Barbera d’Alba Vigneto Gallina 1999 La Spinetta ラ・スピネッタ
@ merendina pasquale presso Il Vinaietto
いつもサービスしてくれたり、おごってくれたり、心からの感謝の意を込めて時々ワインを持参している。
普通のワインを持って行ったらタダで持ち込みになり、営業妨害になるところなので、かなり古いヴィンテージの、興味深い、勉強、経験になるワインを持っていく。
昨日の「復活祭のオヤツ」と称した集まりの際に、La Spinettaの1999年を持参した。
日本人なら、復活祭で田舎に帰る人も多いから、挨拶がてら集まろうよ、となるだけだが、「復活祭のオヤツ」というネーミングまで作ってしまうところがイタリア人の才能。
金曜日、仕事を終えてすぐに出発する人が多いので、集まりは木曜日の夜。復活祭は日曜日なので、オヤツはなんの関係もない。
今は星の数ほどワイナリーがある。
昔も、ワインを造っている人たちは星の数ほどいたわけだが、ワイナリーの数としては、つまり、自分たちでボトル詰めしたり、ラベルをちゃんと作ったり、流通させたりしていたワイナリーは今よりだいぶ少なかったと思う。
それがだんだん増えてきた80年代、90年代、ラ・スピネッタは、時代を反映するワイナリーの一つだった。
モダンで、万人に受け易く、香り良く飲みやすい、華やかなワインを早くから造っていた。
バリックが流行りで、バリックを使っていないと最高のワインは造れないと思われていた頃、豪快に波に乗っていた。
これを開けよう、と思ったわけではないのだが、ワインクーラーを見回して、ふっと目にして、いいかも、と思い持参。ダメになっている確率が無きにしもあらず、と思ったのだが、かなり意外な結果だった。
とにかくびっくりするほど色が若い。冗談ではなく、まだルビー色がかなり残っている。16年経ってこの色は、いままで見たことがないと言っていいくらい、知らないと絶対にまだ5年経ったか経たないかくらいのワインにしか思えないくらいの明るい色。
もちろん、中心はやや暗めだが、暗いというより、濃い、という方が正しいくらい、本当にびっくりするくらいの色だった。
香りは、最初は、出てくるのだがまだまだという感じで、それが徐々に徐々に上がってきた。バルベーラだと知らないと絶対にわからない香り。ブラックチェリーや黒い森の木の実が熟してコンフィになっている。バリックからくる甘い香りもかなりある。
今は、同じバルベーラでも、バリックではない、ステンレスだけか、大樽のみ使用のものが個人的には好みだが、昔はこういうワインを良く飲んだし、買ったよね、と懐かしい。
流行が反転して、バリック仕様より大樽仕様の方に人気がある今、好きではない、という人もいた。(10人程度で、ブラインドで試飲。ワインを知っていたのは持参した私だけ)
しかし、個人の好みとワインの評価は必ずしも一致しないし、好きなワインだけを飲んでいたのでは正当な評価ができるわけなく、いろいろなワインを機会あるごとに飲めれば嬉しい。
味は、当然モダンなインパクト。タンニンはまろやかなのだが、まだまだ勢いがある。やや粉っぽさが残る感じがなきにしもあらず。香りに若干アルコールが上がっていたが、しっかりしたボディ。酸味はまろやかであるが、全体の味の中で特徴的で、ここでやっと、もしかしたらバルベーラ?と感じられるようになる。余韻は、短いのではなく、インパクトがある分、それがしばらく続き、あるところでふっと消えそうになるが、その後は細く続く。
好みはともかく、かなり興味深いワインだった。
そして、最後、まだ余っていたのをちびちびと飲み、さらに1時間後には、香りが開き、どんどん変化し、深みが増し、素晴らしいワインになっていた。
最初 ++++
1時間後 +++++
@ merendina pasquale presso Il Vinaietto
いつもサービスしてくれたり、おごってくれたり、心からの感謝の意を込めて時々ワインを持参している。
普通のワインを持って行ったらタダで持ち込みになり、営業妨害になるところなので、かなり古いヴィンテージの、興味深い、勉強、経験になるワインを持っていく。
昨日の「復活祭のオヤツ」と称した集まりの際に、La Spinettaの1999年を持参した。
日本人なら、復活祭で田舎に帰る人も多いから、挨拶がてら集まろうよ、となるだけだが、「復活祭のオヤツ」というネーミングまで作ってしまうところがイタリア人の才能。
金曜日、仕事を終えてすぐに出発する人が多いので、集まりは木曜日の夜。復活祭は日曜日なので、オヤツはなんの関係もない。
今は星の数ほどワイナリーがある。
昔も、ワインを造っている人たちは星の数ほどいたわけだが、ワイナリーの数としては、つまり、自分たちでボトル詰めしたり、ラベルをちゃんと作ったり、流通させたりしていたワイナリーは今よりだいぶ少なかったと思う。
それがだんだん増えてきた80年代、90年代、ラ・スピネッタは、時代を反映するワイナリーの一つだった。
モダンで、万人に受け易く、香り良く飲みやすい、華やかなワインを早くから造っていた。
バリックが流行りで、バリックを使っていないと最高のワインは造れないと思われていた頃、豪快に波に乗っていた。
これを開けよう、と思ったわけではないのだが、ワインクーラーを見回して、ふっと目にして、いいかも、と思い持参。ダメになっている確率が無きにしもあらず、と思ったのだが、かなり意外な結果だった。
とにかくびっくりするほど色が若い。冗談ではなく、まだルビー色がかなり残っている。16年経ってこの色は、いままで見たことがないと言っていいくらい、知らないと絶対にまだ5年経ったか経たないかくらいのワインにしか思えないくらいの明るい色。
もちろん、中心はやや暗めだが、暗いというより、濃い、という方が正しいくらい、本当にびっくりするくらいの色だった。
香りは、最初は、出てくるのだがまだまだという感じで、それが徐々に徐々に上がってきた。バルベーラだと知らないと絶対にわからない香り。ブラックチェリーや黒い森の木の実が熟してコンフィになっている。バリックからくる甘い香りもかなりある。
今は、同じバルベーラでも、バリックではない、ステンレスだけか、大樽のみ使用のものが個人的には好みだが、昔はこういうワインを良く飲んだし、買ったよね、と懐かしい。
流行が反転して、バリック仕様より大樽仕様の方に人気がある今、好きではない、という人もいた。(10人程度で、ブラインドで試飲。ワインを知っていたのは持参した私だけ)
しかし、個人の好みとワインの評価は必ずしも一致しないし、好きなワインだけを飲んでいたのでは正当な評価ができるわけなく、いろいろなワインを機会あるごとに飲めれば嬉しい。
味は、当然モダンなインパクト。タンニンはまろやかなのだが、まだまだ勢いがある。やや粉っぽさが残る感じがなきにしもあらず。香りに若干アルコールが上がっていたが、しっかりしたボディ。酸味はまろやかであるが、全体の味の中で特徴的で、ここでやっと、もしかしたらバルベーラ?と感じられるようになる。余韻は、短いのではなく、インパクトがある分、それがしばらく続き、あるところでふっと消えそうになるが、その後は細く続く。
好みはともかく、かなり興味深いワインだった。
そして、最後、まだ余っていたのをちびちびと飲み、さらに1時間後には、香りが開き、どんどん変化し、深みが増し、素晴らしいワインになっていた。
最初 ++++
1時間後 +++++