在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Lasciati andare di Francesco Amato イタリア映画の紹介「なるがままに」

2017-05-09 14:05:00 | 何故か突然イタリア映画
Lasciati andare なるがままに
監督 フランチェスコ・アマート




エリア・ヴェネツィアは、本も出している著名な精神科の医者。
結構な年なのに、甘いものは好きだし、仕事では座って人の話を聞いているだけ(居眠りもするが)なので、医者に、運動をしなさい、ジムに通いなさい、と言われる。

近くのジムに行ってみると、その雰囲気にびっくり。
患者にあったりもするので、入会をためらっていたところ「入会金が浮くわよ〜」と、パーソナルトレーナーを申し出る調子のいいスペイン人トレーナー、クラウディアに出会う。

早速、ジョギングやら、雨の日は室内トレーニングやら、ハードなトレーニングが始まる。

エリアには優しい妻がいるが、壁を作って、隣同士、2軒別々の家にして暮らしている。食事の支度、洗濯など、こまごまとした世話を夫のために長年にわたってせっせとする妻のジョヴァンナ。(やさしい〜)

さて、エリアの方は、次第にハチャメチャパーソナルトレーナーのクラウディアと、その娘も巻き込んで(巻き込まれて)爆笑コメディが展開される。

しかし、このところ、どうも、妻のジョヴァンナに恋人ができた模様。
おしゃれをして出て行く妻が相当気になるのであるが。。。

次第に、エリアとクラウディアの間には(ちょっと甘い)友情のようなものが芽生え、そんな中、ジョヴァンナは恋人と別れ、クラウディアは国に帰ることになり、エリアは、本当は妻を愛していたのだと自覚し、ハッピーエンド。



主演のトーニ・セルヴィッロは、ソレンティーノの代表作「グレート・ビューティー」、最近は(日本のイタリア映画祭でも上映された)「告解」で超シリアスを演じているが、なにせ有能な俳優(演出もする)なので、コメディも上手い。いや、コメディの方が上手いかも、と思わせる。

テンポの速さは見事でさすが、トーニ。うーん、大好き、と個人的趣味が出てしまう。

ただ、セルヴィッロのコメディは、「ローマに消えた男」(というタイトルなんだぁ〜ビックリ)がめちゃくちゃ面白いので、これには負ける。
(イタリア語タイトルは「自由万歳」)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。