在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ラツィオ・ワインの試飲会

2009-03-19 19:06:22 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Vini del Lazio
だいぶ前になるが、面白い試飲会に行った。
何が面白いかと言うと、半分が生産者本人と招待客で占められている試飲会であったからである。
おかげで、セミナーの間中、立ち上がるわ、あっちとこっちで話はするわ、携帯は鳴るわ鳴るわ、の試飲会となった。
普通、たまに、切り忘れた携帯が鳴ることはあるが、周りからはひんしゅくを買う。
だから、ここまで堂々と、あっちこっちで携帯が鳴るのには笑ってしまった。

生産者の数も多かったが、その分ワインの数も多く、18種が出た。
全部、ラツィオのワインである。
ラツィオのワインは、ここ数年、ほとんど飲んでいない、飲んでいても全然真剣に飲んでいないから、久しぶりだった。
もうずいぶん前、かなりの量のラツィオのワインを真剣に試飲したが、このラツィオもだいぶ変化を遂げていると思った。
やっとラツィオ初のDOCGも生まれたし、これからに期待しよう。

それにしても、フラスカーティは、ずいぶん前からDOCGになりたい、と頑張っていたが、チェサネーゼに先を越されてしまった。
複雑な心境であろう。。。
飲む方も複雑な心境である。
一応、DOCGはイタリアワインのヒエラルキーの一番トップに位置している。
トップねぇ。。。と言っては、失礼だが。。。
だから、飲む方も複雑な心境になるのである。

イタリア国鉄(トレニタリア)の不正請求

2009-03-19 18:24:05 | 行ってはいけない
Trenitalia

昨年の秋にナポリ往復のチケットをネットで買った。
ネットだと安くなるチケットもあるし、便利なのでよく利用している。
昔、イタリアの回線が悪かったこともあるし、システム自体がまずまず(イタリアは本当に遅れている。。)だったので、買うだけで結構時間がかかったのだが、このところは問題もなくだいたいスムーズである。
今回は、往復2枚、目を見張るほどスムーズに買えた。

ところが、である。
カードの請求が来たら、なんと、同じ金額で3回も請求が来ている。
購入記録は、あいにく、その直前に削除してしまっていた。
しかし、トレニタリアの会員なので、会員購入記録は残っている。
購入は、当たり前だが、1回、ひとり分の往復である。

トレニタリアの規則によると、購入のクレームは30日以内。
ぎりぎりだが、それよりも、トレニイタリアにクレームを付けて、その金額を返してもらっても、ちょうどレートが大きく変動していた時期で、結局、かなりの損失が出てしまう。
それに、いちゃもんをつけられ、帰ってこない確率の方が高い。
そこで、カード会社に連絡をした。

日本の某カード会社の対応は、迅速丁寧で、どうしてこんなにサービスが良いのに、日本ではクレームする人がいるのだろう??と思ってしまう。
そりゃあ、いろいろな例、対応はあるのだろうが、そういう人にはイタリアの現状をちょっと見せてあげたい気もする。。。
で、手順に従い、ちゃんと処理をしてくれる。
なにせ、同じ日、同じ列車、同じ指定席で3枚の購入は、どー考えたっておかしいのだからと思っていた。(3人で同じ席には座れないよね!)
ところが、時々、電話で経過を連絡してれたのだが、結構ややこしいことになっている、と。
そして、今日、トレニタリアに反論され(いったいどういう反論をしたのだろう????間違いなく、3回購入しています、ということらしいが)、保険で処理することになった、と連絡が入った。
保険で処理され、結局、私の懐は幸い痛まないのでうれしいが、それにしても。。。
だから、トレニタリアのネットで安易にチケットを購入してはいけないのである。