在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・カナイリ 2005” カンティーナ・ガッルーラ

2007-09-08 16:23:12 | Sardegna サルデニア
"Vermentino di Gallura Superiore Canayli 2005” Cantina Gallura -Sardegna
ガンベロ・ロッソが、安くて(昔は15000リラ以下。今は確か12ユーロ以下だったと思う)美味しいワインをまとめて推薦している。秋になると1冊の雑誌になって、本屋にも出回る。これはその常連ワインでもあり、また、全国ベスト・スリーの中にも選ばれたことのあるワインである。つまり、安い。しかし、その昔は5000リラ程度(つまり2,5ユーロ)だったのに、今は10ユーロ近くなっている。ユーロ導入後5年は経っているとは言え、イタリアの値上がり(便乗値上げも多い)には本当にあきれる。
品種はヴェルメンティーノ100%。
色は平均的な麦わら色。光沢が良い。
香りは、甘く熟した柑橘系の香りがあるのだが、なんだかとても、化粧品の香りが強く、おしろいくさかった。レストランだったので、最初はグラスの洗い方に問題があるかと思ったくらいだ。ふわっとして、しなだれかかるような甘さである。そして、花の香り。なんとなく菊の香りを思い出したが。。他、ヴェルメンティーノらしくミネラル臭、ほんのり緑がかった香りも奥にある。
味は、酸がきれい。ボディも程よくある。強さも良いし、長さも適度にある。何故か、いちご、野いちごの香りを感じる。若干ほろ苦いが、それが野いちごの種の味のようであった。全体にまとまって、ずいぶん高くなったとは言え、この値段ならやはりお得感のあるワインである。ただし、個人的に味の好みが変わったのか、ちょっと人工的、つまり、造りましたよ、という力みが強く、飲んでいて若干の疲れを感じた。

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