MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

テングチョウの羽化

2018年05月26日 | 昆虫

思いがけず羽化の写真が撮れました。

昨日の狭山丘陵歩きの時、割と撮り易いところに付いていた『テングチョウ』の蛹を一つだけキープしてあったのですが…。

(あわよくば羽化が撮れたらラッキー…程度の軽い気持ちでした。)

テングチョウの羽化撮影は経験が無かったこともあり、おまけに蛹が一つだけでは撮り逃がす確率はかなり高いと思っていました。

今回はテングチョウよりアカボシゴマダラの羽化が最優先だったので、自宅に戻ってから、まずはその準備から。

アカボシの飼育体制を終えて、一応テングチョウも羽化前の蛹を撮るために撮影台に持っていこうとしたら…あれっ?

既に黒っぽく色変わりしているじゃないですか。

持って帰ってきた時は全体に緑色で、翅の部分が少し色づいている程度だったんですよね。

16時17分 OLYMPUS E-M1 + M.ED60mm F2.8 Macro + FL600R(ディフューザー使用)

これはどう見ても明日の朝までに羽化しそうな雰囲気です。(蛹の体長は約15mmです。)

過去に一度だけでも羽化を見ていれば、後どれくらいで羽化が始まるか見当が付くのですが、蝶によって違いますからね~。

とりあえず食事を済ませ、19時前から撮影待機状態に入りました。

18時54分 全体に黒みが増してきました。 ISO200  1/125  f8

蝶の羽化は早朝3時とか4時の可能性が高いので、本来なら2時間ほど仮眠をとってしまうのですが…。

何しろお初の蝶ですから、羽化の兆候を正確には見分けられません。

仕方が無いので「もう行けるところまで行くっきゃ無い!」と覚悟を決めました。(眠くなるまでは頑張ろう!という意味です。)

その内に蛹が頭の方から徐々に白っぽくなってきました。

22時12分 全体に白くなって、僅かに動きも見え始めました。

モゾッと動いた瞬間!

22時24分 蛹が割れました。 羽化の始まりです。

22時25分 身体が半分ほど蛹の外へ。

22時25分 クルッと回って「抜けた~。」

22時28分 翅に体液を送り込んで徐々に伸ばします。

22時30分 ここまで来れば一安心。

まだ飛んでしまうことは無いので、ちょっとアップを撮ってみました。

22時44分 あまり可愛いとは言えない…かな?

朝になってから放してあげました。

最後は前に使ったカットを再使用。

思いがけずテングチョウの羽化が撮れてラッキーでした。

23時で撮影が終えられたことも、徹夜に弱い私にとっては助かりました。

いつもこのペースだと有り難いのですが、中々そうはいかないんですよね。(^^;)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする