スカルのリングを購入した。
ずっと探してた。
感覚的にぴたりとフィットするものに出会うまで買わないでいようと思って1年以上経っていた。
今日出会ってしまった。
「黒人も白人もない。
皮を剥いだらみんな同じしゃれこうべじゃないか」
とキース・リチャーズは言った。
ブルースを演奏する白人のキースへの揶揄に対する彼のメッセージだ。
それを音楽雑誌で読んだ時、心が震える思いがした。
そうだ、私たちは しゃれこうべなんだ
ブルースや、音楽や、人種だけの話ではない。
大きいものから小さいものまで、いろんな差別が存在する。
人種差別、差別、学歴差別から、職業差別、貧富のこと、体が不自由であること、美醜、はたまた片親だとかそんな事まで…
しかしきっとなくすことは出来ない。
人間は、優位に立ちたがる生き物だから。
私事だが、兄弟に障害を持つ者がいる。
教科書や先生が教える「差別はいけない」が、
どれほどに意味のないものであるか、
どれほどに建前でしかないか、
道徳的にふるまう普通に見える人々の中にどれほどの差別心が根付いているかを
私は物心ついてすぐに知る事となる。しかしまた一方で、深い理解と愛情を示してくれる温かい人間が、
世の中にはたくさんいる。
私がやさぐれずにいられたのは、
そういう人たちの愛のおかげである。
スカル。
キースの記事を読むまで、
ぶっちゃけ、単に形状として興味なかった。
でも。
今では、右手のスカルを見るたびに
心に平穏が訪れる。
風水的には、スカルはとってもバッドなものなんだって(特に女子は)。
でもそんなこと私には関係ない。
だってこんなにも心癒される
そういった事で悲しい思いをしている人がいるなら、
私がかつて世の人々に与えてもらった愛を、
惜しみなく捧げたいと思う。キリスト教徒が十字架を首から下げるように、
私はこのリングをずーっと身につけていようと思う。
お店に行って、毎回、
「スカルのリング見せてー。イカツイやつはダメよ、目がこわくないヤツね」
とか言っていたのだけど、
私が買ったリング、
眉毛が ちょっと 困ったちゃんになってる。