MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

狭山丘陵の昆虫達 その1

2018年05月21日 | 昆虫

昆虫を探しに、ちょっとだけ足を伸ばしてみることにしました。

場所は多摩北部の狭山丘陵です。

ここは長年の虫友であるTさんのメインフィールドなので、一緒に歩いてもらいながらフィールドの状況を教えてもらいました。

Tさんの話ですと、丁度今は端境期になるのであまり昆虫撮影に良い時期では無い…とのことです。

待ち合わせ時間の少し前に着いたので、駐車場周りを見て回ることにしました。

駐車場周りには茶色の蝶がたくさん飛び回っています。

これは先週からカワセミフィールドでも時々見るようになった『テングチョウ』でした。

OLYMPUS E-M1 + M.ED40-150mm F2.8 PRO + MC-14    ISO400  1/1250  f/6.3

ちょっと翅を開いたところを1枚。(翅を閉じている事が殆どのテングチョウも、これだけたくさんいれば開いている蝶もいますよね。)

Tさんが到着したので昆虫を探しながら歩き始めると、さっそくオレンジ色のシジミチョウが2種類。

まだ羽化して間もないであろう、翅が美しい『アカシジミ』です。  ISO400  1/1250  f/6.3

こちらは鼻状突起が切れてしまっているのがちょっと残念。 ISO800  1/800  f/6.3

家に帰ってチェックしたところ、この蝶はまだ私のファイルに入っていませんでした。

これだけでも今日来た甲斐があったというものです。

こちらは『ウラナミアカシジミ』です。 ISO400  1/250  f/7.1

小さなセセリチョウ『コチャバネセセリ』。(よく見られるイチモンジセセリなどに比べると、体長は2/3位でしょうか?) ISO800  1/1000  f/6.3

 

今日はトンボにも初撮りがありました。

小さな池の脇、蝶を探していたらオニヤンマ型の小さなトンボが…。

サナエトンボの仲間か?と思ったら複眼の間が開いていません。

これはおそらくヤンマ科のトンボですね。

帰ってトンボ図鑑で調べたところ…。

これは『サラサヤンマ』と確認できました。 ISO800  1/80  f/6.3 (暗すぎてSSが上がりません。)

ホバリング中です。 ISO800  1/160  f/6.3

丁度交尾中のペアもいました。

かなり遠かったので自宅に戻ってから、画像処理後に拡大してみたところ、このペアも『サラサヤンマ』だと確認できました。

交尾中の『サラサヤンマ』 ISO800  1/1000  f/6.3     (1600×1200pixでトリミング)

トンボと蝶、それぞれでライファーゲット出来たことはラッキーでした。

これからの季節は、例年昆虫撮影がメインになるのですが、今年はこのフィールドのお世話になることが多くなりそうです。

Tさん、今日はありがとうございました。

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カワセミ池で虫探し

2018年05月19日 | 昆虫

今日も『足腰』と『虫撮り』の慣らし運転です。

通常なら朝からカワセミ撮りなのですが、カワセミが姿を見せてくれる可能性が殆ど無いので、カメラは昆虫用のE-M5にしました。

前回、羽化に失敗したアカスジキンカメムシを見た場所を中心に歩き始めると、派手なヒョウモンっぽい柄の蝶が目の前を…。

OLYMPUS E-M5 + M.ED 14-150mm F4-5.6Ⅱ   ISO400  1/500  f/5.6

杭にとまったので近づいて見ると…これはヒョウモンチョウでは無く、『サトキマダラヒカゲ』ですね。

この蝶もなかなか翅を開いてとまりません。

…と思っていたら、前々回の記事で同じように「翼を開かない」と書いた『テングチョウ』がヒラヒラとやって来て目の前にとまりました。

これは、これは…久しぶりに撮れた『テングチョウ』の表側です。 ISO400  1/1000  f/5.6

この模様は雌のようですね。

次は東京でもよく見られる『コミスジ』を狙っていたら、同じ形で線が1本の蝶がやって来ました。

(名前から見れば当然ですが『コミスジ』は3本線です。)

コミスジよりは若干レアものの『イチモンジチョウ』です。 ISO400  1/1600  f/5.6

 

