在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”コッリオ・フォザリン 2007” ロンコ・デイ・タッシ

2008-11-04 07:03:22 | Friuli フリウリ
"Collio Fosarin 2007" Ronco dei Tassi -Friuli Venezia Giulia
頒布会なるものをやっている。
もう、いったい何年になるか??(8年くらいだろうか。。)
最初は月に1度だったが、年とともに体力が付いていかなくなる(ワインは重いのよ~)ので、2か月に1度程度にしているが、10月に選んだワインがこのワイン。
2006年がトレビッキエーリ+ソムリエ協会ワイン5房の両方を取ったので、2006年で揃えたかったが、まあまあの数を揃えねばならず、若干の2006年を除いて、とにかく2007年を入手した。

まず、ラベルが可愛い。
特に小動物好きとしては、とても魅かれるラベルである。
ワイナリーに本当に生息しているアナグマから生まれた名前で、だから、ラベルにも描かれているのだそうな。

さて、このワイナリー、前はこんなに良かったかしら?と思う。
フリウリで、このところ、かなりレベルの向上しているワイナリーの一つであろう。

品種は、ブレンド。ピノ・ビアンコ40/50%、トカイ・フリウラーノ30/40%、マルヴァジア20%
最近は単一品種が流行っていて、単一品種に(不当な)価値を見出す傾向があるように思うが、フリウリは伝統的にブレンドの地域である。
 
色は、きれいな麦藁色で光沢があり、木樽を使って熟成された白ワインにしては薄め。
香りは、白い花の香り、フルーツの香りは、柑橘系のフルーツ、白桃、緑色の洋ナシなど。ミネラル臭がとても強く、他、緑の香りがきれいで、サルヴィアなど。とてもエレガント。
味の方もエレガントで、さわやかな柑橘系の味がしたと思うと、じわじわっとふくよかさが出てくる。その後にアルコールの熱さが残るくらい。柑橘のさわやかさ、フルーツの味がとてもきれいに後味に残り、持続性よし。最後にきんかん風の香りが残る。

さすがフリウリ、というワインの1本でした。


”ランゲ 2005” カヴァッロット

2008-11-04 06:33:33 | Piemonte ピエモンテ
"Langhe 2005" Cavallotto -Piemonte

カヴァッロットの白。ランゲというだけのシンプルなタイトル。
品種はなんと!ピノ・ネーロ。それも、100%。それも、カスティリオーネ・ファレットのブリッコ・ボスキスの畑に植えてあるそうな。
畑の面積 0.96.50ヘクタール(0.96の意味?)、木の数 4890本、1975年に植樹、向き東~北東、340mの標高、平均5200本、などが裏のラベルに書いてある。

色はそう濃くない。ピエモンテの白というとタルタル(樽のタルです)が多く、とかく濃い色が多いので、ちょっと最初から拍子抜けする感じ。
香りは、柑橘がきれいで、強さの中にもエレガントさがある。他に白い果物全般の香りがあり、白い果物を数種、お皿に切って並べた感じ。そして、花の香えい、ミネラルなど。程よい複雑性があり、とても好感の持てる香り。
味は、とてもきれいに酸味が出ている。口当たりは優しく、とても飲みやすい。後味がそう長いわけではないが、とてもきれいな澄んだ印象。
さすが、カヴァッロット。もちろん、バローロも素晴らしいが、白もこんなに良いとは。それも、ピノ・ネーロで造った白。シンプルでとても好感度が持てる。今度は、何年かおいてみたのをぜひ飲んでみたい。