Malena マレーナ
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
あまりに美しく生まれると、こうも不幸になる。。。。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の2000年の作品。
トルナトーレは、イタリアを代表する、日本でも有名な監督なので、観た人も多いだろうと思う。代表作は、「ニュー・シネマ・パラダイス」。泣いた人も多いだろう。(私は大泣き。。。)
マレーナは、マッダレーナのあだ名。シチリアのある小さな町で暮らす絶世の美女。
綺麗な上にスタイル抜群で、町中の男性の憧れ、そして、思春期の若者たちにとっては、ちょっとセックスシンボル的存在の女性でもある。
しかし、品がないわけでも、あばずれなわけでもなく、むしろ逆に、いたって品行方正、純粋で、綺麗な心の持ち主。
たぶん、こんな人、そういないよね~。。。と思うくらい。
戦争(第2次世界大戦)が始まり、心から愛する夫は戦争に行ってしまった。
そこで、海のそばの1軒屋に一人で暮らし、時々、学校教師であるお父さんの世話に出かける。
美しく生まれることが罪というか、あまりに美しすぎると、さらに、心が綺麗過ぎると不幸になる。(そんなぁ)
しばらくして、夫の戦士が知らされる。
涙にくれるマレーナだが、町の男性にとっては、これはチャンス。
真面目に、寡婦になったマレーナと付き合いたいと思っていた男性もいたが、転勤状態になり消え、残る男性は、虎視眈々と狙うか、狙えなくても、舐めるように見るか、実際に手を出してくる輩もいた。
しばらくして、町が空襲される。
爆撃で、壊れた建物に住んでいたのはマレーナのお父さん。そこで、父親まで失くしてしまった。
夫も父も失くし、食べていくにはなんとか仕事をしなければと思うのだが、あまりに綺麗すぎて、仕事もない。
男たちは、マレーナに仕事をあげようとすると、妻から文句を言われるので、雇ってあげることもできない。
町中の女性たちのすごい嫉妬。町中の女性からは村八分にされる。
そこで、とうとうマレーナが決意したのは、ドイツ軍の娼婦になること。
長い黒髪をバッサリ切って、赤く染め、町を闊歩するマレーナがカッコイイ。
カフェでタバコを取り出すと、さっとライターを近づける男性が何人も。(あくまで映像だとは言え、カッコイイ~)
そして、シチリアのドイツ軍による占領が終わる。
当時、ドイツ軍の娼婦として稼いでいた娼婦たちがリンチにあったというのは本当だが、町中のいろいろな意味での嫉妬の対象になったマレーナが、建物から引きずり出され、町の女性たちのリンチに合う。
この場面は結構壮絶。私も女だけど、女は男より怖いかも~特に、女の嫉妬は怖い~
マリリン・モンロー風(時代が違うが。。。)に、金髪に染めていた髪をズタズタに切られる。
女優のモニカ・ベルッチの、綺麗なだけじゃないね~の体当たり演技。
抵抗するがかなわず、半裸になり、髪をバサバサに切られ、叫ぶ。
この叫びがすごい。
マレーナは、画面全体で文句も言わず、自分の不幸な境遇に耐えているのだが、この叫びに全てがあわらしている感じ。
仕方なく、一人、ひっそりと、シチリアでは大きな町にあたるメッシーナへ向かう列車に乗り、町を出て行く。
さて、戦争が終わって、なんと戻ってきたのはマレーナの死んだはずの夫。
マレーナはいないし、家はわけがわからない人たちに占領され、いったい何が起こったのか説明してくれる人もいない。町中の人が何か隠している。なんだか、バツが悪いように冷たい。
さて、何が起こったか、手紙で説明してくれたのは、一人の少年。
マレーナに恋い焦がれ、ずっと、ある意味ストーカーなのだが、見届けていた少年レナート。
そこで、夫は、マレーナが町を出て行き、メッッシーナに行ったことを知る。
さて、1年後、なんとマレーナと夫が町に帰ってきた。。。
ストーリーだけなら、まあまあある戦争ドラマ的なのだが、マレーナをずっと見つめてきた少年レナートの成長が描かれているところがとてもいい。
さすが、トルナトーレ。
そして、かの大成功作「ニュー・シネマ・パラダイス」を思わせる雰囲気。
(逆に言えば、またぁ~??ではあるのだが。。)
少年の視点で、少年の希望と憧れと、大人になる過程が、シチリアの田舎の町の海と風景と実にうまく混じり合い、映画全体の風景をなしている。
そして、今ではだいぶ年を取ったが(それでももちろん綺麗)、イタリアではナンバーワン美人女優と言われていたモニカ・ベルッチの円熟期(当時30代半ば)は、長い黒髪のイタリア女性大好きの男性は絶対にお見逃ししないよう。
