在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”デットーリ・ビアンコ 2001” デットーリ

2009-03-14 07:45:09 | Sardegna サルデニア
“Dettori Bianco 2001” Dettori –Sardegna (点数8-)
今では、サルデニアを代表するワイナリーになったデットーリ。
アレッサンドロ氏のワイナリーである。
日本にも時々プロモーションなどで行くようなので、御存じも方もいると思うが、とにかく愉快、しかし、ワインに対しては超がつくほど真面目な人だと思う。
さて、白ワイン、と言っても良いものに限るわけだが、すぐに飲んではもったいない。
いつも思うが、今回もまたそうだった。
リリースされてすぐ、また少したって飲んだことは何度かある。個人的に好きなワインだし、アレッサンドロ氏の個性が表れていてとても良いワインだと思う。
しかし、若過ぎるため、酸味がきれいで、緑の香りがきれいで、酸味と程よいまろやかさがあるとはいえ、何かさらっとしていて、若干の物足りなさを感じることもある。
もちろん、個性はあるし、非常に良い出来で、満足であるのだが、常に何か+α(in piu’)を期待してしまう部分があるからかもしれない。。。
で、2001年だから8年たっている。
ここまで来ると、ちょっと、というよりかなりドキドキ。ダメになってたらどうしよう、もっと前に開けるべきだった、となると前に開けなかったのが惜しい気がするし。
ところが、素晴らしく満足のいくものだった。
8年もたったとは思えない。きれいな艶、明るい黄金色。
熟したフルーツの香り、香草、コショウのようなスパイス、ミネラルなどなど、きれいに絡み合う。強さもよく、きれいに変化もあり、心地よい香り。味も酸味、スパイスを思わせるピリッとした味わいがあり、やはり8年もたったとは思えない味わい。そして、持続性もよい。
うーん、満足、であった。
さすが、アレッサンドロ氏の作品だけある。
品種はサルデニアの土着品種、ヴェルメンティーノ100%。

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