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シリーズとしては割と長い歴史のある
トラップゲームの最新作。
いまどきのゲームでダークファンタジーというと
大抵は中二的な内容になってしまうけれど
この作品も例外でなく、無邪気なロリ女神や斜に構えた敵キャラが
かなり癪に障るのだけれど、まあひたすら暗い内容よりはいいのかな。
トラップの面白さは昔から変わらず。
華麗・残虐・屈辱の3系統があり
食らった相手のリアクションも異なるのが面白い。
燃えたときの「あちあちあち」が個人的なツボ。
トラップコンボをガシガシ決めると
加速度的に得られるポイントが上がっていくので
少しでも多く稼ぐために頭を悩ませるのがとても楽しい。
しかもネットランキングあり。
一部の敵には特定条件でトラップコンボを決めると
鎧が破壊される「アーマーブレイク」が発生し
ちょっとした脱衣ゲーとしても楽しめる。
とにかくひとつひとつの要素が
プレイヤーを楽しませる方向に向いていて
さすが老舗のノウハウには風格すら感じる。
メインのストーリーは意外に小粒。
ストーリーが分岐してエンディングが4つあるので
全て見るには4周しなければならないのだけれど
トラップが揃っていてコツもつかめている2周目以降は楽なので
気合で遊んでもいいし無理に遊ばなくてもいいバランスの取り方は実に良い。
ストーリーモードとは別に「ミッション」が100問用意されていて、
「1回のコンボで○○ダメージ以上与えろ」といった頭脳パズル系から
「制限時間内に○○人倒せ」の無双系まで、なかなか歯応えのある問題集。
さらには自作の問題をPSN経由で投稿もできる。
ただし、「投稿がトロフィーの条件」になってるのは良くない。
こういうのはゲームを遊びつくしたい人たちの最後の憩いの場なわけで
それを半強制させては問題の質の低下が著しくなって当然。
せっかく用意したインフラが台無し。これは非常に惜しい点。
ワガママを言えばトラップの種類はあと1.5倍くらいあったほうが
遊び甲斐があったと思うのだけれど、
水増しされてつまらなくなるよりは良かったのかも。
一部のトラップが強すぎる不満はあるけれど
後半の敵は反則的に強いのでそこで強引にバランスを取っている。
特に罪のない相手を虐殺するダークファンタジー、
しかもアクション的には自分で攻撃する内容ではないので爽快感がなく
ずっと遊んでいると気が滅入るけれど、おそらくそれも狙いのうち。
ゲームとしては非常に出来がいい。
クリアだけならサクっと遊べるし、
気に入ったならその後もじっくり楽しめるし、
一部特殊な性癖を持った方にもオススメ。