20代の頃に
自分にとって精神的にきつい仕事をしていた時期があって、
毎日とても消耗していた。
ストレスがたまっていたのか、
当時お酒も相当飲んでいた。
だんだんビールとかではなくなっていき、
毎日ウイスキーとかバーボンをしこたま。
石の上にも三年ということで
3年はがんばったけれど、
合うひとにとってはまさに天職なんだろうけど、
今ならもっと柔軟にやれる気がするけれど
当時は限界で、足を洗うことにした。
以降、なにか辛いことがあっても
「いや、あの頃に比べたらなんのこれしき」
と大概の事象に対して思える、「あの頃」そのものだった。
いいことももちろんたくさんあったのに、
記憶の全体像としてはなぜか
鉛のように重たくて。
ところが
先日、ひとに言われた。
「そういうひと、結構すくないですよ。
昔あの仕事してはったから、そういうことが得意なんですね」
そんなこと、考えたことなかった。
そういえば そうなのか?
これはあの頃身についたのか?
そうなのか。
それ以来、なんだかうれしい。
12年後に報われたきがする。
あぁ12年後に
こういうことに繋がるんなら
あのとき、すぐに辞めないでがんばってよかったなあって。
辛かった日々
アタマの中の年表の
「辛かった年月」には訂正線が引かれ
「12年後への布石の日々」へと
書き換わる。
そして
あたらしいバンドに
つながったんです。