『イタリア美術とナポレオン展』 / 京都府立京都文化博物館
五月十二日火曜日。
南座興行の『通し狂言 小笠原騒動 五幕十場』を楽しんだ後 急いで京都府立京都文化博物館に向かう。
現在、『イタリア美術とナポレオン展』開催。
目玉は夫の好きな画家の一人、 ボッティチェッリ。
日本では『聖母子と天使』が 初公開とのこと。
今回は彼には仕事で申し訳ないが,一人楽しむ。
着いたのは三時半頃。
少し厳しいが,なんとか見られる時間確保。
会場はそれなりの程よい込み具合。
絵は大きいものが多く,離れてみても見やすい。
ナポレオン生誕の地であるコルシカ島。
そこにあるフェッシュ美術館収蔵品の絵画や彫刻やイコンやコインなどが展示されていた。
コルシカ島を巧く表現されていたのは,フェリックス・ジムの『ヴィネツアの景観』
1900年以降はコルシカ島ブームだったという。
メインのボッティチェッリの『聖母子と天使』に触れておこう。
構図は師フィリッポ・リッポ(?)の影響を受ける。
意図的に(?)下地を十分にせず、透明色を重ね合わせた画風。
好きな方は多いだろうと思う。
長々と見ていると,女性二人組が聞こえる程度の微妙なひそひそ話を始める。
「近衛は絶対途中やと思う。」
「そうやんな。描きかけやんな。」
話はどんどんと進み,明らかに私にも同意を求められている。
私はその場を静かに離れる。
ここで好きだった絵や展示品をずらっと,記録しておこう。
『悪女ベロニカ』 マティア・ブレーティエアカ
『声セバスチャンヌの殉教』ルカー・ジョルビーノ 対局線とモノクロ
『自画像 40歳』ピエトロ・ベッレティーニ 精神性を感じる迫力ある作風とデッサン力
『イサクの犠牲』 マティアス・ストーメル
『リベカの出発』 フランチェスコ・ストメール
『クマエの巫女』 セバスティアーノ・コーカ モチーフが興味深い
『ナポレオンのディスマスク』 19世紀 ブロンズ
『載冠式のナポレオン一世』フランソア・ジェラール
上『載冠式のナポレオン一世』は面白く十分弱は見たかもしれない。
四、五メートル離れて 左右に何度も動き確かめたが,目が私を追ってくる。
ダビンチの『モナリザ』に似ている。
ただ左が甘い。
キャンバス1/6くらいに一に立つと,私の姿を追うことはなくなる。
あはは、残念残念。
少し一をずらして,キャンバス方二、三メートル離れた所から,実験して遊ぶ。
これは全くだめ。
『載冠式のナポレオン一世』には、私のことなど 眼中にないようす。
こんな風に一枚の大きな絵画と格闘し遊んでいたが,周りに人には奇妙にうつったに違いない。
まぁ良いか!楽しければ・・・ね!
最後になりましたが,ご訪問いただきました皆様,ありがとうございます。
最後までおつきあいくださいました皆様に感謝申し上げます。
作品名や画家名は手元を見ずに記録した走り書きメモでしたので,ミスもあるかと思います。
間違いやお気づきの・がございましたら,教えていただけましたらうれしいです。