阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

外務省政策会議での岡田外相との質疑応答

2009年10月19日 23時54分06秒 | 政治
 今日は私の後援会「なおと会」の方々が、「阪口直人杯親睦ゴルフ大会」を実施してくださいました。私はゴルフはしませんが、親睦会には参加するつもりでした。ところが、岡田克也外務大臣が「アフガニスタン報告」を含めた海外出張報告を行なうとのこと。岡田外務大臣に直接質問する機会を逃すわけにはいきません!そのため、予定を一日早めて国会に戻ってきました。

 さて、日本政府は、カルザイ大統領など要請に基づき、農業やエネルギー開発支援、インフラ整備、さらに元兵士の社会復帰支援などを行なう予定です。

 私はカンボジアで約5年間、除隊兵士の支援活動を行なった経験から、どうしても自分自身が経験から学んだことを国の政策にも反映させたいと思っています。元兵士を以前住んでいたコミュニティーに再統合する前提になる武装解除はどの程度進んでいるのか、また、想定している地域、また、職業訓練の内容について質問しました。

 また、提言として、下記のようなことも申し上げました。  

 「職業訓練を行なって、例えば、車の修理工などの技術を身に着けさせても、帰還するところが車のない村であれば、職業訓練の意味はない。また、同じ技術を持った人が狭い地域に重なれば共倒れになってしまう。一方で、小さい頃から戦場に駆り出され、闘うことしか知らない元兵士は、村で生活できなければ、また軍閥などに戻ってしまう。従って、兵士本人の職業訓練だけでなく、奥さんなど女性に対する自立支援を含め、家族として自立できるようにしなければならない。NGOが中心になってキメの細かい支援をオールジャパンで行なうべきではないか。兵士が武器を手放し、職業訓練を受け容れて社会復帰を目指すのは、『未来との交換』ではなくては機能しない」

 私の質問に対し岡田大臣の回答は明快でした。「これまで63000人武装解除を行い、また58000人に職業訓練を実施している。確かに、この中には兵士に戻ってしまった人も含まれているだろう。南部は非常に危険な状況なので、それ以外の地域で行なうことになるだろう。元兵士が自立し、彼ら自身が紛争の要因にならないように、地域の実情に合った支援を、現地の要望に基づいて行なうことが必要だ」

 大臣自身が、参考資料を見ることも、全く官僚の助けを得ることもなく、質問者の声に自分の言葉で答えている様子は、自民党政権とは全く違う風景だと思います。

 政策会議に関しては「単なるガス抜きだ」との声もありましたが、参加人数が落ち着いてくるに連れて議論が白熱してきました。できる限り、このような場での意見の発信は続けていこうと思います。



阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

ブログ「もうひとりの阪口直人」