在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Vermentino: Sardegna x Liguria totale 9 vini ヴェルメンティーノ サルデニアxリグリア 計9種

2015-05-15 15:52:12 | Sardegna サルデニア
Vermentino di Sardegna e di Liguria totale 9 vini ヴェルメンティーノ サルデニアとリグリア 合計9種



Riviera Ligure di Ponente Vermentino Vigna Sori’ 2013 Poggio dei Gorleri ポッジョ・デイ・ゴリエリ
Riviera Ligure di Ponente Vermentino Aimone 2013 BioVio ビオヴィーノ
Colli di Luni Vermentino Superiore Fosso di Corzano 2013 Podere Terenzuola テレンツオラ
Colli di Luni Vermentino Superiore Il Maggiore 2013 Ottaviano Lambruschi ランブルスキ
Vermentino di Gallura Superiore Scialla 2013 Vigne Surrau ヴィーニャ・スラウ
Vermentino di Gallura Superiore Aghiloja Oro 2013 Cantina del Vermentino カンティーナ・デル・ヴェルメンティーノ
Vermentino di Sardegna Kanimari 2013 Nuraghe Crabioni ヌラーゲ・クラビオ二
Capichera 2013 Capichera カピケーラ
Ruinas 2013 Depperu デッペル

アテナウムの試飲会は時々参加する。
今回はサルデニアとリグリアのヴェルメンティーノ比較。
個人的にはかなり面白い内容だと思うが、この手のものは人気は今ひとつのようで、かなりギリギリまでポストはあったよう。
つまり、高いワインとか、有名ワインが出るとわかっている試飲会には申し込みが殺到するが、マイナーな内容、マイナーなワインだとなかなか席が埋まらない。
こういうところが、試飲会を主宰する側の弱みというか、難しいところだと思う。

さて、ワインは全部で9種。品種は全部ヴェルメンティーノ。
サルデニアが5種。リグリアが4種。
試飲の順番はリグリアから始めて交互に、つまり最後はサルデニアが2種続く。

1Riviera Ligure di Ponente Vermentino Vigna Sori’ 2013 Poggio dei Gorleri
最初の印象がかなりよい。甘くて、花、熟したフルーツ、柑橘などにミネラル、スパイス、ナッツなど。ただ、味の方は、期待する分もあるが、酸がやや少なく、塩味はあるが、持続性はまずまず。++(+)
3Riviera Ligure di Ponente Vermentino Aimone 2013 BioVio
香りの強さはまあまあ。ビタミンを思わせる香り、ミントなどの緑の香り。味は、何かが物足りない。若干バランスが悪いような。++
5Colli di Luni Vermentino Superiore Fosso di Corzano 2013 Podere Terenzuola
香りにやや強さがある。柑橘と花の香り。ボディがあり、まろやかさもあり、余韻に心地よくほろ苦さが残る。+++(+)
7Colli di Luni Vermentino Superiore Il Maggiore 2013 Ottaviano Lambruschi
最初は閉じているが、出てくるとかなりよい。チョーク系の香りに、白と黄色の花が綺麗で、カモミールなど、複雑性が出ている。アタックがとても良く、珍しく(笑)塩味だけでなく酸味も綺麗に感じる。持続性がとてもよい。++++
2Vermentino di Gallura Superiore Scialla 2013 Vigne Surrau
最初のワインが華やかだったのもあるが、香りがやや弱い印象。しかし、出てくるとフルーツやユーカリ、そして海のそばにある緑の茂み(macchia mediterraneoと言う)、ミネラルがきれい。味はかなり塩味が強いく、やや細い感じだが、持続性がよい。+++
4Vermentino di Gallura Superiore Aghiloja Oro 2013 Cantina del Vermentino
残念ながら、僅かだがコルク臭あり。ただ、どのボトルも同じような感じだったようで、代わりなし。ある程度まとまってコルク臭がついたのではないか。残念。
6Vermentino di Sardegna Kanimari 2013 Nuraghe Crabioni
個人的にはやや臭みを感じた。(決して悪いわけではないが。)味のインパクトがあり、ボディもよく、余韻に柑橘系の香りが残る。+++
8Capichera 2013 Capichera
昔よく飲んだワインだが、久々。サルデニアのワインの歴史を語るときに欠かせないワインの一つだと思う。色がかなり濃く(一番濃い)、甘い、魅力的な香り。グレープフルーツなどの柑橘、花、桃など、綺麗に熟している。エレガントさとボディの両方を持ち、余韻が長い。+++++
9Ruinas 2013 Depperu
Capicheraの後に、一体どんなワインを持ってきたのかと思った。色にしても、香りにしても、味にしても、 Capicheraにかなうワインはそうたくさんはないと思うからだ。ところが、これがかなりいい。生産量の少ない、ほとんど無名と言っていいワイナリー。エレガントで、軽やか、ミネラスが綺麗で、余韻がかなり心地よい。+++++

全体には、やはりサルデニアが圧倒的に勝っていた。リグリアはこのところ頑張っているし、最近は個人的に結構好きで飲むが、残念ながらサルデニアの方が上を行っていた。リグリア、がんばれ。

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