在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

モンテプルチャーノ o モンテプルチャーノ・ダブルッツォ?

2009-03-26 05:53:59 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Montepulciano o Montepulciano d’Abruzzo ??
日本の某サイトの某メルマガをなんとなく購読することにした。
イタリア料理紹介を中心にしたシンプルなメルマガで、ちょっと目を通してみるには面白いかも?と思った。
先日、初めてのマガジンが届いた。2部構成からなっているようだ。
一部はメインの料理。
二部がワインの話。

料理は、クリックすれば写真も見れるようになっていて、内容もシンプルでわかりやすい。
しかし、ちょっとびっくりしたのは、豚肉をロールし、焼きあがったのものを薄く切って出す料理(豚肉のローストビーフ風)であったが、アンティパストにどうぞ、と紹介されていた。
見間違えた(読み間違えた)のかと思ったが、うーん。。。やはり、アンティパスト、と書いてある。
日本では、これはアンティパストなのだろうか。。。と深く考えてしまった。
イタリアでは、さすがの大食漢のイタリア人でも、これはメインで食べる料理だからである。。。

そして、二部のワインの話。
モンテプルチャーノ、と書いているので、モンテプルチャーノのワイン、つまり、トスカーナのモンテプルチャーノ村のワイン、つまり、ヴィーノ・ノービレかロッソのことだと思い、どこのかな。。と思いながら読み進めると、突然、アブルッツォのワイナリーの名前が出てきた。
これも一瞬、私が何か読み落としたのかも??と思ったが、やはり、「モンテプルチャーノ」でワイナリーはアブルッツォである。
うーん。。。日本人は略すのが好きだが、イタリアワイン通の間で、モンテプルチャーノ=アブルッツォのワインが定説になっているのだろうか。。。

イタリアでは、「モンテプルチャーノ=モンテプルチャーノ村のワイン」が普通である。
ちなみに、話の方向がアブルッツォに向いているとみんなが納得していたら、「モンテプルチャーノ=ワインの品種の名前=アブルッツォのワイン」もあり得る。
しかし、そうでなければ、長くなって面倒だが、略さず、「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」(=アブルッツオの品種=アブルッツォのワイン)と言う。
だから、勝手に短くしないことをお勧めする。