Latin lover ラテン・ラヴァー
イタリア映画会の銀幕を華々しく飾ったサヴェリオ・クリスポ(当然架空の人物)が亡くなって10年。出身地の南イタリア、プーリアの田舎町で、彼の功績を讃える記念セレモニーが行われることになった。彼の大きな田舎の邸宅に、セレモニーに出席するため、家族が世界中から集まってくる。
というのは、サヴェリオには5人の娘がいるのだが、母親が全員違うだけではなく、国籍も違う。イタリアに始まり、スペイン、フランス、スウェーデン、アメリカ。
女優をやっているフランスの娘には3人の子供がいるが、全部父親が違うとか、スペインの娘の旦那がスウェーデンの娘に手を出すとか、やって来た二人の未亡人の暖かくも冷ややかな会話、実は一番サヴェリオのことをよく知っている専属スタントマンだった人物の登場、最後に遅れてやってくる、一晩の恋でできたアメリカの娘とか、設定や会話が複雑すぎず、単純すぎず、テンポも非常に良い。
かっいいい映画のポスターに登場のサヴェリオは、生きている人物としては登場しないのだが、彼主演の映画(当然架空の作品)の名場面があちこち挟んであり、これも面白い。
しかし、これが、過去のイタリア映画好きならよくご存知の懐かしい名場面ばかりで、ラブストーリーあり、マカロニウェスタンあり。
一瞬、既存の映画のフィルムの一コマを使ったのかと思わせるくらいよくできていて、かなり楽しめる。
できるだけ真似て、撮影には結構苦労したのよーとは、監督クリスティーナ・コメンチーニの談。なお、台本は彼女ともう一人の協力者で執筆している。
イタリアのコメディには、残念ながらどうしようもないものが多いが、なかなか味のあるコメディ。日本には懐かしのイタリア映画ファンも多いので、日本で公開されても結構受けるのではないかと思った作品。
イタリア映画会の銀幕を華々しく飾ったサヴェリオ・クリスポ(当然架空の人物)が亡くなって10年。出身地の南イタリア、プーリアの田舎町で、彼の功績を讃える記念セレモニーが行われることになった。彼の大きな田舎の邸宅に、セレモニーに出席するため、家族が世界中から集まってくる。
というのは、サヴェリオには5人の娘がいるのだが、母親が全員違うだけではなく、国籍も違う。イタリアに始まり、スペイン、フランス、スウェーデン、アメリカ。
女優をやっているフランスの娘には3人の子供がいるが、全部父親が違うとか、スペインの娘の旦那がスウェーデンの娘に手を出すとか、やって来た二人の未亡人の暖かくも冷ややかな会話、実は一番サヴェリオのことをよく知っている専属スタントマンだった人物の登場、最後に遅れてやってくる、一晩の恋でできたアメリカの娘とか、設定や会話が複雑すぎず、単純すぎず、テンポも非常に良い。
かっいいい映画のポスターに登場のサヴェリオは、生きている人物としては登場しないのだが、彼主演の映画(当然架空の作品)の名場面があちこち挟んであり、これも面白い。
しかし、これが、過去のイタリア映画好きならよくご存知の懐かしい名場面ばかりで、ラブストーリーあり、マカロニウェスタンあり。
一瞬、既存の映画のフィルムの一コマを使ったのかと思わせるくらいよくできていて、かなり楽しめる。
できるだけ真似て、撮影には結構苦労したのよーとは、監督クリスティーナ・コメンチーニの談。なお、台本は彼女ともう一人の協力者で執筆している。
イタリアのコメディには、残念ながらどうしようもないものが多いが、なかなか味のあるコメディ。日本には懐かしのイタリア映画ファンも多いので、日本で公開されても結構受けるのではないかと思った作品。