在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴァルテッリーナ・スーペリオーレ”他 アル・ペ・ペのワイン 1

2009-03-22 00:03:23 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
Vini di Ar.Pe.Pe. 1 –Lombardia

そのうち、イタリアワイン、特に自然派ワイン好きで有名になると思うワイナリーである。
残念ながら、まだ日本へは輸出されていない。
媚びるところがなく、自然で、とても素直なワインである。
ただ、ヴァルテッリーナ自体、ヴァルテッリーナ・スーペリオーレとスフルツァート・ディ・ヴァルテッリーナがDOCGとは言え、日本でまだ知名度が低く、これからであろう。

“Terazze Retiche di Sondrio Fiamme Antiche 1999&2001” (点数7)
「1999年と2001年」という意味は2種のヴィンテージのワインを試飲したのではない。
ワインが2種のヴィンテージのブレンドだったのである。
こういうワインを造る、と聞いただけで、このワイナリーはおかしいかもしれない、そして、このワイナリーは面白いかもしれない、このワイナリーはかなり良さそう、という思考に至る人は、結構自然派ワインが好きな人だろう。
え~??と思わず、ぜひ、そうなって欲しい。

色はやや濃いめ。金属的な感じ、鉄分の香りがあり、きりっとしている。香りは割と強め、しかし、シンプル。薬草、熟したフルーツ、リコリースなど。
結構インパクトがあり、飲みやすく、酸が程よくきれいで、タンニンはそう硬くない。

畑はインフェルノの畑。しかし、ワインの名称はヴァルテッリーナではないので、IGT。

“Valtellina Superiore Grumello Buon Consiglio Riserva 1999”(点数8)
グルメッロの畑。
色はやや薄め。ガーネット色にオレンジがかる。
かなりデリケートな感じで、甘く、花、カモミッラ、オリーブなど。持続性はある。
Infernoとは全く違う。酸がきれいで、深見があり、エレガントで優しく、花がとてもきれい。

“Valtellina Superiore Sassella Vigna Regina Riserva 1999” (点数7.5)
サッセッラの畑。5つの畑(少し前までは4つだった。。。)の中では、最も良い畑になる。
ガーネットがきれい。酸がつんと出る。変化大きく、非常に面白い。スミレなどの花。
タンニンのしっかりで、酸もあり、個性が良く出ている。しまし、最後にやや消える感じがあるのが残念。

ヴァルテッリーナは、ソットゾーナが単純に言って横に並んでいるが、西から
マロッジャ:後で加えられたソットゾーナ。最も飲みやすく、熟成が早く、ボディに欠ける。
サッセッラ:一般に最も良いソットゾーナ。岩のイメージroccioso(日本語ではなんと表現したらよいのだろう。。。)つまり、かなり硬く、酸味と香草、花がきれい。
グルメッロ:このソットゾーナもかなり良い。Rocciosoはやや抑えられ、もう少しシンプルになり、フルーツが出てくる。
インフェルノ:地獄の意味で、夏はそれは熱いということから来ている。ややボディあり。
ヴァルジェッラ:シンプルな感じになる。
となる。