そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

葛原-1

2021年12月06日 | 三十一文字
2021/12/06
「葛原を読み込むことは難しく彼女の思念際限のなし[][]」
「草枯るる秋高原タカハラのしづけきに火を噴く山のひとつ立ちたる[橙黄-1/40][短歌]」
「浅間山火を噴く山と対照に秋高原の対比を詠う[][]」
「幼児凭ヨりつついねむ膝にして月晶々アカアカと水の如きあり[橙黄-2/σ][短歌]」
「感覚で月が水のようになるイメージできずたぶん満月[][]」
黒き海鳴るとぞおもふ月明の浅間の樹林にこもらむ風か[橙黄-3/σ][短歌]」
富士山に樹海あるのと同じなり夜明けの浅間は海が鳴るかに[][]」
「蛾の骸ムクロ掃きて寝むとす射す月のしづけさしみて殺気に通ふ[橙黄-4/σ][短歌]」
「月光の静けさ染みるわが身にと死骸を掃ける蛾の死にたるを[][]」
「落葉踏む疾足のおと夜行する狐やゆきし夜風やゆきし[橙黄-5/σ][短歌]」
「音聞こゆ何かが急ぐ闇のなか風吹けるなか狐が夜行[][]」
「わづかなる月に透かせば散り敷ける朴の諸モロ葉の立ちあがりたり[橙黄-6/σ][短歌]」
「葉が立てるわかりにくいが重なって散り敷くことを歌っているか[][]」
「ひたすらにものを伏せつつ降る雪のけはひ一夜は死にに通はむ[橙黄-7/σ][短歌]」
「雪の降り覆い隠さんなにもかも由りかようのはしねす[][]」
「たまさかにわが手に入れしけだものの肉割きて焙るその赤き肉を[橙黄-8/σ][短歌]」
「焼肉をしたこと少し大袈裟に表現するか当時は希か[猪・鹿をさすのかしら][]」
「天球儀恋ひてねむりしゆめならめ透明の玉かさなりめぐりぬ[橙黄-9/σ][短歌]」
「いまならばプラネタリウムに夢のごと透明な玉脳内巡る[][]」
「ものの音微かにきこゆ霧花キバナ咲く暁のけはひを聞きつつねむる[橙黄-10/σ][短歌]」
「不眠かな霧立ちこめる朝明けに気配かんじつ眠りにはいる[][]」
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