記録だけ 2009年度 77冊目
『江戸歌舞伎の怪談と化け物』
横山泰子 著
2008年9月10日
講談社選書メチエ 421
株 講談社
230ページ 1500円+税
一週間ぶりに興味深い本を読了。横山泰子先生の『江戸歌舞伎の怪談と化け物』、これはいける。面白い。楽しめる。内容も濃い・・・と言う訳で,またまた好きな先生が増える。横山泰子先生は1965年生まれ。ム!私よりお若い。お写真を見ると利口そうでお美しい。好奇心の固まりのような素敵な輝きのあるお顔立ちが心地よい!!続けてこの先生の本を楽しみたい。
多少なりとも歌舞伎好きの私にとっては、面白すぎる。おまけに知らない芝居も多く,想像しながら読み進むと,時間はいくらあっても足りない。内容は深く,台詞は心ときめき,絵図は燃える。役者絵に今時の役者を当てはめ,穴があくほど見とれる。台詞は思い当たる複数の役者になりきりの阿呆読み。この本に出会えて幸せ感は頂点に達する。研ぎすまされた著者 横山泰子先生の感性は見事なまでに私の心をくすぐる。宮田登先生も赤坂憲男先生も好き。そうして女性である横山泰子先生も男性の先生方とはまた違ったすばらしさがあるんだなぁ・・・と、感心することしきりなし。以前は中国関係の本をあさっていた時期があって,井波律子先生も好きだったが,好きな女性の研究者が増えるのは同性で「沈」している能力なき私としてはうれしいことだな。
内容を二、三書き出しかけたが消去。この本は面白く書き出すことが多すぎる。ここでは省かせていただくが,心の中はこの本の思いでいっぱいである。これは私にとっては購入し手元に持つべき本かなと感じた。