乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

玩辞楼十二曲の内  こいびきゃくやまとおうらい  ふういんきり

2007-01-14 | 歌舞伎

 

   新築開場十周年記念  壽 初春おおかぶき

 

                2007年1月

                     ショウチク座  昼の部

 

 玩辞楼十二曲の内  

 

     こいびきゃくやまとおうらい  ふういんきり

 

 

 

                 ウメガワ   ヒデタロウ

                  チュウベイ  トウジュウロウ                         

                  ハチエモン  ガトウ

 

 

 

 ヒデタロウさんのウメガワは可愛らしかった。

 仕草も台詞も顔も何もかもが若い女・・・・・・

 十代の純粋なチュウベイを思う花魁。

 美しく華やかな衣装も 影を潜めるくらいの素晴らしい演じ方。

 ついつい見とれてしまう。

 

 おせんさん役を演じられても ウメガワ役をなさっても素晴らしい。

 ヒデタロウさんはどんな演目をなさっても似合ってしまうし、いつも全力投球なさってるようで、とても好きな役者さんの一人。

 

『ふういんきり』での恋焦がれた表情。

 チュウベイを待ち焦がれ、思い慕う切ない女心を声色と表情にのせて、私たちを堪能させてくれる。

 

 これから足を洗う。

 花道でのヒデタロウさんは泣きそうな顔をグッとこらえて、適度にふと笑顔を漏らす。

 ここの場面は非常に難しいだろうが、さすがベテランのヒデタロウさん。

 うまい。

 

 どの場面を見ていても、微妙な動きで常に演じられているヒデタロウさんって、本当に好きだな。

 

 

 

 

 

 

 ガトウさんのハチエモンも個性的で楽しかった。

 どうしても大好きなニザエモンさんと比較はしてしまうが、ガトウさんのハチエモンも重厚な演技でよかった。

 

 ガトウさんのハチエモンは股火鉢がなかった。

 この場面、なんでもないシーンなのだけど、男前の役者さんたちが演じられるのは楽しいもので、ついつい期待してしまう・・・

 

 ガトウさんは 食べ物に関する台詞を膨らましておられる箇所が二つあった。

 ガトウさんも食べることが好きなのかな・・・・・・

 

 

 

 チュウベイがフウインを切った後。

 トウジュウロウさんが包みを真近くの真後ろに落としてしまわれた。

 そのため、ガトウさんの紙を拾うシーンが少し地味になってしまった。

 

 

 独特の節回しで、後になっても心に残るハチエモンでした。

 

 

 

 

 

 

 トウジュウロウさんのチュウベイも 独特の節回しで、印象的でした。

 

 フウインを切る時。

 今回(2007年1月10日)のトウジュウロウさんは、

『いさかい中に勢い余って封が切れた。それが一つのきっかけとなって、封を切る・・・』

といった解釈の方を演じられていました。

 この演目の、この場面を見るのは楽しみの一つです・・・

 

 

 

 

 

 

 今回の新築開場十周年記念  壽 初春おおかぶきの昼夜を通して、私はこの『こいびきゃくやまとおうらい ふういんきり』が一番好きだったような気賀しました。

 ヒデタロウさんのウメガワもとても好きでした。

 

 

 

 尚、あらすじは省略させていただきました。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (maki)
2007-06-24 19:17:16
こっちにも、
あしあと、
ペタペタペタ、、
返信する
Unknown (乱鳥よりmakiさんへ)
2007-06-25 00:34:05
あらあら、さかのぼって、あしあと。
ありがとうございます。
乱鳥、ペタペタが好きでごじゃりましゅる
返信する

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