在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴェルテッリーナ・スーペリオーレ・ロッチェ・ロッセ 1995-1964” アル・ペ・ペ 2

2009-03-25 05:20:09 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
"Valtellina Superiore Sassella Rocce Rosse Riserva 1995-1964"
Ar.Pe.Pe. –Lombardia

品種はネッビオーロ。地元名キアヴェンナスカ。

1999年(点数8)
花とフルーツがきれいで、まだフレッシュ感がある。
エレガントでとても心地よい。まだ若く、緑のナッツの香りもある。
味はフルーツがかなりきれいで、酸、タンニンのバランスが良くとれている。

1997年(点数8.5+)
花の香り。最初は閉じているが、その後の変化が大きく、面白い。
アルコールがやや立つ感じと、揮発性volatileな感じがある。
リンゴ(スターク、つまり赤のリンゴ)、カカオ、ブルーベリー、薬草、ミネラルなどで、全体に力強さあり。
12年近くたってまだリンゴの言うのは驚き。
鼻でも塩っぽさを感じたが、かなり塩味がある。ボディも良く、味も力強い。
岩の汁succo di rocciaという表現がなるほど合っている。

1996年(点数8.5)
ここでもまだ花とフルーツがある。コショウなどのスパイスもあり。また、柑橘系、ミネラル、カフェなど。
酸もタンニンもエレガント。持続性とても良く、ミネラルを感じ、納得できる良さ。

1995年(点数7.5)
かなりくさい。みそなどの発酵臭あり。他は、肉、日本で言うとそぼろ的か。そして、黒オリーブ。しかし、ほんのり花の香りも残る。
ミネラルがすごく、塩味がかなりある。タンニンは完全に丸くなっている。臭みは味にも残り(個人的に嫌いではない)、結構複雑。

そして、おまけで出た1964年。嬉しいおまけである。
こういうのは分析せず、気分で飲みたいものである。
タンニンは感じず、酸が際立つ。ダイオウrabarbaro、オレンジ、ミネラルなど。
1964年とは思えない!出来であった。