記録だけ 2009年度 85冊目
『薔薇園(グリスターン)―イラン中世の教養物語 』 サアディー
サアディー 著
蒲生礼一 訳
昭和39年2月10日 初版
平凡社
東洋文庫 12
412ページ ?1800円~+税
サアディーの『薔薇園 イラン中世の教養物語 』。これは家族の書棚にあったもの。十五日から読み始め、昨晩は一睡もせず読み続ける。軌道に乗り集中すると、途中で読むことを止めることはできない。今朝十一時に読了。気がつくと、十九日予定の大切な講座をとうにすぎていた。(汗)
面白い話だが理解しがたいものも多く、五、六回読むものも多い。イランのようすを思い浮かべながら読むと、実に時間がかかった。薔薇や糸杉やナツメを引用したものも多く、イランのこれらに対する思い入れも感じ取れる、フクロウはイランでは凶あるいは災いの鳥。日本とが感覚って着に逆。駱駝(ラクダ)や驢馬(ロバ)も度々出る。托鉢僧という訳語が多用されていたが、このことばが好き。モスク内で本を持ち歩く知性的で重々しい托鉢僧が心地よく思い浮かぶ。
かなり説教臭い話からしゃれた話、面白い話、納得のいく話と様々な感想を持つ。
「第五章 愛と青春期」ではイランには◯◯好きが多く、また若嫁好みの傾向をも感じ取れる。少々過激な話があるかと思えば、次章で対句となっているらしい。にもかかわらず、対句の部分に対して、「此処では省いておく」と言った訳者の恥じらいにほくそ笑んだ。
『マジュヌーン』ライラーに興味あり。一度書物を手に取ってみたいな。
イラン的感覚教訓をサアディーの立場からとらえた、質の良い秀作古典寓話。
『薔薇園(グリスターン)―イラン中世の教養物語 』 サアディー
サアディー 著
蒲生礼一 訳
昭和39年2月10日 初版
平凡社
東洋文庫 12
412ページ ?1800円~+税
サアディーの『薔薇園 イラン中世の教養物語 』。これは家族の書棚にあったもの。十五日から読み始め、昨晩は一睡もせず読み続ける。軌道に乗り集中すると、途中で読むことを止めることはできない。今朝十一時に読了。気がつくと、十九日予定の大切な講座をとうにすぎていた。(汗)
面白い話だが理解しがたいものも多く、五、六回読むものも多い。イランのようすを思い浮かべながら読むと、実に時間がかかった。薔薇や糸杉やナツメを引用したものも多く、イランのこれらに対する思い入れも感じ取れる、フクロウはイランでは凶あるいは災いの鳥。日本とが感覚って着に逆。駱駝(ラクダ)や驢馬(ロバ)も度々出る。托鉢僧という訳語が多用されていたが、このことばが好き。モスク内で本を持ち歩く知性的で重々しい托鉢僧が心地よく思い浮かぶ。
かなり説教臭い話からしゃれた話、面白い話、納得のいく話と様々な感想を持つ。
「第五章 愛と青春期」ではイランには◯◯好きが多く、また若嫁好みの傾向をも感じ取れる。少々過激な話があるかと思えば、次章で対句となっているらしい。にもかかわらず、対句の部分に対して、「此処では省いておく」と言った訳者の恥じらいにほくそ笑んだ。
『マジュヌーン』ライラーに興味あり。一度書物を手に取ってみたいな。
イラン的感覚教訓をサアディーの立場からとらえた、質の良い秀作古典寓話。
