中島さんのエッセイ『にんげん動物園』に載っている話です -
そこで・・・
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【お願い】あなたは、個人的に勘違いして発音していたことば(誤読など)で、印象に残る語がありますか。あれば、リプライでお教えくださいませんか。後でまとめを作ろうと思います。「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」など傑作もありますが、あくまでご自身の例をお教えいただければ幸いです。 -
飯間は、ことばに正しいも間違いもないと言っているではないか、「誤読を集めたい」とはどういうことだ、と言われそうです。矛盾ですね。私の考えでは、誤読とは、個人的な読みのために、そもそも相手に通じず、聞き返されるようなものです。相手に普通に通じれば、それは慣用読みに近づいています。 -
募集した結果がこちら
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「あなた個人の誤読で印象に残る語」を募ったところ、驚愕するほどの数の実例をお寄せいただきました。ありがとうございます。その中から、にやっとする例をまとめてご覧に入れます。 pic.twitter.com/dhfYyqy4fj -
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「誤読一覧」の表の中の「切磋琢磨」を読んだ人は、「せっさぶたまろ」ではなく「きっさぶたまろ」と読んだのですよ。「きっさ」。お店の名前にありそうですね。 -
何ともいえない語感の良さ。このリズム感。すばらしい。誤読した方に拍手を送りたくなります。お見事!>RT
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この「誤読一覧」には、「誤用」と非難するのも野暮な、ごく個人的な勘違いばかりを集めました。「雰囲気」を「ふいんき」、「月極」を「げっきょく」など、比較的知られているものは省略しました。もちろん、「自分は『げっきょく』と言っていました」という証言は資料としてありがたく頂戴しました。
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「誤読一覧」を見ると、私たちは、誰にも通じない(コミュニケーションの道具にならない)、自分だけの「ことばもどき」を多く頭の中に持っていることが分かります。そして、実際に人とコミュニケーションしながら、伝わる言い方に修正していきます。つまり、誰しも頻繁に誤読しているということです。