乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『Japan National Orchestra 2024 Summer Tour』 奈良100年会館

2024年09月07日 | 音楽

佐渡裕/反田恭平withジャパン・ナショナル・オーケストラ特別編成

(上の音楽は今回のコンサートとは、無関係です)

Top - Japan National Orchestra

 

『Japan National Orchestra 2024 Summer Tour』 奈良100年会館(9/6)

 

 

 反田恭平さん率いる『Japan National Orchestra 2024 Summer Tour』を楽しんできました。

 反田恭平さんのピアノは二度目でしたが、 Japan National Orchestraは初めて。

 ベートーヴェンの曲が進む中、後半は有名な「皇帝」

 しかも「皇帝」は、反田恭平はピアノを弾きつつ指揮をしつつ動きに神経が研ぎ澄まされ、見ていても聴いていても楽しい。

 こんなに楽しくていいのかしらんというくらいに、楽しい!

 

    うーん、もう、

    ファンになりそう。

 

 帰り道家族にその旨を話していると、

「四年ほど前にもピアノと指揮の反田氏は見たよ」

とのこと、、、

 

 楽しいことで知らないことっていっぱいあるんだなぁ、、

 さぁ!発掘発掘、、、

 人生、楽しめるだけ楽しもう、、、

と、強く思えたコンサートだった。

 

 

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『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  3 『鍛冶』と『番匠』

2024年09月07日 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  3 『鍛冶』と『番匠』

 

【奈良県立美術館所蔵『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代】

『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代  奈良県立美術館所蔵

『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代  奈良県立美術館所蔵

 

 『職人歌合図屏風』写真の左部分

    『鍛冶』

    『番匠』

 

 『職人歌合図屏風』の左部分

       右上 『鍛冶』

       左下 『番匠』

 

 

 

  

 

 

参考

 奈良県立美術館所蔵『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代】

『新日本文学大系』「七十一番職人歌合 云々」より、「七十一番職人歌合」】

 

奈良県立美術館「江戸時代のきもの」 1 【特別陳列】日本の伝統文化を知る 2024

図書館に行く。

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  1  『医師(くすし)と陰陽師(おんやうじ)』

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  2 『仏師』と『経師』

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  3 『鍛冶』と『番匠』

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『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  2 『仏師』と『経師』

2024年09月07日 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  2 『仏師』と『経師』

 

【奈良県立美術館所蔵『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代】

『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代  奈良県立美術館所蔵

『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代  奈良県立美術館所蔵

 

 『職人歌合図屏風』写真の右部分

    『仏師』

    『経師』

 

 『職人歌合図屏風』の右上部分

       一番、右     『仏師』

       二番目(真ん中右)『経師』

 

 

 

 

 

  

 

 

参考

 奈良県立美術館所蔵『職人歌合図屏風』6曲1雙 江戸時代】

『新日本文学大系』「七十一番職人歌合 云々」より、「七十一番職人歌合」】

 

奈良県立美術館「江戸時代のきもの」 1 【特別陳列】日本の伝統文化を知る 2024

図書館に行く。

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  1  『医師(くすし)と陰陽師(おんやうじ)』

『職人歌合図屏風』奈良県立美術館所蔵  2 『仏師』と『経師』

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『身毒丸 』 折口信夫  20  あけの日は、東が白みかけると、あちらでもこちらでも蝉が鳴き立てた。昨日の暑さで、一晩のうちに生れたのだらう、と話しあうた。

2024年09月07日 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

『身毒丸 』 折口信夫  20  あけの日は、東が白みかけると、あちらでもこちらでも蝉が鳴き立てた。昨日の暑さで、一晩のうちに生れたのだらう、と話しあうた。

 

 





   「折口信夫全集 第十七巻」中央公論社
   1954(昭和29)年11月
   「折口信夫全集 27」中央公論社
   1997(平成9)年5月

 


 おまへも、やつぱり、父の子ぢやつたなう。

 信吉房の血が、まだ一代きりの捨身では、をさまらなかつたものと見える。

 

 

 かういふ語が、分別男や身毒には、無意味ながら悲しい語らしく響いて語り終へられた。

 深いと息が、師匠の腹の底から出た。

 

 

 分別男は、疳癖づよい師匠にも似あはぬことゝ思うて、拍子抜けのした顔でゐた。

 師匠ももうとる年で、よつぽど箝が弛んだやうだと笑ひ話のやうにして制多迦(せいたか)を慰めた。

 

 

 あけの日は、東が白みかけると、あちらでもこちらでも蝉が鳴き立てた。

 昨日の暑さで、一晩のうちに生れたのだらう、と話しあうた。

 

 草の上に、露のある頃から、金襴の前垂を輝かす源内法師を先に、白帷子に赤い頬かぶりをして、綾藺笠を其上にかづいた一行が、仄暗い郷士の家から、照り充ちた朝日の中に出た。

 

 さうして、だら/\坂を静かに練つておりた。

 

 制多迦(せいいたか)は、二丈あまりの花竿を竪てながら、師匠のすぐ後に従うた。

 



 
『身毒丸 』 折口信夫  1  信吉法師が彼(身徳)の肩を持つて、揺ぶつてゐたのである。

『身毒丸 』 折口信夫  2  此頃になつて、それは、遠い昔の夢の断れ片(はし)の様にも思はれ出した。  / 父の背

『身毒丸 』 折口信夫  3  父及び身毒の身には、先祖から持ち伝へた病気がある。  身毒も法師になつて、浄い生活を送れ」

『身毒丸 』 折口信夫  4   身毒は、細面に、女のやうな柔らかな眉で、口は少し大きいが、赤い脣から漏れる歯は、貝殻のやうに美しかつた。

『身毒丸 』 折口信夫  5  あれはわしが剃つたのだ。たつた一人、若衆で交つてゐるのも、目障りだからなう。

『身毒丸 』 折口信夫  6  身毒は、うつけた目を睜(せい)つて、遥かな大空から落ちかゝつて来るかと思はれる、自分の声に ほれ/″\としてゐた。

『身毒丸 』 折口信夫  7  芸道のため、第一は御仏の為ぢや。心を断つ斧だと思へ。かういつて、龍女成仏品といふ一巻を手渡した。

『身毒丸 』 折口信夫  8  ちよつとでもそちの目に浮んだが最後、真倒様だ。否でも片羽にならねばならぬ。神宮寺の道心達の修業も、こちとらの修業も理は一つだ。

『身毒丸 』 折口信夫  9  放散してゐた意識が明らかに集中して来ると、師匠の心持ちが我心に流れ込む様に感ぜられて来る。あれだけの心労をさせるのも、自分の科だと考へられた。

『身毒丸 』 折口信夫  10  accident

『身毒丸 』 折口信夫  11  そのどろ/\と蕩けた毒血を吸ふ、自身の姿があさましく目にちらついた。

『身毒丸 』 折口信夫  12  住吉の神の御田に、五月処女の笠の動く、五月の青空の下を、二十人あまりの菅笠に黒い腰衣を着けた姿が、ゆら/\と陽炎うて、一行は旅に上つた

『身毒丸 』 折口信夫  13  其処は、非御家人の隠れ里といつた富裕な郷であつた。瓜生野の一座は、その郷士の家で手あついもてなしを受けた。

『身毒丸 』 折口信夫  14  accident

『身毒丸 』 折口信夫  15  氷上で育てた弟子のうちにも、さういふ風に、房主になりたい/\言ひづめで、とゞのつまりが、蓮池へはまつて死んだ男があつたといふぜ。

『身毒丸 』 折口信夫  16  おまへらは、なんともないのかい、住吉へ還らんでも、かうしてゐても、おんなじ旅だもの。

「身毒丸」 折口信夫  17  田楽法師は、高足や刀玉見事に出来さいすりや、仏さまへの御奉公は十分に出来てるんぢや、と師匠が言はしつたぞ。

『身毒丸 』 折口信夫  18  頼んで来ても伝授さつしやらなんだ師匠が、われだけにや伝へられた揺拍子を持ち込みや、春日あたりでは大喜びで、一返に脇役者ぐらゐにや、とり立てゝくれるぢやろ。

『身毒丸 』 折口信夫  19  分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。

『身毒丸 』 折口信夫  20  あけの日は、東が白みかけると、あちらでもこちらでも蝉が鳴き立てた。昨日の暑さで、一晩のうちに生れたのだらう、と話しあうた。

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『身毒丸 』 折口信夫  19  分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。

2024年09月07日 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

『身毒丸 』 折口信夫  19  分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。

 

