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記録だけ
怪誕身毒丸
花組芝居
1991年9月 福岡・住吉神社能楽堂
作・演出:加納幸和
出演
加納幸和
原川浩明
植本潤
北沢洋
広田豹
中脇樹人
八代進一
水下きよし
溝口健二
山下禎啓
桂憲一
大井靖彦 ほか
テレビで『怪誕身毒丸』を観た。
元は 浄瑠璃『摂州合邦辻』とのこと。
歌舞伎では何度か観た芝居。
本来涙ながらにして観ていた舞台だが、花組芝居の座長の演出により、かなり愉快だ。
こういった、徹底的にパロディ化した、芝居の置き換えを観るのは楽しくて好きだ。
文楽・歌舞伎ベースに、能楽やスペインのバレエ(ボレロなど)、インド的な音楽、中国京劇や少数面族舞台など様々なパロディに、腹を抱えて、笑い転げていた。
女流義太夫は先日寺山修司の『青森のせむし男』で聞いた同じ声が途中で入ったが、初めからの義太夫の声と顔はやや違う。
母子相姦の危険な香りを漂わせた人間の愛憎劇を浮き彫りにさせた所などは、やはり寺山作品を舞台化した『青森のせむし男』に類似すると思うのは、私だけか・・・。
筋書きはしっかりとしており、元を生かして、花組芝居らしき想像力によって作り上げた舞台だと思う。
能舞台を自由気ままに使いこなし、観客を納得させる舞台を作り上げた花組芝居に、拍手。
先月の花組芝居『オペラ座の怪人』
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と同様に楽しむことができた。
私の場合は『怪誕身毒丸』の方が少し上かも・・・。
シアターTVが花組芝居の20周年を記念して、投票したところ、『ネオ歌舞伎 ザ・隅田川』が9位だったとか・・・。
もう少し上位にはいると思っていたな。残念。
最近知ったのだが、三津五郎丈を初めとした歌舞伎役者が、花組芝居の舞台を楽しまれているそうだ。これも、納得。わかる気がする。
個人的にいえば花組芝居はかなり好きだな。
後藤ひろひとや ラーメンズと同じくらいかな・・・。
これらの劇団・グループの芝居やコントは、笑いのリズムが肌に合う。
鳥は平たい笑いには抵抗力を持たないんだ。
花組芝居を、よほどお好きなようですが、私には何のことだか、さっぱりわかりません。一度みたいです。でも、歌舞伎を知らないので、面白くないでしょうね。調べると、元気の良さそうな、劇団でした。乱鳥さんのイメージと、少し違う気がしました。多趣味ですね。
今月はテレビで放映された、興味深い芝居が多かったのです。記録も途絶えていたので、何となく記録だけ書いていました。でも本当は歌舞伎や小劇場の芝居、オペラやバレエなどをいっぱいみています。書ききれないので、断念しています。
花組芝居、好きですよ。ここのユーモアも肌に合います。ラーメンズとはまた違う笑いですね。