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
あまりに美しく生まれると、こうも不幸になる。。。。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の2000年の作品。
トルナトーレは、イタリアを代表する、日本でも有名な監督なので、観た人も多いだろうと思う。代表作は、「ニュー・シネマ・パラダイス」。泣いた人も多いだろう。(私は大泣き。。。)
マレーナは、マッダレーナのあだ名。シチリアのある小さな町で暮らす絶世の美女。
綺麗な上にスタイル抜群で、町中の男性の憧れ、そして、思春期の若者たちにとっては、ちょっとセックスシンボル的存在の女性でもある。
しかし、品がないわけでも、あばずれなわけでもなく、むしろ逆に、いたって品行方正、純粋で、綺麗な心の持ち主。
たぶん、こんな人、そういないよね~。。。と思うくらい。
戦争(第2次世界大戦)が始まり、心から愛する夫は戦争に行ってしまった。
そこで、海のそばの1軒屋に一人で暮らし、時々、学校教師であるお父さんの世話に出かける。
美しく生まれることが罪というか、あまりに美しすぎると、さらに、心が綺麗過ぎると不幸になる。(そんなぁ)
しばらくして、夫の戦士が知らされる。
涙にくれるマレーナだが、町の男性にとっては、これはチャンス。
真面目に、寡婦になったマレーナと付き合いたいと思っていた男性もいたが、転勤状態になり消え、残る男性は、虎視眈々と狙うか、狙えなくても、舐めるように見るか、実際に手を出してくる輩もいた。
しばらくして、町が空襲される。
爆撃で、壊れた建物に住んでいたのはマレーナのお父さん。そこで、父親まで失くしてしまった。
夫も父も失くし、食べていくにはなんとか仕事をしなければと思うのだが、あまりに綺麗すぎて、仕事もない。
男たちは、マレーナに仕事をあげようとすると、妻から文句を言われるので、雇ってあげることもできない。
町中の女性たちのすごい嫉妬。町中の女性からは村八分にされる。
そこで、とうとうマレーナが決意したのは、ドイツ軍の娼婦になること。
長い黒髪をバッサリ切って、赤く染め、町を闊歩するマレーナがカッコイイ。
カフェでタバコを取り出すと、さっとライターを近づける男性が何人も。(あくまで映像だとは言え、カッコイイ~)
そして、シチリアのドイツ軍による占領が終わる。
当時、ドイツ軍の娼婦として稼いでいた娼婦たちがリンチにあったというのは本当だが、町中のいろいろな意味での嫉妬の対象になったマレーナが、建物から引きずり出され、町の女性たちのリンチに合う。
この場面は結構壮絶。私も女だけど、女は男より怖いかも~特に、女の嫉妬は怖い~
マリリン・モンロー風(時代が違うが。。。)に、金髪に染めていた髪をズタズタに切られる。
女優のモニカ・ベルッチの、綺麗なだけじゃないね~の体当たり演技。
抵抗するがかなわず、半裸になり、髪をバサバサに切られ、叫ぶ。
この叫びがすごい。
マレーナは、画面全体で文句も言わず、自分の不幸な境遇に耐えているのだが、この叫びに全てがあわらしている感じ。
仕方なく、一人、ひっそりと、シチリアでは大きな町にあたるメッシーナへ向かう列車に乗り、町を出て行く。
さて、戦争が終わって、なんと戻ってきたのはマレーナの死んだはずの夫。
マレーナはいないし、家はわけがわからない人たちに占領され、いったい何が起こったのか説明してくれる人もいない。町中の人が何か隠している。なんだか、バツが悪いように冷たい。
さて、何が起こったか、手紙で説明してくれたのは、一人の少年。
マレーナに恋い焦がれ、ずっと、ある意味ストーカーなのだが、見届けていた少年レナート。
そこで、夫は、マレーナが町を出て行き、メッッシーナに行ったことを知る。
さて、1年後、なんとマレーナと夫が町に帰ってきた。。。
ストーリーだけなら、まあまあある戦争ドラマ的なのだが、マレーナをずっと見つめてきた少年レナートの成長が描かれているところがとてもいい。
さすが、トルナトーレ。
そして、かの大成功作「ニュー・シネマ・パラダイス」を思わせる雰囲気。
(逆に言えば、またぁ~??ではあるのだが。。)
少年の視点で、少年の希望と憧れと、大人になる過程が、シチリアの田舎の町の海と風景と実にうまく混じり合い、映画全体の風景をなしている。
そして、今ではだいぶ年を取ったが(それでももちろん綺麗)、イタリアではナンバーワン美人女優と言われていたモニカ・ベルッチの円熟期(当時30代半ば)は、長い黒髪のイタリア女性大好きの男性は絶対にお見逃ししないよう。
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