今日は昆虫探し以外にも目的がありました。

それは『アカボシゴマダラ』の幼虫か卵を見つけることです。

昨年、卵を見つけ、孵化、蛹化は撮れたのですが、沖縄撮影旅行と重なってしまい羽化を撮り逃がしたので、何とか今年こそは羽化を…という訳です。

残念ながら今日は、幼虫、卵は見つけられませんでした。

春型の『アカボシゴマダラ』です。 ISO400  1/125  f/5.6

ヤナギの樹液を吸っている所ですが、春型の蝶は名前にある「赤斑」が後翅にありません。

6月頃に現れる夏型から赤斑が見られます。

 

このアカボシゴマダラは特定外来生物に指定されてしまったので、公園によっては駆除対象になっているようです。

もう既に関東一円に分布が広がっているので、駆除は難しいでしょうね。

なにしろ幼虫の食草が『オオムラサキ』や『ゴマダラチョウ』と同じエノキなので、消毒するって訳にもいかないですから。

私も7,8年前、『オオムラサキ』の越冬調査に参加させてもらった時、既に『アカボシゴマダラ』が『オオムラサキ』と一緒にいたのを確認しています。

 

ほんの1時間ほど見て回っただけですが、まだまだ色々な蝶を初めとした昆虫が見つかりそうです。

足腰も違和感が無くなりましたので、来週から今年の虫撮りも本格的にスタートです。

カワセミは………皆さんのブログを見せていただいてから、かな?

でも、池には行きますよ。(とりあえず虫撮りの体制で)

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カワセミ池のアカスジキンカメムシ、でも…。

2018年05月17日 | 昆虫

昨日に続いてリハビリのため、10日ぶりに午後からピラカンサ池に出かけてみました。

もちろんカワセミが出る可能性は限りなくゼロに近いので、カメラは手持ちのOLYMPUSだけの軽装備です。

13時に到着。

駐車場下を歩いている時、川の方からカワセミの言い争う(いや…鳴き争う、かな?)声がしました。

すぐに1羽が西方向(釣り堀方向)に向かって飛び去るのが見えましたが、それっきり。

予想通り、池にはカメラマンの姿はゼロ。

かなりの量のヤナギの綿毛をマスクで避けながら、池を一週。

昆虫を探しながらではありましたが、写欲を誘ってくれるようなターゲットは無し。

「やっぱりダメか~。」…と、殆ど諦めてしまっている私。

長居は無用と、時計台方面を散策しながら駐車場の方に向かって歩き始めました。

帰りは冬のホバリング撮影を狙う川沿いを歩いていたところ、今年のターゲットの一つ『アカスジキンカメムシ』の姿が…。

でも、何だかちょっと変な雰囲気です。

OLIVER E-M1 + M.ED60mm F2.8 MACRO    ISO800  1/125  F5.6

身体の下半分がおかしな形に…。

これは、どうやら羽化失敗のようですね。

日本の昆虫の中でも美しさではトップクラスの『アカスジキンカメムシ』ですが、これは残念!

私はこの『アカスジキンカメムシ』にはツキが無くて、見つけた時にはいつもカメラを持っておらず、今回もこれでした。

 

何とか今年こそは…。

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リハビリウォーキング中のテングチョウ

2018年05月16日 | 昆虫

腰の調子が大分戻ってきました。

とりあえず車の乗り降り時に痛みを感じなくなったので、今日は通常のウォーキングで痛むかどうか?いつものコースを歩いてみることにしました。

結果的にまだ100%とは言えませんが、歩くにつれて感覚がいつも通りになってくるのを感じたので、ほぼOKのようです。

久しぶりに歩くので、念のためカメラも持って行くことにしました。

コンデジでも間に合わせにはなりますが、後で後悔したくないので、一応 E-M5 に14-150mm をセット。

この組み合わせなら軽いですし、多少マクロ気味の撮影でも何とかなるんですよね。

 

歩き始めは軽いギックリ腰の後遺症でやや疲労感を感じていましたが、徐々に違和感が無くなり一安心。

これなら来週からはいつも通りの動きがが出来るでしょう。

遊歩道を歩き始めてすぐ、黒く大型で尾状突起の無いアゲハが頭の上を通り過ぎていきました。

このあたりでは見る機会の少ない『ナガサキアゲハ』です。

それにしても今日は予想通り暑い!

