映画『最愛の我が子』 4.9★/5 監督 ピーター・チャン 製作 ピーター・チャン 音楽 レオン・コー 2016年
監督 ピーター・チャン
製作 ピーター・チャン
音楽 レオン・コー
映画『最愛の我が子』を観たがかなりの秀作であった。
この映画を見て人身売買を肯定しているととらえる人もいるが、さにあらず。
それぞれにそれぞれの人生のドラマがあるとうたっているだけである。
それぞれの人生の苦悩と喜びを描いたリアルな内容で、内容が本格的過ぎて嫌いな方もいらっしゃるのかもしれないと感じた。
深く物事をとらえた本作品は、筋書き、演技、美術などが満足のできるのもである。
繰り返すが、それぞれの人生の苦悩と喜びを描いたリアルな内容は中国の大きな問題であった。
2000年ころの中国も、田舎に行くとなおさらに、人さらいを警戒する。
黄よう古鎮などの古い村に行き、かわいらしいからと言ってむやみに子供に笑いかけかわいがると、大人たちは警戒する。
にこやかに近づくと、子供を後ろに隠し、にらみつけられるといったシーンも何度かあった。
知人に聞くと、中国では子供の誘拐が多く、人身売買が行われているといった深刻な事情が明るみに出た。
深刻で衝撃的な内容を聞き、驚いていたが、本作品はそれを芸術作品になるように筋書きを立て、描きこんでいた。
そういった意味で、この作品は素晴らしいと感じた。
私はこの映画は好きである。
映画・com引用 (最愛の子 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com))
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解説
「ラヴソング」「ウォーロード 男たちの誓い」のピーター・チャン監督による、実話を元にしたヒューマンミステリー。中国の街中で3歳の息子が突然姿を消した。両親は警察の協力など、さまざまな手段を使って必死に息子を探すが、その消息はまったくつかむことができなかった。罪悪感と後悔の念にさいなまれながらも、かすかな希望を胸に息子を探し続けた両親は、中国のある村で暮らす息子を見つけ出す。しかし、あの日から3年の時間が流れ、6歳に成長した息子は実親のことを覚えておらず、育ての親との別れを嘆き悲しむばかり。両親はわが子の愛を取り戻すそうとうするが……。母親役を演じた主演のビッキー・チャオが、第34回香港電影金像奨をはじめ、数多くの最優秀主演女優賞を受賞。共演にホアン・ボー、トン・ダーウェイ、ハオ・レイ、チャン・イー、キティ・チャン。
2014年製作/130分/G/中国・香港合作
原題:親愛的 Dearest
配給:ハピネット、ビターズ・エンド
劇場公開日:2016年1月16日
中国雲南省 東巴文字
黄よう古鎮の道を勝手に歩き、四頭並んでいた豚さんたち。
豚さんは賢く、古めかしくて立派な期の門の中に、物静かに消えていった。
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