在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ 1997” ヴァルディピアッタ

2007-09-16 22:36:12 | Toscana トスカーナ
"Vino Nobile di Montepulciano 1997" Tenuta Valdipiatta -Toscana
モンテプルチャーノは、モンタルチーノの陰にやや隠れる感じで、良いものもあるのにもったいないと思う。ブルネッロと同時にイタリア最初のDOCGに認定されたとは言え、大きく差を付けられてしまった。しかし、ブルネッロより軽めで飲みやすく、値段も良心的なので、もっと愛されて良いワインだと思う。
ヴァルディピアッタは、中堅どころ。堅実に良いものを造っているワイナリー。
品種は、サンジョヴェーゼが中心だが、カナイオーロが少し混じっている。
澱がかなりある。10年経っているのでこれもあり。色はガーネット色で、濃い目。やや曇った感じで、濁りも見える。
香りは、よく熟している香りが漂う。黒オリーブ、インク、土、ややほこりっぽさもあり、スパイス臭が強い。バルサム臭balsamico、ダイオウrabarbaro、カフェ、ダークチョコなど。アルコールがやや立ち、ミント風の香りもほのかに混じる。
味はなかなか良い。タンニンがまだ感じられ、酸とのバランスがまだとれている。ボディあり。後味も悪くなく、持続性もまずまず。

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