1891.11.14. インスリンの発見者 フレデリック・バンティングの誕生日>世界糖尿病デー
1891年11月14日
フレデリック・バンティング(Frederick Grant Banting)の生まれた日
11月14日
世界糖尿病デー
国際デーの一つ。
インスリンを発見したカナダ人医師、フレデリック・バンティングの誕生日。
国際糖尿病連合と世界保健機関が実施していた記念日であったが、2006年12月の国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択され、あわせて世界糖尿病デーが国連の記念日と定められた。

フレデリック・バンティング ノーベル賞受賞
1923年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:インスリンの発見

フレデリック・バンティング ウィキペディアより▼
フレデリック・バンティングはカナダ人の医学者、医者でインスリンの発見により1923年度のノーベル生理学・医学賞を受賞、
トロント大学医学部
第一次世界大戦中はカナダ軍の医療班に従事
戦後、カナダに戻り、1919年から20年にかけてトロントの小児病院で整形外科学の研修を終える。
1920年7月、オンタリオ州ロンドンのウェスタンオンタリオ大学で内分泌学の講義を受け持つ。
1920年10月31日の夜、日課の論文読みが終わると彼は膵臓の内分泌物の単離に関するアイデアを書き留めた。
これは糖尿病の有効な治療法の開発につながる第一歩
当時は有用な分泌物を人体から安全に採集する方法はどれも成功していなかった。
自分のアイデアに魅了され、彼はロンドンを離れトロントに移る。
1921年5月17日、彼はジョン・ジェームズ・リチャード・マクラウドの指導の下でトロント大学で研究を始めた。
バンティングは自分のアイデアを試し、犬の膵臓管を縛る手術を試してみたところ、膵臓が部分的に萎縮した。
その後、純粋な分泌物を高濃度で含むことが期待される膵臓は、弱いレーザーによって切除された。抽出物を糖尿病の犬に投与すると血糖値が下がった。
数ヵ月の実験を経て、彼の方法が成功し、抽出物によって糖尿病の犬を生かし続けておけることが明らかとなった。
彼は、その時夏季休暇を一緒に過ごしていたマクラウドに熱心に繰り返し語った。
回想によると、幾人かはバンティングの実験は雑で妥当性を証明できないと非難したが、秋にはマクラウドと化学者のジェームズ・コリップによって研究がさらに進められた。
犬の膵臓を用いた実験は非現実的であるとされ、すぐに牛の膵臓を用いるようになった。
膵臓管を縛る方法も廃れ、膵臓から分泌物を抽出する方法に取って代わった。
1921年から22年にかけて抽出物を得る方法が大きく改良され、抽出物はインスリンと名づけられた。
インスリンは当時の医学で最大の進歩の一つで、数ヶ月のうちに大量生産されるようになった。
その結果、治療方法のなかった糖尿病に苦しむ世界中の数百万の人たちの寿命はすぐに大幅に伸びた。
レオナルド・トンプソンは世界で初めてインスリンの摂取を受けた患者である。
1923年、バンティングとマクラウドはノーベル生理学・医学賞を受賞した。
バンティングは、マクラウドよりもベストの方が賞に値すると信じていたため、賞金をベストと分けた。
それを受けてマクラウドは、賞金をコリップと分けた。
バンティングはカナダで初めての世界的な科学者として、国内で広く尊敬された。
カナダ政府は彼に対して終身の研究費を与えた。
1934年、ジョージ5世は彼にナイトの爵位を与えた。
1941年2月20日夜、イギリスに向かうために乗った飛行機(ロッキード ハドソン、T9449)がニューファンドランドで墜落して重傷を負い翌日息を引き取った。