上はTシャツ1枚ですが、汗がにじんできます。

帰り道途中の公園に入ろうとした時、タテハ蝶らしき影が木の上にとまりました。

E-M5 + M.ED14-150mm F4-5.6Ⅱ    ISO400  1/1000  f/5.6

これは『テングチョウ』ですね。

ちょっとこの角度だと『天狗の鼻』が見にくいので、以前撮影した物を参考のために上げておきます。

…タテハという名前の蝶は、割と頭部の前がつきだしていることが多いんですけどね。

その中でも『テングチョウ』と言うくらいですから…。

気を付けていると都内でも目にする事が出来る蝶です。

 

鳥友さん達のブログを拝見すると、池のカワセミが絶不調のようです。

体調不良で撮影に出られなかった私としては、なんとも複雑な気分ではありますが…。(^^;)ゞ

来週からは昆虫メインで、週1~2回カワセミというようなペースを考えています。

それにしても雄カワセミ君、どうしちゃったんでしょうね?

 

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ピラカンサ池のアワフキムシ(前回の続き)

2018年05月04日 | 昆虫

ゴールデンウィークも今日を入れてあと三日。

ピラカンサ池の公園も間違いなく混雑するので、例年なら撮影はお休みのはず…でした。

でも今年は前回の記事に上げたアワフキムシがちょっと気になって…。

一昨日の様子ですと、どう見ても今週中に羽化が始まる雰囲気だったからなのです。

アワフキムシの羽化は、30年以上前、PENTAX6×7に自作のアダプターでコニカのベローズマクロレンズを取り付けて撮影した、私にとっては懐かしい昆虫です。

そんなわけで、今日は混雑を覚悟の上で、再び TAMRON SP90 をカメラバッグに入れ、ちょっと遅めの出勤をしました。

 

到着と同時にカワセミ狙いの皆さんの声、「持って帰ったよ~。」…ですと…。

これは雄カワセミが魚を雌の所へ持って行っちゃった…と言うことですよね。

(実際、次に来たのは2時間以上経ってからでした。)

 

さてそれでは、今日の本命アワフキムシ探しです。

まず成虫を見つけて、シロオビアワフキどうか確認したいと思いましたが、一昨日撮影したところでは成虫は見られませんでした。

それならば…と、池の周りを半周ほどして、泡が多く見られるところで観察していたら…いましたいました。

しかしまだ羽化間も無い個体のようで、翅の模様がはっきりと確認できません。

もう少し周りを確認したところ、なんと羽化が始まったばかりの個体が2頭。

これにはマクロ仕様の機材を持ってこなかったことが悔やまれました。

悔しがっていても仕方が無いので、腹を決めて手持ち撮影(下手の鉄砲数打ちゃ…)で行くしかありません。

①9時51分 まさに羽化が始まったところです。 ISO1000  1/250  f/5.6    EOS7D MarkⅡ + TAMRON SP90  F2.8  Di MACRO  VC USD

②9時56分 ゆっくりと身体を殻の外に…。

③10時12分 もうちょっとです。

④10時16分 これで一安心。 クライマックスはちょっと大きめの画面で…。 半透明の翅がなんとも美しく感動的でさえあります。

⑤10時28分 翅を伸ばして乾かし中。

⑥ これは別個体ですが、上から見ると蝉っぽく見えるでしょう?

⑦ これが成虫の完成形です。

私はシロオビアワフキだと思っていましたが、この絵を見る限り、どうやら『モンキアワフキ』のようですね。(翅の両側に小さな紋が見えます。)

モンキアワフキは平野部ではあまり見られないとのことですが、シロオビアワフキと同じように幼虫がヤナギに付くので間違いないと思います。

 

それにしても、手持ちのマクロ撮影はかなり厳しいものがありました。

やはり面倒くさがらずに機材を準備して来るべきですね。

カワセミの写真は結果的に撮れませんでしたが、今日は仕方がありません。(^-^)

 

私にとって、いよいよ昆虫のシーズン到来です。

 

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