昨晩、最後の幼虫が蛹になり、これで11頭全て無事に蛹化が終わりました。
おかげでカワセミ撮影に出かける時間、体力、共に余裕がありません。(^^;)
ところで、アゲハの蛹の色には2種類あるのをご存じでしょうか?
今回蛹化したものは茶色の蛹が6頭、緑色の蛹が5頭とほぼ半々でした。
ところで、何故2色の蛹が出来るのでしょうね?
(越冬時の蛹には、この2種類の他にオレンジ色っぽいものもあるそうです。)
おそらく殆どの方が「保護色になるんだろう。」と、お答えになるのでは?
次の写真をご覧ください。
茶色の枯れ枝で茶色の蛹になりました。(まさに保護色…。)
こちらは温州ミカンの茎で緑色の蛹になったものです。
「ほら、やっぱり保護色だ。」という声が聞こえてきそうな…。(^^)
でもちょっと待ってくださいね。
こんな蛹も出来たんですよ。
これは、茶色の枝に緑色の蛹でした。
つまり保護色は関係ないって事ですよね。
以前、気になって色々参考書を調べたところ…、ありました。
こんな実験調査をした本が…。
『蝶・サナギの謎』 平賀壯太 著 トンボ出版 です。
この本に書いてある実験の結果によれば、サナギになる場所がザラザラしている(紙ヤスリのように)と、ほぼ100%茶色の蛹に、少しザラザラの場合80%が茶色、ツルツルしていると約90%が緑色になったそうです。
これは少しザラザラのようですから、少数派、20%の緑色なんでしょうか?
どちらにしても、本に書いてあった実験結果と、ほぼ同じになったようですね。
他には、光の当たり方や食草でも差が出てくるそうです。
もし興味のある方は読んでみては如何でしょうか?(イモムシに興味のある方はそれほど多くないでしょうが…。)(^^)
現在、11頭の蛹は仮飼育小屋に入っています。
もう餌の心配や、糞の掃除をしなくていいので、その点は楽になりました。
明日から蛹化1号、2号を室内に入れて羽化待ちの観察予定です。
なんとか無事に羽化してくれると良いのですが…。
どちらにしても当分の間、屋外撮影に出かけられそうも無いかな~。(^^;)
※撮影機材(動画、静止画共) OLYMPUS E-M5 + M.ED60mm Macro F2.8 + FL36R(ディフューザー使用) ISO200 1/125 F8~11