 





   「折口信夫全集 第十七巻」中央公論社
   1954(昭和29)年11月
   「折口信夫全集 27」中央公論社
   1997(平成9)年5月

 

 

 分別男は、長い縁を廻りまはつて、師匠のゐる前まで、身毒を引き出した。

 源内法師は、目を瞑つて、ぢつと聞いて居た。

 

 分別男の誇張して両方をとりもつた話ぶりに連れて、からだ中の神経が強ばつて行くやうに思はれた。

 

 自身がまだ氷上座に迎へられて行かなかつた頃、瓜生野家の縁の日あたりで、若かつた信吉法師の口から聞かされた一途な語を、目のあたりに復、聞かされてゐるやうに感じた。

 

 の頭には、卅年前と目の今の事とが、一つに渦を捲いた。

 さうして時々、冷やかな反省が、ひやり/\と脊筋に水を注いだ。

 

 は強ひて、心を鎮めた。

 さうして、顔もえあげないでゐる身毒の、著しくねび整うた脊から腰へかけての骨ぐみに目を落してゐた。

 

 分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。

 



 
『身毒丸 』 折口信夫  1  信吉法師が彼(身徳)の肩を持つて、揺ぶつてゐたのである。

『身毒丸 』 折口信夫  2  此頃になつて、それは、遠い昔の夢の断れ片(はし)の様にも思はれ出した。  / 父の背

『身毒丸 』 折口信夫  3  父及び身毒の身には、先祖から持ち伝へた病気がある。  身毒も法師になつて、浄い生活を送れ」

『身毒丸 』 折口信夫  4   身毒は、細面に、女のやうな柔らかな眉で、口は少し大きいが、赤い脣から漏れる歯は、貝殻のやうに美しかつた。

『身毒丸 』 折口信夫  5  あれはわしが剃つたのだ。たつた一人、若衆で交つてゐるのも、目障りだからなう。

『身毒丸 』 折口信夫  6  身毒は、うつけた目を睜(せい)つて、遥かな大空から落ちかゝつて来るかと思はれる、自分の声に ほれ/″\としてゐた。

『身毒丸 』 折口信夫  7  芸道のため、第一は御仏の為ぢや。心を断つ斧だと思へ。かういつて、龍女成仏品といふ一巻を手渡した。

『身毒丸 』 折口信夫  8  ちよつとでもそちの目に浮んだが最後、真倒様だ。否でも片羽にならねばならぬ。神宮寺の道心達の修業も、こちとらの修業も理は一つだ。

『身毒丸 』 折口信夫  9  放散してゐた意識が明らかに集中して来ると、師匠の心持ちが我心に流れ込む様に感ぜられて来る。あれだけの心労をさせるのも、自分の科だと考へられた。

『身毒丸 』 折口信夫  10  accident

『身毒丸 』 折口信夫  11  そのどろ/\と蕩けた毒血を吸ふ、自身の姿があさましく目にちらついた。

『身毒丸 』 折口信夫  12  住吉の神の御田に、五月処女の笠の動く、五月の青空の下を、二十人あまりの菅笠に黒い腰衣を着けた姿が、ゆら/\と陽炎うて、一行は旅に上つた

『身毒丸 』 折口信夫  13  其処は、非御家人の隠れ里といつた富裕な郷であつた。瓜生野の一座は、その郷士の家で手あついもてなしを受けた。

『身毒丸 』 折口信夫  14  accident

『身毒丸 』 折口信夫  15  氷上で育てた弟子のうちにも、さういふ風に、房主になりたい/\言ひづめで、とゞのつまりが、蓮池へはまつて死んだ男があつたといふぜ。

『身毒丸 』 折口信夫  16  おまへらは、なんともないのかい、住吉へ還らんでも、かうしてゐても、おんなじ旅だもの。

「身毒丸」 折口信夫  17  田楽法師は、高足や刀玉見事に出来さいすりや、仏さまへの御奉公は十分に出来てるんぢや、と師匠が言はしつたぞ。

『身毒丸 』 折口信夫  18  頼んで来ても伝授さつしやらなんだ師匠が、われだけにや伝へられた揺拍子を持ち込みや、春日あたりでは大喜びで、一返に脇役者ぐらゐにや、とり立てゝくれるぢやろ。

『身毒丸 』 折口信夫  19  分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。

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