阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

まずは、国民・社員の幸せありき

2007年04月29日 23時41分08秒 | 政治
 昨日、私の活動報告(民主号外)が完成しました。今日はその冊子を手に、海南市の自宅周辺の家を100件あまり片っ端から訪問し、地域の方々とお話をしました。

 突然の訪問者に本音を言う人はそんなに多くはないとは思います。でも、和歌山における自民党の一党独裁状態に強い不満を持っている人が多いことを改めて感じました。しかし、受け皿になるべき民主党にも信頼に足る力と安定を感じることができなかったようです。つまり和歌山の元気のなさは、これまでは民主党の脆弱さに起因する政治の停滞が原因と考えている人が多いことを改めて感じました。参議院選挙においてどれほど民主党の存在感をアピールできるか、私の責任の重さ、実感しています。

 さて、昨日は連合和歌山、および海南・海草地域、御坊・日高地域と3ヶ所のメーデーを掛け持ちして参加しました。壇上でのスピーチをした後、できる限り多くの方々と話をすべく、挨拶してまわりました。県会議員選挙で和歌山市選挙区からトップ当選した藤本眞利子県会議員が、私を「連れ回し」して下さったので、出店を出している労働組合や有志グループの多くの方々と直接対話をすることができました。

 私自身もキヤノン株式会社において労働組合運動の経験があります。

 組合の大きな存在理由は、雇用の安定によって労働者の生活の不安を除くこと。しかし、仕事とは自己実現の手段でもあります。企業には、労働者が多様な価値観に基づいて生き方を選択することも認めてもらいたいと強く願っています。

 私自身は、1992年にキヤノンを辞めて国連ボランティアとしてカンボジアに赴任しました。採用の知らせを聞いた時、退職することなく参加できるかどうか、当時の山路敬三社長と人事担当専務だった御手洗富士夫氏(現経団連会長)に手紙を書いて問題提起したことがあります。残念ながら認められませんでしたが、企業で働く人の多様な生き方の実現、とりわけ国際協力活動への参加の可能性を探るため「ボランティア休暇制度」について、現地でも、帰国後もあらゆる機会を通して訴えることにしました。著書「心にかける橋」の中で、その経緯を詳しく書いたことがきっかけで朝日新聞の「天声人語」でも応援して頂きました。また、後の民主党衆議院議員・藤田幸久氏が、私の本を持って賀来龍三郎キヤノン会長(当時)に、直談判して下さったそうです。そんな働きかけの結果、キヤノン株式会社においてボランティア休暇制度ができました。私自身はその「恩恵」を受けることはありませんでしたが、大きな一歩だと感じました。
   
 国家の繁栄は国民ひとりひとりの幸せの結果であるべきと思いますし、会社の繁栄も、社員ひとりひとりが仕事を通して自己実現する過程があってのことだと思います。まず国家・企業ありきでは、弱者、または独自の価値観を持つものは切り捨てられてしまいます。この対比は、民主党と自民党の政策・価値観の違いを象徴していると思います。

 写真:連合和歌山メーデーでスピーチする私(和歌山城砂の丸広場にて)


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