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MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

アゲハの幼虫と根比べ

2015年05月16日 | 昆虫

 アゲハの蛹化が始まりました。

今までのデータからすると、この時期、終齢幼虫になった日から蛹化までは少なくとも1週間はかかるはずでした。

ところが今年は5日目には前蛹(蛹になる前の準備段階のこと)になる動きを始めました。

一番早い個体は4日目でしたので、今年はかなり暖かいということなのでしょうか?

 やってみると解ることなのですが、蝶の生態写真を撮る上で一番キツイのが、実はこの蛹化の時なんです。

終齢幼虫は蛹になる寸前には猛烈な食欲で葉を食べ、十分満腹になったところで一休みします。

その後、蛹になる場所を求めてかなりのスピードで歩き回るんですよね。

もちろん個体差があり、殆ど動かずに蛹化するものもいますが、飼育していた幼虫が逃げ出して行方不明になるのもこの時です。

昨日も1頭だけ、朝の5時から10時間程追いかけっこをさせられた意地のの悪~い幼虫がいました。

逃げ出すのをつかまえては戻し、戻しては逃げられ…の繰り返しです。(^^;)

撮影対象でないなら、何処で蛹化してくれても良いのですが、この後、クライマックスの羽化を撮らなければならないので、蛹化する場所が限られるんですよね。

撮影可能な場所に落ち着いてくれるまで、アオムシ君と私の根比べです。(^^)

少なくとも今回は室内の撮影場所に置いて見張っているので、逃げきられることはありませんが…。

今日のお昼の時点で、蛹になった個体が2頭、前蛹3頭、動き回っている前蛹前の個体が2頭、終齢幼虫が4頭、一応今回はこれで打ち止めです。

写真は昨日蛹化したアオムシ1号です。

①9時47分 これが前蛹の状態です。 写真では解りにくいですが、糸を張って“ゆりかご”状態になっています。

②18時01分 蛹化寸前の状態です。(ここは大変解りやすいです。)

③18時08分 半分程、脱皮が進みました。

④18時11分 皮を脱ぎ捨てた状態です。

⑤19時08分 1時間程経って、ほぼ蛹の形が整いました。

⑥ 一晩経ちました。 茶色の蛹でしたね。  OLYMPUS E-M5 + M.ED60mm F2.8 Macro + FL36R(ディフューザー使用)

早ければ10日後には羽化が始まります。

今のところ真夜中から早朝の撮影にはなっていないので、それだけでも助かっています。

でも、羽化の時はそううまくはいかないでしょう…ね。(-_-;)

コメント (2)
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